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「国が燃える」計21ページを削除・修正へ 休載問題
集英社の週刊ヤングジャンプ連載中の漫画「国が燃える」が、中国での南京虐殺の描写をめぐり、「真偽がはっきりしない写真を参考資料として用いた」などと読者らから抗議を受け、一時休載した問題で、同誌は11日発売号で釈明記事を掲載した。この中で集英社と作者の本宮ひろ志氏は「資料の選択、検証に慎重さを欠いた」として、単行本化の際には、指摘されたうち計10ページを削除し、計11ページを修正することを明らかにした。漫画の戦争表現に絡んで外部からの抗議で内容を削除するのは異例だ。
「国が燃える」は昭和初期の若い官僚の半生を描いている。問題となったのは9月16日と22日の発売号。南京で旧日本軍の少尉2人が、民間人に紛れ込んだ中国兵を並ばせ、次々と切る場面などが描かれている。後ろ手に縛った捕虜に銃剣を突きつけたり、女性の下半身をむきだしにしたりする場面もある。
11日号の「読者の皆様へ」とした説明では、「南京事件については死者の数をめぐり議論が分かれている。描かれているシーンが過剰な虐殺のイメージを想起させる」「真偽について明確な結論が出ている写真資料とはいえない」などと削除や修正の理由を述べた。南京虐殺に絡んだ計27ページのうち、削除と修正は計21ページにわたっている。
(11/11 07:47)
http://www.asahi.com/national/update/1111/008.html