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(回答先: 「自衛隊が活動する地域は非戦闘地域である」小泉首相 投稿者 木田貴常 日時 2004 年 11 月 10 日 15:51:49)
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20041111k0000m010115000c.html
小泉純一郎首相と民主党の岡田克也代表による党首討論が10日、参院国家基本政策委員会で行われ、イラクへの自衛隊派遣延長問題を中心に議論した。岡田氏がイラク復興特別措置法で定める派遣要件の「非戦闘地域」の定義を聞いたのに対し、首相は「自衛隊が活動している地域は非戦闘地域だ」と説明。「現地のみなさんから『一番苦しい時に助けてくれた』と評価を受けるような活動を今後も展開したい」と述べ、派遣延長に強い意欲を示した。 岡田氏は、米軍によるファルージャへの総攻撃について、首相が「成功させなければいけない」と発言したことを取り上げ「多くの市民の犠牲が出る可能性がある。簡単に支持すると断言していいのか」と批判。首相は「(総攻撃が)失敗すれば、あの地域がテロリストグループの拠点になってしまう。失敗してもいいなんて言えるわけがない」と反論した。
また、岡田氏は12月14日の期限切れ後に1年間の派遣延長を行う場合、期間中に自衛隊が活動するサマワで戦闘行為が行われない可能性を質問。首相は「将来のことを100%見通すことはできない」とかわした。
イラク特措法は、自衛隊を派遣できる「非戦闘地域」の定義について「現に戦闘行為が行われておらず、かつ活動期間を通じ戦闘行為が行われないと認められる地域」と定める。治安悪化が懸念される中、自衛隊がサマワで活動する限りは法律上の派遣要件を満たすとも受け取れる首相のこの日の発言は、論議を呼びそうだ。【中村篤志】
◇説明省略、粗雑な言動 首相
10日の党首討論はイラク情勢が不透明さを増す中での自衛隊派遣延長問題がテーマとなったが、小泉純一郎首相は「自衛隊が活動するところは非戦闘地域」と述べるなど、説明を省略した言動の粗雑さが際立った。一方で民主党の岡田克也代表も、戦闘地域をめぐる首相の手荒な発言にたたみかけることも出来ぬ拙攻が目立ち、持ち時間の45分を生かしきったとは言い難い論戦だった【尾中香尚里、中村篤志】
■法律論を回避
「自衛隊が活動している地域は非戦闘地域」。首相は、この発言を4回繰り返した。イラク特措法の「非戦闘地域」の定義を問われ、かわしたものだったが野党席から怒号が飛び、与党席からさえ失笑が漏れた。しかし首相はあえてこの発言に固執するかのようだった。
自衛隊は来月14日に派遣の期限切れを迎える。岡田氏の質問の主眼は、仮に派遣を延長した場合、サマワ周辺で戦闘が起きないとする根拠をただす点にあった。
その岡田氏に、首相は「将来のことは100%見通すことはできない」と答弁。岡田氏が「戦闘行為が行われないと説明できない以上、法律上『非戦闘地域』とは言えない」と自衛隊撤退を迫ったが、首相は「今の時点で手を引けということは(イラク側に)どういうメッセージを与えるかも考えてほしい」と反論し、法律論の土俵に最後まで乗ろうとはしなかった。
■足元すくえず
一方、岡田氏も、首相の粗い答弁を浮き彫りにする技術を欠いた。
「自衛隊が活動している……」発言は、仮に不測の事態が起きても、自衛隊が派遣されていた以上「非戦闘地域」だったとして、政治責任を回避する理論武装的な意味合いを持つ。首相は「文章を持っていればすぐ言う」とも述べ、非戦闘地域の定義をよく知らなかった可能性もうかがわせた。しかし岡田氏は自ら「非戦闘地域の定義は……」と「正解」を語り、深追いを避けてしまった。
また、派遣延長期間中のサマワの治安について、戦闘行為が行われないとは「断言できない」との首相発言を引き出したが、自ら話題を移し、踏み込まなかった。
岡田氏は、前回の討論で時間不足から省略した年金改革に多くの時間を割き、派遣延長問題にテーマが移った時には、討論開始から30分近くが経過していた。短い時間で自らが決めた論点すべてをこなすことにこだわり、論戦の「空気」を酌むことに失敗した。
毎日新聞 2004年11月10日 22時27分