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11/10 17:50 米欧の亀裂、さらに悪化か イラン攻撃の危機的状況も
ブッシュ米大統領の二期目のイラク、イラン政策やブレア英政権
への影響を英王立国際問題研究所のビクター・バルマートマス所長
(56)に聞いた。(ロンドン共同=三宅利昌)
―ブッシュ大統領はイラク戦争で対立した欧州と関係修復を図る
か。
「米国と欧州の亀裂は継続し、恐らく悪化するだろう。ブッシュ
大統領は欧州諸国と話し合う意欲を感じていないし、欧州連合(E
U)より『有志連合』を重視している」
―二期目の外交は。
「イラクで短期的課題は来年一月の国民議会選挙を公正と見なさ
れるよう実施することだが、簡単ではない。中部ファルージャ制圧
作戦も目的はそこだ。選挙がうまくいってもイラク問題は何年も続
くだろう」
―他の問題はどうか。
「イランの核問題で米国は国連安全保障理事会への付託を求めて
おり、イランに制裁が科せられる可能性がある。(米国による)軍
事攻撃を排除できない危険な状況も考えられ、その際、外交解決を
求める欧州は結束して米国と距離を置くと思う」
「北朝鮮の核問題で六カ国協議は再開されるだろうが、米国には
北朝鮮が求めている『攻撃しない保証』を受け入れる用意がない。
ただイラン問題よりは楽観的で、北朝鮮は何らかの保証を見返りに
説得できると思う」
「中東和平で今後一年間ほどは、米国がイニシアチブを発揮する
ことはないだろう。ブッシュ大統領はイスラエルのシャロン首相を
強く支持しており、ガザ地区からの一方的撤退に何カ月もかかるこ
とを望んでいる」
―二期目の人事は。
「国務長官はパウエル氏からライス大統領補佐官に代わると思う
。ラムズフェルド国防長官は留任するだろう」
―ブレア英政権へのブッシュ再選の影響は。
「問題はブッシュ大統領ではなく、大統領の政策によりイラクで
起きていることだ。イラク情勢が良くならなければ、ブレア首相に
とって大統領の再選は問題といえる」
× × ×
ビクター・バルマートマス氏 1948年3月23日生まれ。オ
ックスフォード大卒。国際関係全般のほか中南米経済などが専門。
98―2001年、ロンドンの中南米研究所上級研究員。98年か
らロンドン大名誉教授(経済学)。01年から現職。
20041110 1750
[2004-11-10-17:50]