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【ダマスカス小倉孝保】イラク中部ファルージャで反米武装勢力に対する総攻撃を進めている駐留米軍とイラク政府軍は9日、同市中心部に到達した。部隊数は徐々に増えており、米軍は中心部での足場を固めた模様だ。イラク暫定政府のアラウィ首相はこれを受け、武装勢力に武装解除を呼び掛けた。ロイター通信が伝えた。ただ、武装勢力がこれに応じるかは不透明なうえ、米軍は同市南部での掃討作戦に手を付けておらず、作戦は当面続くとみられる。
複数の米軍将校は米紙ニューヨーク・タイムズに対し、家屋をしらみつぶしに捜索、武装勢力を一掃したうえで、中心部の公共の建物を占拠することが目的と語った。
AFP通信は同市北西部ジョラン地区に進攻した部隊が家屋の壁を破壊し、迫撃砲が発射された方向の建物に向け自動小銃を乱射していると伝えている。ロイター通信によると、イラク政府軍が同地区でエジプト人2人とシリア人1人を含む9人を拘束した。
AP通信は市中心部の住民の話として、家屋数百棟が空爆や砲撃によって破壊されたと伝えた。北東部アスカリ地区では激しい交戦があったといい、同日の戦闘などで米兵3人が死亡、14人が負傷したという。市内にある医院の医師は12人が死亡し、子供を含む17人が負傷したと同通信に語った。ロイター通信の記者はジョラン地区で米軍ヘリ1機が撃墜された現場を目撃したと報じたが、米軍は撃墜情報を否定した。
一方、総攻撃に呼応するように、反米武装勢力によるとみられる攻撃が9日、各地で相次いだ。ロイター通信によると、武装集団が中部バクバの警察署3カ所を襲撃、警官ら45人が死亡し、32人が負傷した。米軍が掃討作戦の標的にしているザルカウィ容疑者の率いる「イラクの聖戦アルカイダ組織」がウェブサイトに犯行声明を出した。また、AP通信は、ファルージャ近郊のラマディ中心部が数百人の武装勢力に「占拠」されたと伝えた。地元住民は「米軍の姿はない」と話している。AFP通信によると、北部キルクーク北方のイラク国家警備隊基地では、自動車爆弾攻撃があり、少なくともイラク人2人が死亡した。
イラク暫定政府は同日、バグダッドと周辺地域にも夜間外出禁止令を発令した。
毎日新聞 2004年11月10日 1時12分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20041110k0000m030158000c.html