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イラク米軍:
ファルージャ総攻撃開始 暫定政府首相が承認
【ダマスカス小倉孝保】米軍とイラク政府軍は8日夜(日本時間9日未明)、イラク中部ファルージャの反米武装勢力への総攻撃を開始した。AP通信が米軍筋の情報として伝えた。4000人以上の部隊がファルージャ北東部に進撃したという。アラウィ・イラク暫定政府首相は8日、総攻撃前にバグダッドで記者会見し、「多国籍軍とイラク政府軍にファルージャ攻撃を承認した」と発表していた。開戦後のイラクで最も激しい市街戦に発展する可能性が高まっている。
アラウィ首相は記者会見で、同日午後6時からファルージャとラマディに非常事態宣言を適用し、夜間外出禁止令を発令すると述べた。さらに、バグダッド国際空港は48時間の閉鎖、シリア・ヨルダンとの国境も、必需品の輸送を除き閉鎖すると発表した。
アラウィ首相や米軍によると、8日制圧したユーフラテス川西岸の病院で武装勢力38人を拘束し、うち4人がモロッコ人ら外国人だった。米軍によると、ファルージャ全域で42人が死亡したが、病院制圧での死者かどうかは不明だ。また一連の作戦で事故により米海兵隊員2人が死亡したという。
AP通信は、海兵隊の一部が同日昼までにファルージャ北西部に突入し、武装勢力数人を殺害したと伝えた。また、ロイター通信によると、米軍の戦車、歩兵部隊が同市北部の鉄道駅を攻撃、武装勢力側と激しい交戦になったという。
ロイター通信によると、同日、市街地には米軍のF16戦闘機が空爆、攻撃ヘリ「コブラ」や地上部隊も激しい砲撃を続けており、市北西部で黒煙が次々と上がっている。
ロイターテレビは、覆面姿の武装勢力がライフル銃や迫撃砲を手に、人通りの途絶えたファルージャ市街地の道路を横切る映像を放映。同通信によると、市街地のモスクから拡声機を通じ「神は偉大なり。ムジャヒディン(イスラム聖戦士)よ立ち上がれ」と、聖戦(ジハード)を鼓舞する声が響いているという。
ファルージャ周辺には米軍・イラク政府軍合わせて約2万人が展開。一方、市内にろう城する武装勢力は最大6000人とされる。
ファルージャはバグダッド西方約50キロに位置する人口約30万人の中都市。イスラム教スンニ派住民が多く居住し、スンニ・トライアングルの一角を占める反米闘争の拠点とされる。
毎日新聞 2004年11月9日 1時37分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20041109k0000m030165000c.html