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kG刊『真相の深層』4号[巻頭記事]
9・11謀略追及とイラク戦争泥沼化の現局面と展望
〜〜米大統領選挙結果をふまえての緊急分析〜〜
本誌編集発行人・木村 愛二
本号の編集作業がほぼ終了後の2004年11月2日(火曜日、現地時間)に、アメリカの大統領選挙が行われ、4日(木曜日、日本時間)には、その結果が、日本の大手紙でも、数段抜きの横大見出しで報じられた。現職ブッシュの再選である。
もともと、対抗馬のケリーも、似たり寄ったりの体制派である。むしろ、ケリーはユダヤ系で、イスラエルへの肩入れが強まる危険性あるのだから、特に記すべき感慨はない。
11月4日のプラウダの論評では、皮肉たっぷり、「アメリカ人は破滅を選んだ」となっていた。
11月5日の日本経済新聞の特集、座談会の記事では、見出しが、「テロ危機感、国民に深く」となっていた。「テロ」という表現は別として、ブッシュの再選がアメリカ国民の危機感の表れという理解である。しかし、ブッシュには、危機を乗り切る能力はない。ひたすら、破滅に突き進むのである。
勢いは止まらない。11月8日には、イラクの抵抗勢力の拠点、ファルージャへの総攻撃が開始された。米軍側が1万、抵抗側が数千の兵力の激突である。
本誌の発行までの間にも相当な戦局の変化が見られるであろう。
しかし、この局面は、ヴェトナムに比較すると、フランスが大敗を喫したディエンビエンフーの攻略戦に似ている。ドイツのソ連侵攻ではスターリングラードである。敵国に入った軍隊は、補給線が伸びる。兵力には限りがある。現地の方は、民衆が味方である。
日本軍も、中国で南京攻略の無理押しをし、最後には敗退した。
孫子曰く。故に(昔の人は言った)、上兵は謀を伐つ、其の次は交を伐つ、其の次は兵を伐つ、其の下は城を伐つ、攻城の法は已むを得ざるが為なり。
逆に言うと、アメリカは、謀略も暴かれ、同盟国にも逃げられ、兵力も逆転し、面子にこだわり、無理押しの攻城に追い込まれたのである。
私は、昨年の2003年10月25日発行の拙著、『イラク「戦争」は何だったのか?』の中で、同年3月25日に発した亜空間通信の以下の箇所を再録した。
わが予測通り、というよりも、むしろ、それ以上の速度で、アメリカ帝国の崩壊が近づいている。追加予算請求の議会は、ブッシュの地獄となるであろう。
以後の事態は、わが観測と予測の通りに進展した。ゲリラ戦への展開に関しては、早くから、多くの専門家も予言していた。
今や、最も従順な目下の同盟国、実情は植民地の日本でも、自民党の中からさえ、自衛隊の早期撤退論が出てきたし、自民党内の反小泉派の会合の動きも始まった。
アメリカの内部の反乱に関しては、本誌の特集、小ブッシュ一味の自作自演“911事変”陰謀を集団訴訟で提訴したスタンリー・ヒルトン弁護士の最新インタビュー(佐藤雅彦訳)に譲る。
アメリカの現状は、四面楚歌である。