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イラク:
米軍がファルージャ完全封鎖 制圧の初動作戦開始
【ダマスカス小倉孝保】イラク暫定政府が非常事態宣言を発したことを受け、米軍は7日夜、中部ファルージャ市周辺を完全に封鎖したことを明らかにした。戦車など地上部隊が攻撃を開始。制圧の初動作戦を開始したとみられる。AP通信が報じた。米軍は市内にとどまる武装勢力に対して再び夜間の空爆を実施、地上部隊は激しい戦闘を展開している。米軍と政府軍は市西部を南北に流れるユーフラテス川の西岸に迫り、同川に架かる要衝の橋2カ所を制圧し、市西部西岸の病院も支配下に置いたという。米軍と暫定政府は来年1月の議会選挙を前に治安回復を目指し、反米勢力の最大拠点であるファルージャ制圧に乗り出した。
政府軍に記者が同行している米CNNの報道では、米軍と政府軍は武装勢力と交戦することなく、この病院を制圧した。病院は武装勢力の拠点の一つと考えられており、掃討作戦の最初の目標だった。掃討作戦がさらに続くかどうかは不明。また、CNNはこの病院の関係者が「米軍が殺傷しているのは民間人だ」と非難していたことも報じている。
ファルージャ周辺には1万人以上の米軍が展開。AP通信によると、軍司令官は掃討作戦について「ベトナム戦争以来のせい惨な市街戦になる」と発言した。ロイター通信によると、市近郊で8日未明、海兵隊の戦車中隊や歩兵部隊が市中心部に向かう動きもあり、緊張は高まっている。
一方、北西部ハディサで7日、警官21人が殺害された事件をめぐり、ザルカウィ容疑者率いる「イラクの聖戦アルカイダ組織」を名乗る犯行声明がイスラム系ウェブサイトに掲載された。
<ファルージャ>
バグダッド西約50キロにある人口約30万のイラク中部の都市。イスラム教スンニ派住民が多く、旧政権支持者や外国人武装組織などの反米武装勢力が集中する反米闘争の拠点とされる。米民間人4人の殺害事件を受け、米軍は今年4月、ファルージャに対する大規模掃討作戦を展開。地元部族や宗教指導者、旧統治評議会による調停で、停戦を受け入れた。しかし、その後も反米武力闘争は収まらず、米軍は「イラクの聖戦アルカイダ組織」を率いるザルカウィ容疑者が潜伏しているとして、度々空爆を行ってきた。米軍による大規模攻勢を前に、多くの住民は既に市外に退避し、潜伏する反米武装勢力は1000〜6000人とみられている。
毎日新聞 2004年11月8日 11時45分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20041108k0000e030044000c.html