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アフガニスタンでの国連職員の誘拐犯は、最終期限を日曜日まで延長(エル・ムンド):香田さん誘拐とエライ違いヤ!
11月6日付のエル・ムンド紙(電子版)は、10月28日にアフガニスタンで抵抗勢力に誘拐された国連職員について、次のように報道しています。全訳します。
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『アフガニスタンでの国連職員の誘拐犯は、最終期限を日曜日まで延長』
カブール
10月28日にカブールで3名の国連職員を誘拐した犯人たちは、日曜日まで最終期限を延長した。しかし正確な時間は指定しておらず、交渉があるだろうということと、人質を殺したくはない、ということ強調した。
最初は期限を土曜日の夜まで延長していた。しかし誘拐事件を起こしたイスラム教徒軍(Jaish-e-Muslamin)のスポークスマンでサイェッド・ジャレッド(Sayed Jaled)と名乗る男は、土曜日まで期限を延長した、なぜなら国連の事務所とアフガニスタン政府の代表がやってくるのが遅れて日曜日の昼ごろに対話を開始することになったからだ、と説明した。
「政府と国連が期限を延長してくれるように求めたため、我々はそうした」と付け加えた。
「我々は彼らを殺したくはない。我々の目的は、ただ単にアフガニスタン人だというだけで牢獄に入れられている無実の人々を解放することだけだ。」このように、他の電話での会話で付け加えた。
誘拐犯たちは最終的には逮捕・拘束されている人々の解放という彼らの要求に話を集中させているように見え、最初にいっていたような国連とアフガニスタンでの外国軍の撤退についての話は蒸し返さなかった。
10月9日の選挙を行った国連とアフガニスタン共同の選挙管理委員会に雇われているアイルランド系英国人Annetta Flanigan、フィリピン人Angelito Nayan、コソボ人Shqipe Habibiが誘拐されてから、すでに9日が過ぎている。Jaish-e-Muslaminが期限を延長したのはこれで5回目で、その最初は先週の水曜日のことだった。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/11/06/internacional/1099727986.html
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イラクとアフガニスタンの情勢が異なっているとはいえ、先日の香田さんの誘拐と比べて何たる違い! ここまで「最終期限」を延長している、ということは、書かれてはいませんが、水面下での犯人側との慎重で粘り強い折衝が続いているはずで、また犯人側も要求の一部でも実現するように、粘っているのでしょう。
抵抗勢力が行う「抵抗のため」という政治目的の誘拐なら、普通に考えたらこのようになるのが当たり前でしょう。香田さん誘拐の際に日本政府が真っ先に拒否声明を出した、ということは「OK!殺してくれ」というサインであり、また「テロリスト」側も要するに『血祭りにあげる』ことだけが最初から目的だったように思えます。しかも米国大統領選に日程をあわせて星条旗の上で殺す、ということですから、日本政府、米国政府がともに「関知していた」という傍証でもあると思われます。
しかもわざわざ外相が「極めて危険な、前回とは違う残虐なグループのような感じだ。」などと発言しているところをみると、「前回は適当なヤラセだったが、今度は本当に殺されるから観念しろ」と国民に前もってあきらめさせようとしているように聞こえます。さらに、「東洋人らしい死体」が発見されたとたんに政府と一部新聞が「香田さんの死」を断定的に報道するなど、すでに阿修羅では指摘されていますが、明らかに殺害を前提とした日本政府やマスコミの行動、としか思えません。
国際謀略は、自らそのネタを作る場合もあるだろうし偶然のチャンスを生かす場合もあると思います。香田さんが純粋に自らの意思でイラクに入国したのか、誘導されて入ったのか、はともかく、「彼ら」はその政治目的を十分に果たしたのでしょう。