★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 戦争62 > 510.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
オハイオとニューメキシコはケリーが勝っていた。選挙とは投票者ではなく投票集計者が決めるもの?
http://www.asyura2.com/0411/war62/msg/510.html
投稿者 TORA 日時 2004 年 11 月 06 日 13:27:46:CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望

http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu82.htm
--------------------------------------------------------------------------------
オハイオとニューメキシコはケリーが勝っていた。
選挙とは投票者ではなく投票集計者が決めるもの?

2004年11月5日 金曜日

◆ケリーは勝っていた。 グレッグ・バラスト
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/

誰も聞きたがらないのはわかっている。これ以上紙くずを見たくもないだろう。しかし選択の余地はない。アメリカ民主主義という名の腐ったソーセージを検査するジャーナリストとして、決定州で誰が最も多くの票を獲得したかを伝えるのが私の仕事なのだ。火曜日、オハイオとニューメキシコで、勝利したのはジョン・ケリーだった。
ほとんどのオハイオ住民は、ケリーに投票したつもりでいた。CNNの出口調査によれば、オハイオの女性票では53対47、男性票では51対49でケリーの勝ちだった。第三の性がオハイオ州の投票用紙に登場しないかぎり、ケリーが州を獲得していたのだ。

じゃあ、一体何があったのか?回答:出口調査は正しかったのだ。調査員が聞いたのは「誰に投票しましたか?」だけだ。残念ながら、彼等は決定的な質問を忘れていた:「あなたの票はカウントされましたか?」投票者にわかる術はない。

つまりこういうわけだ。オハイオ州の出口調査では、ケリー・エドワーズ組が票の大半を占めていたが、それら何千もの票は端的に言って記録されなかったのである。これは予測できたことだし、実際予測された。(11月1日の記事を見よ)

もういちど言う。オハイオ州のカウントされない投票ゲームの主役を果たしたのは、報告するのも残念だが、つながったパンチ穴(hanging chads)と凹んだだけのパンチ穴(pregnant chads)、さらに新旧のインチキ投票が少々というところだ。

オハイオ州の選挙結果は投票によって決定されたのではなく、「欠陥票」の類で決まっていたのだ。一般的に、アメリカ合衆国では、およそ3%の票は破棄されるか、放り出されるかして、記録されない。頭スカスカのカワイ子ちゃんが(the bobble-head boobs)オハイオ州かどこか、51対49で勝利とテレビの生放送で言う時、あなたには信じられるだろうか?そんな事態はアメリカ合衆国では起こり得ないのだ。なぜなら、獲得票の合計は決して100%には届かないからだ。テレビでは、破棄された票は、ただ単に差し引かれているのである。

そして、全ての票が平等に破棄されるわけではない。公式報告で何度も登場するとおり、破棄される票の大部分は、アフリカ系アメリカ人もしくは少数民族居住区の住民の投票分なのである。(詳しくは報告書を見よ)

このことを私達は2000年のフロリダですでに経験している。出口調査では、ゴアが得票差で少なくとも5万票上回ると見られていたが、公式の集計とは全く違っていた。その理由は、フロリダ州務長官キャサリン・ハリスが、179,855件の票を破棄したからであった。フロリダでは、オハイオと同じように、破棄された票の大半は不完全なパンチカード投票用紙---穴が不完全か、2回パンチされていた---だった。誰の票が廃棄されたのか?政府の依頼で廃棄票を調査した専門家の報告によれば、ゴミ箱に入った票の54%は黒人票だった。(合衆国市民権委員会の報告書)

重要な点はここだ:フロリダは典型例である。放り出された票の大半(火曜日の選挙ではおよそ200万票が廃棄されたことだろう)は、アフリカ系アメリカ人もしくは他の少数民族市民なのだ。

さあ、またこれだ。いや、こんどは違う。なぜなら、前回と違い、民主党はオハイオ州にそれら不完全なパンチ穴の投票用紙(選挙用語では“保留票”)のカウントを要求すらしていない。

オハイオ州は破棄されやすいパンチ式投票用紙を併用している数少ない州のひとつである。オハイオ州務長官のJ・ケネス・ブラックウェルは、選挙前にこう書いている。「州の基本投票機であるパンチカード方式を抱えて接戦になったときには、フロリダ州のような災難が起こるだろう」

しかし今週、ブラックウェルは、熱狂的な共和党員だが、民主党の票を食べてしまうクセのある投票機の結果を心待ちにしていたのだ。今年のキャサリン・ハリス役を担う可能性について尋ねられた時、ブラックウェルが強調したのは、投票工作の努力が報われて、彼女は下院に加わることができたということだった。

一体どれだけの投票が欠陥品として処理されたのか、ブラックウェルのオフィスは教えてくれないが、法律では報告が義務づけられている。ふう。しかし前回の選挙では、オハイオ州の投票全体のうち、廃棄された投票は民主主義ギリギリの1.96%だったのだ。機械はいつもどおりの失敗し---実数では11万票だが---その圧倒的多数は民主党の票だった。

◆投票忌避の衝撃(The Impact Of Challenges)

最初から何よりもまず、ケリーはパンチ穴に悩まされた。しかし民主党が負けたのはパンチカードだけではない。「投票忌避」がある。それはオハイオ州の共和党で使われる旧式のクー・クラックス・クラン技術の丁寧語に過ぎない:投票所で何千もの有色人種を妨害するための試みである。オハイオ州、ウィスコンシン州、フロリダ州では、共和党が不可解な---滅多に使われていない---党により選出された選挙監査官が有権者個人の投票を忌避できることを可能にするという法律の下、投票に来る市民を待ち伏せする計画をしていた。オハイオ裁判所は震え上がり、連邦法では忌避の要因に人種がある場合、投票者を指弾するのは違法としていた。しかし我等が最高裁判所は、共和党が投票所のドア前に立てるように準備を整えていたのだ。

結局、投票監査官は圧倒的多数ではないにしろ、投票所に現れたのである。その結果、多くは、“暫定票”になり---ニセ投票扱いだが---カウントされたかどうかは定かではない。ブラックウェルの試算では、暫定票は175,000件、民主党の主張では250,000件だ。お好きな数字をどうぞ。投票忌避が少数民族を狙っていたことは明らかなので、疑いなく、またしても、その多くは民主党票である。それらを全て数えて、破棄されたパンチカード票と合計すれば(人間の目で再集計すれば簡単)その総数は出口調査と一致してくる。そして・・・なんと、新大統領の誕生である。ブッシュは136,483票の得票差で勝利宣言していることをお忘れなく。

◆魅惑の州の魔法の票(Enchanted State's Enchanted Vote)

さて、ニューメキシコに移れば、ケリーの得票差は、---もし全ての投票がカウントされるなら---もっと明白だ。選挙前、TomPaine.comで私は書いた:「ただの一つの票が数えられる以前、ジョン・ケリーは何千票も失っていた」

なぜこんなことが起きたのか?またしても廃棄票である。それと、暫定票。

CNNの話では、ジョージ・ブッシュはニューメキシコを11,620票差で獲得したことになっている。再びここでも、放送局は全体票数を、存在しない“100%”としている。

ニューメキシコ州の前回選挙での投票廃棄率は2.68%、廃棄票の大部分はヒスパニック系住民、ネイティブ・アメリカン系住民の住む貧困地区のもので、民主党の票田である。火曜日の選挙では、同じ率の廃棄があったとして、ゴミ箱には18,000票ほど見つけることができるはずだ。

ニューメキシコ州では廃棄票はあまりにも民主党風の外見をしているという。同州でのヒスパニック系住民は2対1の割合でケリーに投票しており、彼等の票の破棄される確率は白人のそれに比較して5倍である。これらカウントされない票を集めれば、簡単にブッシュの“得票差”を凌駕するだろう。

すでに、廃棄票の選挙歪曲効果は、まさしくそれが期待される場所で浮かび上がっている。つまり、極めてヒスパニック系住民の多い選挙区で、共和党員が選挙管理を務める地域である。チャベス郡---ニューメキシコ州の”リトル・テキサス”と呼ばれる地区では、人口の44%がヒスパニック系、アフリカ系、ネイティブアメリカン系住民だが、ジョージ・ブッシュは68%対31%で“勝利”しているとのことだ。

選挙前に、私はチャベス郡の共和党事務員と話したが、彼の話によれば、ヒスパニック系住民の投票破棄率が異常に高いのは、ただ単にそのような人種の住民は大統領を選択する決心ができないことを示しているに過ぎないということであった。奇妙なことに、砂漠を旅してきた褐色肌の人々は、投票所で優柔不断票を投じたというのだ。

さて、ニューメキシコ州の暫定票集計の効果についてふれておこう。

「キャンディーを渡すみたいに配ったんです」アルバカーキのジャーナリスト、レニー・ブレイクは暫定票について話してくれた。およそ2万票分が配布されたという。誰に?

ニューメキシコのカソリック大司教区で“誠実な市民権(Faithful Citizenship)”プログラムを主催するサンティアゴ・フアレスの話によれば、彼の抱える有権者---貧しいヒスパニック系住民は、好意的なケリー支持者だったが、あやふやな暫定投票用紙を受け取ったという。ヒスパニック系住民は、数えられることの多い通常票よりも、ほとんど規則的に(宗教上)暫定票用紙を受け取っており、投票所では、少なくとも有権者証明について質問されることになる。サンティアゴの話では、単純に門前払いを食らう住民も多少居たようである。

◆皆さんのケリー勝利パーティに(Your Kerry Victory Party)

オハイオとニューメキシコはケリーの勝利だ---もし全ての票が数えられたなら。

しかしそれはありえない。民主党の約束にも関わらず、今回の指導者はまたしても人種上の公民権剥奪に屈服したのだ。なぜ?疑いなく、暫定票と破棄票の集計にはブラックウェル州務長官の協力を必要とすることを民主党員は知っている。彼はどの破棄票と暫定票が集計されるか決定できる。ブラックウェルは、キャサリン・ハリスの政策に加わることを切望しており、票の全集計まで許可するとはとても考えられない。それに、民主党の顔役達も、票の集計を要求したらメディアから叩かれることをよく承知している。

ではどうする?ケリーは勝利したのだ。勝利パーティでも開くがいい。しかし幕が下ろされていることも知っておくべきだ。愛国法3においては、全ての票のカウントを要求することは違法になるかもしれない。

私はかつて、ロンドンのガーディアン紙にコラムを書いてきた。友人からは、再び私が故国を去るかどうか尋ねられている。全ての票をカウントすることに失敗したという点で言えば---2度目なのだが---その必要もないだろう。去ったのは故国のほうで、私は置き去りにされたのだ。

◆出口調査と投票結果があまりにも違うためCNNは出口調査を改竄した?

(私のコメント)
ブッシュ勝利の予想をしていた人は「それ見ろ!」と大得意ですが、これは二重の意味で間違っている。もはやアメリカはまともな選挙が出来る国ではない。選挙当日選挙速報を見ていても、投票所には1時間から3時間も待たされて行列が出来ていた。パンチカードや電子投票でそんなに時間がかかるものでは無いから、どうしてあんなに並ばされるのか。おかしいと思ったのですが特派員は何の説明もしてくれない。

多くの有権者が投票所の行列を見て投票を諦めたことだろう。そして投票所の入り口にはKKKみたいな共和党支持者が睨みを利かせて、ケリーに投票しそうな黒人達に嫌がらせをしていたようだ。そして投票出来た人たちも暫定票というカウントされない投票用紙を渡されて投票していたようだ。

開票当初はアメリカのマスコミでケリーが有利と出口調査に基づいて報道されていましたが、開票が進むに連れてブッシュの勝利が色濃くなってきた。つまり出口調査と開票結果が大きく違う結果を暗示している。なぜそのようになるのか?前回接戦だったフロリダでもあっさりとブッシュ勝利が出ましたが、電子投票でもケリーに押したのにブッシュに投票されている可能性もあるらしい。

しかし前回のフロリダでの開票のごたごたで、今回は票の数え直しを要求することは難しそうだ。すでにケリー候補が敗北宣言を出してしまった以上、再び世界に恥をさらすことは許されないのだろう。もはやアメリカ大統領選挙は接戦である限り当選を決めるのは有権者ではなく、開票する選挙管理委員会なのだ。そこでは数パーセントの票を無効票にするのは簡単なのだろう。

アメリカはなぜ日本のように記名投票にしないのだろう。記名投票ならパンチカードに穴が開いているかなどというトラブルは起きない。電子投票みたいにプログラムに不正な仕掛けも出来ず、投票用紙の改竄も難しいから記名投票にすべきだ。しかしアメリカ人には候補者の名前も書けない有権者がたくさんいるから記名投票は出来ないのだ。

共和党支持者の多くが、大量破壊兵器がイラクにはなかったと政府が発表したにもかかわらず、あると思っているし、アルカイダとサダム・フセインとは関係があったと思い込んでいる。大統領候補者が誰であろうと共和党と民主党の支持者は固定票であり、無党派層の有権者は多くなく1割くらいしかいないらしい。

つまりアメリカは東北部と西海岸の民主党と、中西部と南部の共和党の二つにはっきりと分かれた。実際には接戦している州だけで勝敗は決まっていますが、オハイオ州の勝敗が勝敗を決したようですが、本当はオハイオはケリーが勝っていた。ケリー支持者の票は破棄されたり暫定票にされて得票の集計にはくわえられていないらしい。このような集計のごたごたはまるでバナナ共和国の選挙を見るようだ。

このような指摘は何もBBCのグレッグ・バラスト氏だけではなく、船橋洋一氏も同じように指摘している。ところが日本の多くのポチ保守評論家は350万票もの大差でブッシュが勝ったと驚いている。しかし投票数の1億2千万票のうちの3%差に過ぎず集計所でいくらでも誤魔化せる数字だ。

◆アルマゲドン選挙 船橋洋一
http://www.asahi.com/column/funabashi/ja/TKY200411040104.html

(前略)
今回再び、選挙結果の正統性が疑われるようだと、米国の威信はさらに傷つくだろう。

 「選挙とは、投票者ではなく、投票集計者が決めるものだ」とうそぶいたのはスターリンである。

 共産党一党独裁下の選挙なら、それもうなずけるところだが、まさか米国がその同類に零落しようとは……

 今頃、地下のスターリンが高笑いしているかもしれない。


 次へ  前へ

戦争62掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。