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スペインの新聞はみなパロディー誌!吹きだすニュースばっかし!:パロディーが事実なのか、事実がパロディーなのか?
11月5日の朝、起きてパンをかじりながらPCでスペインの各新聞の電子版を開いたら、思わず食いかけのパンを噴出しそうになりました。
まずエル・ムンド紙をざっと見回したら次の見出しが目に入りました。
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『アル・カイダが、ブッシュ再選の米国に「耐え難い地獄」を約束』
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/11/05/internacional/1099641502.html
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で、この「アル・カイダ」というのが、3.11事件の際に即刻犯行声明を出して世界中のマスコミから「当てにならない」と馬鹿にされた「アブ・ハフス・アル・マスリ旅団」なのです。それにしても「耐え難い地獄(原文:un infierno inaguantable)」「約束」とはね! 何とまあ、ブッシュ応援団はにぎやかなことだ。
そして次は、スペインのブッシュ応援団の記事2つです。
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『アスナール曰く、ブッシュ再選でサパテロ政府は困難に直面するだろう』
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/11/05/espana/1099618436.html
『ラホイは、米国の邪魔をしているとサパテロを非難し、米西関係の困難さを予告』
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/11/04/espana/1099584113.html
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もう見出しだけで十分で記事の内容まで読む必要もないのですが、ブッシュの飼い犬アスナールと現国民党党首ラホイは、「ホラ見ろ!うちの大親分の機嫌を損ねることばかりしてるとロクなこと無いぞ!」とサパテロを脅しにかかっているわけです。これなんぞ、早速あのパロディー誌「残酷な世界」が記事にしそうです。
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【参考】*左側の写真だけで十分でしょう
http://www.mundocruel.com/noticias/056_aznar_chucho.htm
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お次はABC紙で、
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『内相は、311までに録音が翻訳されずにお蔵入りになっていたことを確認』
http://www.abc.es/abc/pg041104/prensa/noticias/Nacional/Terrorismo/200411/04/NAC-NAC-024.asp
『内務省は逮捕者に対してアラブ語の通訳を一人しか雇わず、未だ作業が始められない』
http://www.abc.es/abc/pg041105/prensa/noticias/Nacional/Terrorismo/200411/05/NAC-NAC-032.asp
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これは、昨年来スペイン国内の「イスラム・テロリスト」の盗聴電話のテープが、「翻訳の専門家がいない」という理由で全く翻訳されずにお蔵入りになっていることと、先日来バルタサル・ガルソン判事の命令でスペイン国内の「イスラム・テロリスト」を大量に逮捕したのはいいのですが、内務省が通訳を一人しか雇わないために取調べができない、ということを伝えている記事です。
これに関して国民党は現政権を「捜査する気が無い」と非難しているのですが、何のことは無い、盗聴テープの件は旧アスナール政権時代からのことで、やる気が無いのはどっちもいっしょです。
まあ、こんな程度で「テロ事件」と「テロリスト」がどんどんと作られていくわけですから、パロディーが事実なのか、事実がパロディーなのか、わけがわからない。まあ、少々ひどい目に遭っても惨いことを見ても、笑い飛ばしていく強靭な神経を持たないと、今からの世の中、生きていけないでしょうね。
ヨーロッパ人は伝統的にそんな諧謔心を持ち合わせているのですが、どうも日本人は根っから生真面目なのか素直すぎるのか、やけにシリアスに叫びすぎのような気もします。しかし江戸時代あたりの文化(狂歌・川柳など)を見ていますと結構ユーモアのセンスがあるように思うのですが、やはり明治以降の文化改造政策の結果なのでしょうか。