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http://www.asahi.com/national/update/1103/001.html
毒ガス遺棄訴訟、「上官命令で埋めた」 元日本兵が証言
旧日本軍が遺棄した毒ガスなどの兵器で被害を受けたとして、中国人5人が日本政府に計8000万円の損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が2日、東京高裁であった。中国の部隊にいた元日本兵で、神奈川県の男性(83)が出廷して「敗戦直後に上官の命令で毒ガスを埋めた」と証言、「被害者の役に立ちたいと思い続けてきた。国は謝罪し救済策をとってほしい」と訴えた。
東京地裁は昨年5月、請求を退け、控訴審で審理中。毒ガス遺棄をめぐる訴訟で元兵士が証言するのは初めて。
この日の証言によると、男性は中国・吉林省敦化市郊外で敗戦を迎えた。兵器の補給などにあたる「関東軍第16野戦兵器廠(しょう)」の出先機関に所属していた。
敗戦直後の8月末ごろ、上官から「兵器廠本部から毒ガス弾をすぐ処理するよう緊急命令があった」と伝えられた。「月明かりの下、約60人が3班に分かれ、広さ約6畳、深さ約2メートルの穴を計三つ、スコップで掘った。そこに木箱に入ったガス弾を運び込み、夜明け前まで汗だくで作業した」と説明、遺棄が組織的だったと述べた。
◇
訴訟を支援する市民らが常設の「旧軍毒ガス情報ホットライン」(03・3260・9529、FAX03・5396・6068)を開設し、毒ガスの埋設場所などの情報提供を呼びかけている。
(11/03 00:34)