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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041101-00000106-yom-int
【クウェート=小林月照】イラクで殺害された香田証生(しょうせい)さん(24)が、ヨルダンのアンマンからバグダッドに入る際に使った夜行バスで、8月以降、少なくとも2人の日本人がビザなしでイラク入りしていた可能性が強いことが、1日わかった。
国境での入国審査が甘く、テロを恐れて外国人を乗せてイラクに向かうタクシーがないことから、夜行バスが入国の“抜け道”となっている。
夜行バスは、タクシーの10分の1程度の片道約2万イラク・ディナール(約1500円)。イラクの政府機関が運行し、ヨルダンの首都アンマンからバグダッドまでの砂漠地帯約1000キロを走り抜ける。
アンマンの旅行業者によると、8月にはカメラマンを名乗る日本人男性が、在アンマンのイラク大使館でビザが取れず、アラブの民族服を着用、頭にアラブ風ずきんをかぶり、現地の乗客に紛れて乗車した。
男性は無事戻り、業者に「往復とも夜行バスを使って成功した」と話したという。
また、9月には、フリージャーナリストを名乗る日本人男性も利用、無事に戻った。このほか、ルーマニア人男性も入国しているという。この2人も「ビザはない」と話していた。
イラクへの入国には、8月からすべての外国人にビザの取得が義務付けられた。取得には数週間かかり、ヨルダンかバーレーンにあるイラク大使館で発給を受ける必要がある。
香田さんはニュージーランドからイスラエルを経て10月19日にアンマン入りしたが、翌日には日本政府の渡航自粛勧告に反して夜行バスに乗っており、ビザを取得した形跡はない。夜行バスの運転手は「国境の入国審査はずさんで、ビザがなくても通過できる」と証言、別の運転手も「ビザがない外国人から金品をもらって入国審査の職員と分け合い、入国させる運転手もいる」と打ち明ける。
イラク戦争直後は、多くの外国人がタクシーでイラク入りしたが、治安が悪化した今春ごろからは客足が途絶えている。
アンマンで客待ちしていたイラク人のタクシー運転手、アハマド・カラフさん(36)は「イラクでは外国人はあまりに危険。テロや強盗に狙われる外国人を乗せて行くことなんて、頼まれても断る」と話した。
(読売新聞) - 11月1日14時48分更新