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ロシア学校占拠事件 警備 検問に手抜き
ロシア南部で今年九月、学校が武装グループに占拠され、三百三十人を超す死者を出
した事件で、検察当局は、政府がテロに警戒するよう指示していたにもかかわらず、共
和国大統領の車列の警備のため、学校の警備や検問はほとんど行われていなかった実態
を明らかにしました。
十一日、北オセチアの学校占拠事件に関するロシアの上下両院の調査委員会が開かれ
、コレスニコフ副検事総長がこれまでの捜査結果を報告しました。
このなかで、武装勢力が学校を占拠した九月一日の朝、ロシア各地でテロが相次いで
いたため、学校の始業式の警備を強化するよう政府の指示が出ていたのにもかかわらず
、地元の警察がこれを怠っていたことが報告されました。
また、地元の警察当局は、共和国大統領の車列の警備に人を割いたため、学校の警備
は武器を持たない警察官一人があたっていただけで、交通警察の検問も手薄で、いずれ
もほとんど機能していなかったことを明らかにしました。
このため、現地では、地元の行政や治安当局に対する不満が高まり、犠牲者の家族ら
が共和国大統領の辞任を求める動きが強まっており、議会の調査委員会は、来週急遽現
地入りして、住民から話を聞くことを決めました。
学校占拠事件を受けて、プーチン大統領は地方の指導者の事実上の任命制への移行を
目指していますが、事件から二か月たった今、ロシアでは、行政や治安当局への信頼を
どのように回復するのかが新たな課題として浮上しています。
[2004-11-12-12:54]
NHK