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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu82.htm
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殉教戦士たちとの対話 「アメリカ人がここに来て
私たちを全員殺すことは,とても簡単だ」(ガーディアン)
2004年11月12日 金曜日
◆'We are not here to liberate Iraq, we're here to fight the infidels'
http://ch.kitaguni.tv/u/917/voices_from_iraq/0000147348.html
ファルージャ。建設途中の家の前庭で,十人と少しの戦士たちが半円をえがいて座っている。カラシニコフを膝に抱き,クルアーンを手に持って,彼らは私たちをいぶかしげに見つめる。
沈黙が,迫撃砲の音で途切れた。爆発のたびに,戦士たちは「アッラウ・アクバル」と叫ぶのだった。
ついに,ムジャヒディーンが話し始めた。「で,あなた誰?」「何をしてるの?」「どうしてでっかいカメラ持ってるの?」
だが彼らの興味のあることといえば,ほとんど,私たちをイスラームに改宗させることだった。もうひとりの戦士が姿を見せたとき,彼らはまだ私に向かって,地獄の苦しみを事細かに説明していた。この戦士は背の低い痩せたティーンエイジャーだった。白いパジャマ姿で,会話を聞きながら目をこすっていた。
「何をしているの?」と彼は戦士のひとりに尋ねた。
「イスラームについて説教してやってんだ」と戦士が答えた。
「どうして? この人たちムスリムじゃないわけ?」
「ムスリムじゃないんだ。」
若い男は当惑して別の戦士を見つめ,こう言った。「じゃあ,どうして殺さないの?」
「今はできない。停戦中だからな」と戦士が言った。
この戦士たちはタウヒード・ワ・ジハードに所属している。イラクで吹き荒れる暴力のほとんどを自分たちがやったとしている集団だ。こういった男たちを全滅させることが,米軍のファルージャ攻撃の第一の目的だ。
最初,彼らはみな同じように見えたし,振舞いも同じだった。スニーカーを履き,ジャージ姿でイスラームを説く若い男たち。時間が経つにつれて,彼らは緊張を解き,自分たちが誰なのか,どうしてここにいるのかについてオープンになった。
彼らが別々の土地から来た,別々の夢を抱いた人々の寄せ集めであることが,明らかになった。
ここでは2種類のムジャヒディーンが,便宜上,とりあえず仲良く同居している状態だ。
1つは新世代のジハード・ディアスポラのアラブ戦士たち。アラブ全域からきた,西洋によって抑圧され疎外されていると感じている教師や労働者,学生たちだ。彼らはイラクに殉教の夢を抱いてやってきた。
もう1つが,ファルージャ出身のイラク人戦士たち。自分たちの国を占領している軍隊と戦っている。
彼らは5人のサウジ人――自分たちでは「半島の者」と言っているが――と3人のチュニジア人,それからイエメン人が1人だった。残りはイラク人たちだ。
ほとんどの時間,読んだり祈ったりしていないときは,彼らは死について語っていた。だが怖いものとしてではない。楽しみにしていたのだ。彼らは殉教者は痛みを感じないのだとか,天国では何人の処女を与えられる,といったことを話していた。
彼らのひとり,サウジ・アラビア出身の若い教師に,どうして来たのかと訊いてみた。彼はクルアーンの章句を読み始めた。ムスリムにジハードをせよと説く章句だ。彼は殉教の重要性について読んだ。20分後,彼は別の戦士の方に私を向かせた。ひげのある,声のやわらかい,年上の男だった。名前はアブ・オッサマでチュニジア人だと言った。
「我々がここにいるのは,2つのうちのどちらかのため――すなわち,勝利か殉教かのためだ。どちらもすばらしい」と彼は言った。
「最も重要なのは我々の宗教である。ファルージャではない。占領ではない。アメリカ兵がここにきてイスラームに改宗すれば,戦わない。我々はイラクを解放したくて来たのではない。我々は,神を信じない者どもと戦い,イスラームの輝かしい名を打ち立てるために,来たのである。」
彼はジハードについての彼の理論を説明し続ける。「我々が彼らに抵抗するから,彼らは我々をテロリストと呼ぶ。真実を守ることがテロリズムであるならば,我々はテロリストである。」
突然,大きな銃声がした。あの若いサウジ・アラビア人の教師が,マシンガンを取りに走っていった。首の周りに弾薬ベルとを巻きつけて,彼と若いチュニジア人はRPGの発射装置を持って外に走り出していった。
サウジ・アラビア人は塹壕にたどり着いた。そして彼のコーランを開き,しばらく読んで,それから彼のマシンガンを水平に向け,安全装置を外そうとした。
数分間,彼は銃をいじっていたが,それから私の方を向いてこう言った。「これ,どうやったら動くのか,わかる?」
アブ・ヤッシールは,背が低くがっちりとした中年のイラク人で,灰色のひげをしている。彼がこのグループの「アミール」すなわち司令官だ。彼はほかの者よりも経験のある戦士で,ほかの者の面倒を見ている。
断食があける時刻になると,男たちは大きな皿に食べ物をあけ,冗談を交わしながら,米を手の指ですくっていた。こいつらは毎日一般市民を吹き飛ばしてるんだぞ,ということを,意識して思い出していなければならなかった。
食事のあと,アミールが彼のことを話してくれた。
彼は退役将校で,発電機を製造する事業をしていた。サダム・フセインが去り,バアス党政権がなくなったことは喜ばしいことだった。
しかし,彼は言うのだ。「時間が経過し,占領がよりはっきりと見えるようになるにつれて,以前に増して愛国的な感情がどんどん大きくなっていった。アメリカ人が私たちの街区をパトロールしているのを見るたびに,ますます侮辱を感じるようになった。」
ファルージャやそのほかの土地の地元住民が,小さなセルへと組織化して,アメリカ人を攻撃し始めた様子を,彼は説明してくれた。
「ただ単に,私たちの町から出て行ってもらいたかっただけだ。最初は月に1度の『仕事』だった。IED(爆発物)をしかけたり迫撃砲を撃ったりね。それ以外のときは普通に仕事していたよ。だがそのとき,アメリカ人が我が国を占領している限り,私にできるのはジハード以外にはない,と悟ったんだ。」
彼は店を閉め,事業を売り,その金を戦士のグループのスポンサーになることに使った。
「ファルージャの人々は何も関係のない人々を殺すことを嬉々としてやっていると世界が思いこんでいる。しかしそうではない。コラボレイター(スパイ)やアメリカ人のために働いている者を処刑するときでも,気の毒にと思うし,時には泣くこともある。しかし,これは戦争なんだ。」
私たちはたくさんある空き家の1軒に泊まったが,始終爆発音が聞こえていた。突然ものすごい爆発があり,私たちは外に走り出した。
戦士たちは既に通りに出ていた。爆発音を聞くたびに「アッラウ・アクバル」と叫んでいた。そうすればミサイルが外れると信じて。
暗闇のなか,私たちはモスクにたどり着くまで歩いた。そしてそこで,激しい爆撃を聞き,砲弾の破片が壁に当たるのを聞きながら,1夜を過ごした。
翌日,ムジャヒディーンは数日間過ごしていた家を後にした。アメリカ軍に居場所を突き止められたと思っていたのだ。
そこで彼らは最後の戦闘態勢をとり,仲間のひとりである若いイラク人を,ユニットの殉教者に選んだ――つまり,アメリカ兵のとなりで自爆することを仕事とする戦士に。
アミールが私に言った。「私たちが望んでいるのは,アメリカ人に出て行ってもらうことだけ。そうすればすべてうまく行く。クルド人はイラクから分離するなんてことを言わなくなるだろうし,シーア派はスンニ派とカタをつけなければならないなどとは言わなくなるだろう。すべての県で地方議会が選出され,これらの議会が1人の大統領を選ぶだろう。」
「こういうのが,私たちがデモクラティックと見なす選挙だ。アメリカの選挙ではない。」
しかし,と彼は言う。「私たちは今ここで包囲されている。感情的には大勝利だ。しかし戦略としてはまずい。アメリカ人がここに来て私たちを全員殺すことは,とても簡単だ。」
◆ファルージャ総攻撃続く、モスルでは武装勢力の反撃
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041112-00000204-reu-int
[ファルージャ(イラク)/ワシントン 11日 ロイター] イラク駐留米軍は11日、引き続き中部ファルージャへの攻撃を行った。
現地のロイター通信記者によると、海兵隊は武装勢力の元拠点でフセイン元大統領の支持者が多いファルージャ北西部ジョラン地区を制圧。戦車隊は武装勢力から迫撃砲弾が1、2発を撃ち込まれただけで、目立った反撃には遭わなかった。
ただ、夜になってから大きな爆発があり、火の玉が上がる様子が目撃された。
英BBCによると、米海兵隊はファルージャ中心部の基地が攻撃されたことを受け、空爆を4回要請した。海兵隊に従軍しているBBC記者によると、ライフル中隊は、基地から市内に移動し、武装勢力を捜索しているが、絶えず攻撃を受けているという。
マイヤーズ米統合参謀本部議長はCBSテレビに対し、ファルージャの約70%を制圧したと述べている。
米軍はバグダッドで、ファルージャ総攻撃を開始した8日以来、米兵18人とイラク兵5人が死亡したと発表。米兵負傷者は178人、イラク兵負傷者は34人。
米軍関係者は未確認としたうえで、ファルージャでこれまでに武装勢力600人近くが死亡したとの認識を示した。
一方、警察当局によると、首都バグダッド中心部で起きた自動車爆弾事件の死者は17人、負傷者は少なくとも20人に増加した。
また、イラク第3の都市である北部モスルでは、武装勢力が複数の警察署に放火して武器を略奪するなどした。
地元住民によると、モスルの治安は悪化しており、人通りのない街路には手投げ弾の爆発音や銃声が響き、炎上している警察署2カ所からは煙が立ち上っている。
複数の目撃者は、武装勢力が市内中心部の橋に展開していた国家警備隊を襲撃し、5人を殺害したとしている。
(ロイター) - 11月12日9時6分更新
(私のコメント)
PLOのアラファト議長が亡くなりましたが、それがパレスチナ問題にどのように影響するのかは、もう少し時間が経たなければ予測することは出来ない。アメリカ・イスラエル連合軍とイスラムゲリラの戦いはブッシュ大統領の再選により、より激しくなる事が予想される。私は反米活動家ではなく元々は親米派だったのですが、古き良きアメリカはだんだんと失われ、80年代にかけてからはアメリカの悪あがきの様なものを感じる。
91年の湾岸戦争にしても、何とかして中東の石油を確保したいと言う下心が感じられ、今回のイラク戦争でそれが露骨になったのですが、アメリカは何故イスラムを敵に回してまで戦争にのめりこんできたのだろうか。それはアメリカ国内のイスラエルロビー活動がだんだん本格化してきて、アメリカ議会も大統領選挙もアメリカ国内のユダヤ人とイスラエルの工作機関が連携してアメリカを動かすまでになってきたからだ。
イスラエルと言う人工国家はイスラム諸国に囲まれ、アメリカの支援なしには成り立たない宿命を持っている。そのためにはアメリカに対するイスラエルのロビー活動は国運がかかっているからイスラエルはあらゆる工作活動で、アメリカを非戦闘的手段でアメリカを乗っ取ることに成功した。
だからこそ湾岸戦争が起きたのであり、イラク戦争もネオコンとイスラエル右派の連合体が仕掛けたものだ。アメリカ・イスラエル連合軍はイラクからシリアとイランと支配地域を広げて行くのだろうが、ユダヤ・キリスト教シオニズム対イスラムと言う図式が浮かび上がる。中世でもあるまいにアメリカは十字軍を700年も後に中東に派遣して聖地の奪還を始めてしまった。
アメリカの時代錯誤もはなはだしいのですが、アメリカ人の宗教心には中世そのままのキリスト教が復活してしまったのだ。それはキリスト教福音派のことですが、進化論を否定し世界は神が作ったと言う神話をそのまま信じている。だから聖地奪回の為に中東にアメリカから十字軍を派遣せよと言う馬鹿げたキチガイが出てきてもおかしくはない。
ヨーロッパの十字軍遠征は14世紀以降も続けられたが、歴史上は1270年のルイ9世の第八次十字軍遠征で終わっている。やがてはそれがヨーロッパの中世国家の崩壊につながったが、700年余り経ってアメリカで十字軍が復活して第九次十字軍遠征がブッシュ大統領の下で行われたのだ。残念なことにキリスト教国でもないのに日本の小泉首相は自衛隊を十字軍遠征に参加させた。小泉首相はその意味も分からずに参加させた。
やがては第九次十字軍遠征は失敗しアメリカの中世社会は崩壊してゆくことだろう。人類を月まで送ったアメリカがなぜ中世なのか不思議でならないのですが、ヨーロッパから開拓者がやってきた頃のキリスト教がそのままアメリカに息づいているからだ。そのためにその後のヨーロッパにおける宗教戦争を体験していないアメリカのキリスト教は、中世のヨーロッパのキリスト教そのままなのだ。
ブッシュ2世が送り込んだ第九次十字軍遠征隊は聖地の奪回に成功するかもしれないが、それを永久のものにするためにはハルマゲドンで異教徒を皆殺しにしなければならない。ブッシュの十字軍にはそれを可能にする核兵器があるから恐ろしい。もっと恐ろしいことはアメリカのキリスト教福音派はそれを望んでいるのだ。
ブッシュ二世が送り込んだ第九次十字軍遠征隊の兵士達