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2004年 11月 11日
ファルージャ続報その2
ファルージャの状況について、バグダッドの知人達が避難民から聞き取りするなどして情報を集め始めてくれている。現地では、病院や救急車も攻撃され、医療スタッフにも死傷者が出ているようだ。街は完全に封鎖され、医療物資も底を尽き、電気や水も止まっている。食料すら不足し始めた様子だ。既にPEACE ONの相澤恭行さんがブログで書いてるように、18〜45歳の男性は避難したくても「戦闘可能な年齢」と見なされ、チェックポイントで追い返されてしまうらしく、こうした男性の妻や子どももファルージャから避難できず、住民の半分以上がまだ残されているらしい(関連情報)。現在のところ正確な被害実態を確認することは不可能だが、かなり大きな規模の被害が出る可能性はあるだろう。
今回のファルージャ攻撃の大義名分として、「来年1月の直接選挙実施のため」と米国とイラク暫定政府は主張している。だが、バグダッド市民の多くが治安回復を望んでいるものの、ファルージャ攻撃に対する反発はやはり強く、「(暫定政府首相の)アラウィはサダムと同じ犯罪者だ!」いう意見すら出始めている。暫定政府においても、イラク・イスラム党がファルージャ攻撃への抗議として離脱を表明したが、スンニ派の有力政党であり、4月以降、ファルージャの武装勢力と米軍の停戦調停を担っていた同党が、暫定政府を見限ったことは、選挙実施への悪影響は勿論、ますます情勢を安定させることが困難になったことを意味する。対米最強硬派のシーア派指導者、ムクタダ・サドル師もファルージャ攻撃を非難しており、今後の状況によっては、ここ最近は比較的治安の安定していたイラク南部でも、衝突が始まる可能性すらある。
まったく、米国もアラウィ・イラク暫定政府首相もホントは民主化なぞ望んでなく、実権を握り続けるためにイラクを混乱させておきたいのでは、と勘ぐりたくなってくるが、仮に本当にイラクの安定を望むのであれば、全く逆効果なことをしていることに、早く気が付くべきだろう。
# by rei_shiva | 2004-11-11 10:31 |