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(回答先: オランダでキリスト教徒とイスラム教徒の対立激化:モスクと教会の襲撃合戦 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 11 月 10 日 21:12:29)
11/11 18:15 宗教対立、移民排除の動き 試練に直面のオランダ社会
イスラム社会を批判した映画監督の殺害、モスク(イスラム教礼
拝所)やプロテスタント教会の放火が続くオランダ。欧州連合(E
U)の中でも移民受け入れに寛容で、世界に先駆けて麻薬や同性結
婚を合法化するなどしてきた「自由と寛容の国」が試練に直面して
いる。
首都アムステルダムで今月二日、映画監督のテオ・ファンゴッホ
氏が、イスラム過激派とみられる青年に射殺された。
同監督の映画「サブミッション」(服従)は、ソマリア移民の女
性国会議員ヒルシアリ氏との共同制作。背中にコーランの一節を彫
られたり、不倫が発覚し半殺しにされる女性などを描き、イスラム
社会の女性の地位の低さを告発。今年八月にテレビ放映されてから
、監督は何度も殺害予告の脅迫を受けていた。
事件は、二年前の右派政党党首の暗殺事件に続く暴力による言論
の自由封殺と受け取られ、オランダ社会に大きな波紋を広げた。イ
スラム教徒だったヒルシアリ議員も、イスラム社会の前近代的な部
分を批判していたが、生命の危機を感じ、現在は姿を隠している。
トルコのEU加盟反対や移民排斥を訴えている別の議員は、事件
後ボディーガードを雇った。
犯人は、オランダとモロッコの両国籍を持つ二十六歳の青年で、
警察はシリア人を黒幕とするオランダ国内のイスラム過激派組織の
メンバーとみて調べている。
黒幕のシリア人は、オランダ議会やアムステルダムの国際空港、
原子力発電所へのテロ攻撃を計画していたことが判明している。ま
た、今年三月のマドリードの列車同時爆破テロにも関与した可能性
が高い。治安当局は「国内にはいくつかの過激派組織があり、現在
約百五十人を監視している」という。
人口の6%にあたる約百万人のイスラム教徒がいるオランダでは
、オランダ語が話せず、仕事に就けない若い移民が、勧誘されて過
激派に参加するケースが多いとみられており、移民の同化政策推進
が課題となっている。このため政府は、モスクやキリスト教会への
放火続発を受け、宗教対立に発展しないようイスラム団体などと連
絡を取り、対策を協議している。
あるオランダ人は「9・11の同時テロ以降、オランダは変わっ
た。飲食店さえ身分証明書の提示を求める場所が増えてきた。社会
の反イスラム感情が高まれば、トルコのEU加盟にも影響するので
は」と話している。(ブリュッセル共同=大野圭一郎)
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[2004-11-11-18:15]