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(回答先: もう一人いた「アンネ」 ユダヤ少女の日記発見(朝日新聞) 投稿者 竹中半兵衛 日時 2004 年 10 月 22 日 04:05:47)
東京新聞で10月20日に既報だったんですね、赤面の至りです。
ところで、こちら(朝日)では「輸送」や「鉄線」などという言葉が適訳かどうか報道だけではよくわからないので、私なりに推察しました。
ヘルガさんの日記はまだ出版されてないだろうから内容はわからないが、この報道からでも一時収容所の状況はうかがえる。
ヘルガ・ディーンさん一家が一時収容所に収監されていたのが1943年4月から7月はじめまで。ここにおいてすら「赤ん坊が死んだ」という状況だから劣悪な環境だったのだろう。
朝日の報道では、彼女は次々と「列車」に乗り込まされるユダヤ人を「鉄線」の中から見送っているというが、「列車」や「鉄線」という訳が適切なのかどうか。
一時収容所がらの強制収容所送りは「貨車」に、排泄すら立ったままでせねばならぬほどに立錐の余地なく押し込まれたのではなかったか。それはナチスは彼らの運命を知っていたからだ。人間の尊厳などあったもんじゃない。
一時収容所の「鉄線」も日記原文の単語はどうなんだろう?
人権を奪われて死しか待ち受けていない家畜としてのユダヤ人であれば、家畜が逃げ出さないように高圧電流の流れる「鉄条網」が正解だろう。
ヘルガさんの表現が穏やかなのか。
彼女はアンネとは違って18歳であることを考えると紹介されているもの以上のものを予感する。
日記の断片から、「出所への希望や死への絶望」というだけにはとまらないことは明らかだ。「屈辱」「ナチスへの怒り」「無念さ」が推察される。
ところでヘルガ・ディーンさん一家は7月16日ポーランドの収容所(これも実際はガス室ではないのか)で全員殺害されたというが、日記以外の部分に対する詳細な事実が知りたくなります。殺害日まではっきりしているのであればその方法まで明らかにすべきだと思う。
改めてナチスの蛮行に憤りを覚えるとともに、翻ってアジアにおける日本軍の蛮行も想起する。中国人や朝鮮人の強制連行も含めて。
小泉ポチ(東洋のヒットラー)が「いずれ中国も日本の首相の靖国神社参拝に理解を示すことを期待している」などとほざいているが、これもナチスの残虐さを体内に有しているからこその発言だと思う。
http://www.asyura2.com/0411/war61/msg/797.html
日記の訳本の一日も早い刊行を期待します。