現在地 HOME > 掲示板 > 戦争61 > 847.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
米国経済の衰退に従って、侵略枢軸の「奥の院」が直面してきた課題。
ベトナム戦争の失敗の後から米国経済は衰退を続け、一時の盛り返しはあったが、健康体に戻る事は無かった。今や「軍事経済」に転落してしまって「戦争」で「息を繋いで」いる。
ベトナム敗戦直後の民族解放運動の激化に対抗するために、韓国経済の活性化を行い、レーガン軍事経済を推進したりもした。
日本経済の不動産を主とするバブルを破裂に導き、米国経済を軍事技術の開放などにより、バブル経済へと導いた。しかし、これは破綻を避けることは出来なかった。
「奥の院」は今や、米国に「侵略帝国主義体制」の動力機関(エンジン)や脊髄・心臓と言った推進的役割を与えてはいないであろう。
かくして、米国はあたかも「兵舎」の様に成ってしまっている。米国がすなわち「軍事基地」なのだ。
私には、松井やイチローが活躍する大リーグの試合も、「米国民」と言う名の兵士達とその家族達に与えられた娯楽のように見えるのである。
そして、日本が「戦費」の多くを負担している。財政を益々「赤字」にさせながら負担している。米国経済と繋がって戦争経済をおこなっている。日本経済は戦争経済の体制にある。これは、「無理」な行いであり、これを続ける限り本格的な景気の回復は有り得ない。
しかし、米国を「兵舎」にし、米国民を「兵隊」にして、日本を財政破綻に追い込んで、日本経済を回復させず、東南アジア経済のリーダーにならないよう、さらに世界経済のリーダーの一つにさせないように消耗させておくことが、侵略帝国主義体制を存続・維持させる為の手段として、戦略として採用されているのであろうと考える。
そして、その為に、米国と日本を危うくなった「イスラエルの存続」の防衛の為に使うのである。
他に有効な方法が無いのであろう。
EUそして、ロシア、チャイナ、中東を始めとするイスラム圏、インド等などは、今迄の世界帝国主義体制の経済からは離れつつある。
ロシアとチャイナはイデオロギー帝国と大国主義帝国の色彩をかなり残しているが、これはやがて薄れてゆく。
日本経済と日本国を消耗させておく必要性は、何故かと言えば、日本経済と日本国は「本来的には平和経済であり平和国家である」からだ。従って、帝国主義とは相容れないものであるから、復活させたくはないのであろう。
このような、世界経済の変化に対応して、「奥の院」は侵略帝国主義体制を防備するために様々な手を打って来ただろう。
しかし、大国に対し戦争を仕掛ける事は出来なかった。体制を破壊する工作は行ったであろう。しかし、それらも、かつてのように万能的な威力を発揮して来てはいない。
その中で、どうしても、「シオニズム」を指導思想とするイスラエル国家を守り通そうとして来ている。
この「拘り」は、「奥の院」の者達が「頑固な宗教思想」により行動する者達であることを表している。
ユダヤ人の「平安に暮らせる国や地域」が欲しいのであれば、「アラブ人との共存の国」を構想すればよい訳であるし、米国等にもっとしっかりと根を張ることを目指しても良いわけである。
米国も日本も、そんなに何時までも戦争に耐えられはしない。イスラム教徒の抵抗者を抹殺しきる事は出来ない。
世界の大勢は「奥の院」の進める「戦争」を「包囲」する方向に向かってゆく。これは避けられないだろう。
彼らは、どこまで、いつまで「イスラエル国家」に拘り続けるであろうか?
「シオニズム」が「イデオロギー」であれば、「共産主義・マルクス主義」の今の有様と同じ扱いを受けるであろう。
今では、「共産主義・マルクス主義」を「国家の指導原理」としては、「実質的に」放棄している。
それを信奉する個人や組織・政党が存在しているだけである。
「シオニズム」が「ユダヤ人」の関心から遠いものになることは有り得る。
しかし、「奥の院」の者達の「宗教思想」はなかなかに変り得ないであろう。
それは、シオニズムと全く同一ではないであろう。大衆の思想と指導部の思想とはまるで違うからである。
私は、「侵略帝国主義者達とその文明」は「狂い死に」するであろうと、其の有様を予測してきたが、9・11以後、まさに其の通りになった。
「狂い死に」の最期の具体的な姿は判らない。「打つ手がなくなる」と言う事であることは判る。
私達は、世界中を舞台として人類としての助け合いを行えば、それが戦争遂行に対する「対抗・抵抗」となるであろう。
2 81 +−(『90』)