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□ザルカウィーがビンラーディンに忠誠を誓う理由 アラブ研究者の分析 [ML アラブの声]
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ザルカウィーがビンラーディンに忠誠を誓う理由 アラブ研究者の分析
事件が起きるたびに引っ張り出されるテロリストの首領とされるヨルダン人のアブー・ムスアブ・ザルカウィーが、アルカーイダの指導者オサーマ・ビンラーディンに忠誠を誓ったのは何故なのか? 18日付のネット紙、ミドル・イースト・オンラインがアラブ人研究者たちの分析を掲載した。
イラクにおけるアメリカ人の最大の敵、ザルカウィーがビンラーディン率いるアルカーイダに忠誠を誓う声明を出したことが論議を呼んでいる。その理由と発表時期の解釈は様々だ。
ロンドンで発行するアラビア語紙アルクドゥス・アルアラビーのアブドルバーリー・アトワーン編集長は、「臣従表明は、ザルカウィーとビンラーディンの関係に関する疑念を完全に払った。これでザルカウィーは、アルカーイダの陣営に入った。彼はビンラーディン学校の卒業生で、アフガニスタンで訓練を受け、イラクに向かい、組織の支部を設立したが、この支部は今日、元の鞘に加わった。アルカーイダは、縦ではなく横の組織で、ビンラーディンは精神的な父親だ」と解説する。
「自己犠牲と勝利の月であるのラマダーン(断食月)を選んで発表したことには意味がある。臣従の誓いでザルカウィーは戦闘を激化させるだろう。ザルカウィーがアルカーイダに力を与えるのであって、逆ではない。アルカーイダはイラクから離れているからだ」
しかしイスラム諸集団に関するエジプト人の専門家であるディヤー・ラシュワーンは、ザルカウィーのグループに帰せられた声明そのものの信憑性を疑問視する。
ラシュワーンは次のように見る。「米当局がザルカーウィーが率いる所謂一神教聖戦団の銀行口座を凍結すると発表した2日後で、しかも米大統領選の2週間前で、イラク当局と占領当局がイラク抵抗勢力に対して猛攻撃を掛けているこの時期に、声明が出されたことは、この戦闘を継続する口実として使われていることを示している」
「このような声明発表で利益があるのはブッシュ大統領の選挙チームだ。ビンラーディンは米当局にとって世界規模の敵であり、ザルカーウィーは地域規模の敵であった。この声明で、所謂テロの国際的な象徴と、地域的な象徴が合体することになる」
一方、世界イスラム情報センターの専門家フセイン・マハムードは次のような分析を書いた。「ザルカウィーは謎の人物だ。彼は、アメリカ市民の関心をそそり、この戦争はイラクだけでなく国際的なテロとの戦いであるするブッシュの弁解を市民の前に正当化する。またイラク駐留の継続をも正当化する」
「ザルカウィーとアルカーイダを結びつけることで、サダム・フセイン元大統領とアルカーイダが協力していたとするブッシュの主張をある程度正当化する。従ってイラク占領を正当化することになる」
http://www.middle-east-online.com/?id=26723
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「ムスアブ」を「ムサブ」と表記するのは明らかに誤りである。確かにラテン文字では、Musabと書かれるが、本来はMus’abとでも表記されなければならないのである。「範囲 Hani」を「ハニ」と読むようなものだ。
タウヒード・ワ・ジハードの訳語「一神教聖戦団」というのも妙な表現だが適役が見つからないので仮訳としておく。この場合のタウヒードは神の唯一性の意。
アラブの声ML 齊藤力二朗
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