現在地 HOME > 掲示板 > 戦争61 > 795.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
“キリスト教シオニズム”がブッシュ氏の選挙部隊を動かしている
大統領に近い福音主義者団体の大群が、聖書の物語とアメリカ建国神話を振りかざし、ユダヤ人を集めた約束の地に救世主が再臨すると確信し、“大イスラエル”の設立を支援している。
「ヨハネ黙示録の生存者」という大河物語を、アメリカの福音主義者が貪るように読んでいる。ベストセラーになり、2003年に「アルマゲドン」と題名を変えて続刊されている。
物語は、シカゴ発ロンドン行きの航空機から、100人余りの旅客が突然蒸発する話から始まる。キリスト教原理主義者にとっては親しい筋書で、彼らの一部が、キリスト再臨までの7年間の苦難なしに天上へ引き上げられるという話だ。
メシアの新たな到来=「千年王国」が、夥しい“前千年王国”の新教徒たちに取り付いている。彼らにとっては、キリストの再臨がすべての人間に約束されており、最初に、神によって選ばれたユダヤ人にもたらされる。
“キリスト教シオニズム”は、アメリカの建国神話から、聖書物語を汲み取る。
彼ら“清教徒“はイギリスから逃げて“約束の地”アメリカへ移民する。彼らは新たな選ばれた民である。彼らが土着のインディアンを征服したのは、イスラエル人がカナンの民や俗物たちと戦った前例と同一視される。
新世界の創始は、かくして、イスラエルの古代国家がモデルになっている。神が彼らに世界統治の使命を与え、キリスト再臨の到来に備えさせ、“丘の上の都市”を創ることを託した。この“新しいエルサレム”(ワシントン)が、神聖な秩序を統治しなければならない。
“キリスト教シオニズム”にとって疑いは許されない。メシアが再来するのはイスラエルなのだ。神と悪の勢力との最終戦争が起こるのはイスラエルであろうと、黙示録は告げている。メシアはすべてのユダヤ人がイスラエルに帰還するまでは再来しないだろう。
アメリカ建国神話と聖書の千年王国の預言との合成は、明瞭な政治的解釈である。1977年、ペギンのリクード党が権力を握って以来、超伝統主義的なユダヤ人(米国とイスラエル内の)とアメリカ福音主義者との絆が結ばれた。
キリストの再来を促進するために、アメリカ福音主義者は1980年に国際基督教大使館をエルサレムに設立した。彼らはロシアのユダヤ人のイスラエルへの移民を支援している。ヨルダン西岸とガザの植民地に財政援助を行なっている。米国議会でイスラエルのためのロビー活動を行なっている。
http://www.lemonde.fr/web/article/0,1-0@2-3222,36-383542,0.html