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『亜空間通信』874号(2004/10/20)
【アメリカ追随イラク派兵ニッポン有事指定公共機関NHKの政界工作を暴く文藝春秋最新記事】
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投稿は後半(その2)
2)------------------------------------------------------------
2004.10.21
週刊文春 P175-177
NHKが慌てて回収した
「海老沢辞めろ!」
視聴者怒りの抗議電話リスト 独占入手
小誌に寄せられた内部告発文書。社用封筒で消印は渋谷郵便局
NHKの不祥事を最初にスクープして以来、小誌にはおびただしい数の内部告発が寄せられている。だが、今回届いた一通の封書ほど、悲痛なものはなかった。「もう駄目です……」と綴られた手紙とともに同封されていたのは、視聴者からの過激な抗議電話リストだった。
「言い訳は必要ない!会長を始め、トップの人間がみな辞めなければダメだ」
九月十一日、NHK海老沢勝二会長(70)の「謝罪放送」開始直後から、視聴者対応コールセンターには抗議電話が殺到、回線はパンク状態だった。
最近、小誌に「NHK 一職員」から、驚くべき内部告発文書が送られてきた。
《NHKで視聴者対応の窓口をしています。
今回の不祥事発覚後は、本当に対応に追われ、疲れ切りました。特に、国会質問後は、その対応への不満の声が殺到しました。現場はもう限界です。
声のほとんどは「会長の辞任」を求めています。対応する私たちでさえ、辞任すべきだと思っているのですから、電話での怒りの声には、ただ、沈黙するしかありません。
会長はしかし、まるで辞任するつもりなどなく、先日のABU(編集部註※アジア太平洋放送連合)総会では、来年の任期切れ後もABU会長に留まってほしい、との声があった、とご満悦だとのこと。
もう駄目です》
さらに、告発文には、NHK関係者にしか持ち出し得ない「視聴者抗議電話リスト」が添えられていた。
視聴者対応窓口である「視聴者ふれあいセンター」が作成したこの文書の表題は、《9月11日午後2時〜3時の主な意向》。受付時刻、受付チャンネル(電話かメール)、性別、年代がインプットされ、九十一分間に寄せられた九十件の苦情・意見の内容が克明に記されている。
《同封したのは、そうした視聴者の声の例として「謝罪」番組前後の声をまとめたものです。その後、内容の「過激さ」に回収されてしまいました》
なんと、またしても、NHKは卑劣な“隠蔽工作”を行っていたというのだ。
そこでこの内部資料の真贋及び、回収の事実について、NHK広報局経営広報部に、内部資料を添えて確認したところ、
「私どもは、視聴者・国民の皆さまの厳しいご意見やご批判を真摯に受け止めて、今、再生に向けて第一歩を踏み出しています。
きょう受け取りました質問に対する答えは、差し控えさせていただきます」
と、コメントするのみ。
さて、NHKがひた隠す視聴者のナマの声とは一体、どんなものだったのか。
視聴者からの抗議で圧倒的に多かった(全体の約四〇%)のが、海老沢会長の辞任要求。冒頭紹介した男性(七十歳以上)の抗議をはじめ、以下のような苦情が続々と寄せられた。
「これだけの不祥事を起こせば普通の会社なら社長は必ずクビになる。会長は絶対に辞任すべき。会長始めトップが全員責任を取って辞め、クリーンなNHKで再出発して欲しい。そうでなければ受信料は払いたくない!」(五十代男性)
「会長は何故辞めないのですか? 今までの受信料を返して貰いたい。今後も、一切受信料は払わない」(四十代男性)
「NHKの番組を支持してきたが、会長の態度には腹が立ってしょうがない。不快感を覚える。傲慢きわまりない。なぜNHKの職員は会長辞任に立ち上がらないのか。立派な番組を作っている人達もいるのに、悔しい思いがします。受信料の口座引き落としはもうしません」(六十代男性)
「会長以下役員は辞職して責任を取れ。NHKの役割はもう終わった。民間企業にすべき」(五十代男性)
「上司に代わって下さい。女性には可哀想で、ものが言えん。会長に伝えなさい。人間引き際が大事だ。責任取って辞めれば視聴者も納得する。経営陣の一掃が今の仕事だ」(六十代男性)
「(九月九日の衆院総務委員会を)生中継すべきだった」との意見も多数あった。
「生放送しなかった理由を『編集権』と会長が言っていたが、これについて見解を聞きたい」(四十代男性)
「三時間半近く国会があったのに、ほとんどカットされて、肝心な部分を放送していない。民主党の中村哲治議員の質疑に対して、中途半端な回答のままカットしてしまった。大事なキーポイントをあえて外すという編集をするのはけしからん。不正より隠蔽の方が悪質だ」(五十代男性)
またNHKのOBから、
「国会で発言していた人達と一緒に働いていた。直接職員と話をしたい。広報ではありきたりの回答しかないので、編成へ繋いで」
という要請もあった。
「子供にNHKを見せられない」
「受信料を払うのが放送法で決められていると言うが、法律を破っているのは、お前達だろう」(六十代男性)
「雪印や三菱を見ろ、お前らの未来だぞ」(三十代男性)
「NHKの番組を子供に見せていたら、ろくでもない不祥事を起こすような大人になるんじゃないか!」(四十代男性)
「コンプライアンス(法令遵守)推進委員会を作っても会長が委員長では全然ダメ。出張で総理大臣より高い部屋に泊まっているようだが、視聴者は馬鹿じゃない」(六十代男性)
という過激意見もあったが、NHKのこれまでの視聴者・国民への対応を考えれば、怒りは当然だろう。
九十件中、NHKに同情的だったのは、一件のみ。
「NHKは過剰反応しすぎていませんか? 他の企業に比べたら不祥事も少ないし、日頃から質の高い番組も送り出しているし、私は、受信料は安いくらいと思っている」(六十代男性)
女性からは、より的確な厳しい意見が相次いだ。
「会長は貴任取って辞めるべきでしょ! とりあえず銀行引き落としは止めさせて貰います」(五十代女性)
「会長の顔が就任当時と比べ、かなり目つきが変わった。人相が悪くなった。辞めて欲しい」(六十代女性)
「NHKにはケジメという言葉はないんですか? 部下の貴任もとらずに、会長職に固執するなんて、(職員の)あなたたちも声をあげなさい」(六十代女性)
「もう五十年も受信料を払ってきたが、不正に使われたのは許せない。汗水流して夜も寝ないで払ってきたのに、贅沢な服を着て、飲み食いをして使いたい放題にしていたことが腹立たしい。会長の顔は二度と見たくない。好き勝手にすればいい。ただし受信料は払わない。本当に悪いと思うなら、今後二年間受信料を取らずに放送しなさい!」(七十歳以上女性)
「今、NHKの不正問題の放送をしているが、国民が知りたい事をNHKはニュースとして伝える義務がある。自分達の都合の悪いニュースはあまり放送しないで、放送したとしてもゴールデンタイムでなく、こんな視聴率の低い時間帯なのが、いかにもNHKらしい。郵政の改革よりNHKの改革の方が先なのではないか。また海老沢会長が六カ月減給三〇%と言っているが、元々の給料が高いのだから、金額を出して欲しい。今回の不祥事は国民に対する裏切りなのだから、まず会長自らが減給なんて甘いものではなく辞めるべきだ」(五十代女性)
「生中継を他チャンネルで実際見ていた者からすれば、このたった三十分に編集された国会招致はあまりにもひどい。視聴者をバカにしきっている。編集するより国会招致で疑問に思っていたことについての回答が欲しかった。これを正すには受信料の不払いを実行するしかない」(四十代女性)
海老沢会長を都内の自宅で直撃
極めつけはこの意見だ。
「公共の電波を使って茶番を流して終わりですか? ナベツネさんが、たかが選手と言っていましたが、仲の良い海老沢会長も、たかが視聴者と思っているんでしょうね。私の仲間は全部ネットをやっていますので、不払い運動を起こしていきます」(六十代女性)
小誌に告発した職員の手紙にはこう書かれている。
《しかし、これが、本当の視聴者の声です。いつも、酔っぱらいや孤独な老人がからかい半分に電話してくるのとは質が違います。真剣な声、つまり、これまで、NHKを信頼してきた、という人たちの、本当の怒りの声なのです。その声に本当に応えるには、会長以下、経営陣が総退陣するしかないと思います。
これだけの視聴者の声を報告しても平気で無視している現経営陣には改革の意思はないと思い、意を決して内部告発するものです》
先日の会長定例会見で、不祥事を理由に不払いしている視聴者世帯が九月末現在、三万一千件に上っていることが明らかになった。
海老沢会長は、国民・視聴者の声をどう受け止めているのか。
都内の自宅で直撃した。
――視聴者センターの内部資料を入手したが、多くの、国民・視聴者から会長の辞任要求が寄せられています。
「辞任する考えはありません。視聴者の声は重く受け止めておりますし、そのために一から出直すと。衿を正して態勢を整えます。それが責任の取り方だろうと私自身思っている」
――視聴者センターの意見は会長に届いていますか?
「いろんな方が当然、えー、民主主義の世の中だから、いろんな意見があるだろうし、もっと頑張れという意見もあるだろうしね」
――しかし、小誌が入手したデータでは……。
「(質問を遮って)それは、あなたのデータ」
――四割以上の方が辞任にまで言及しています。
「それは、日本国民の全体じゃないでしょ」
――NHK視聴者センターに寄せられた数字です。
「それは、えー、深く受け止めますと。
(突然思い出したように)辞める気ありませんよ。何回も言ってますよ、あんた達に。自分の進退は自分で決める。私は引き続きやるつもりですし、経営委員会もその方針ですから」
やはりエビ様には国民・視聴者の声はまったく届いていないようだ。と言うより、自ら耳をふさいでいるようにしか見えない。
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以上。
以上。