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(回答先: ウランの健康影響、冊子記述に誤り 原子力文化振興財団 (asahi.com) 投稿者 彗星 日時 2004 年 10 月 18 日 04:10:44)
http://www.jaero.or.jp/data/publish/bunka/tuiseki/2004/200403.html
劣化ウランとは何か
イラクで使用された劣化ウラン弾の影響によって、
地域住民にガンや白血病が増えているといった報道がなされています。
劣化ウラン弾は1991年の湾岸戦争と1999年のコソボ紛争などで使用され、
国際原子力機関(IAEA)や国連環境計画(UNEP)が行なった調査によると、
現状では放射線による健康影響などはないと結論付けられています。
今回は、劣化ウラン弾に使用されている劣化ウランからの放射線などについてご紹介します。
劣化ウランからの放射線は
天然の100分の1
劣化ウランが兵器に使用されるのは、比重が重いために貫通力があり、コストが安く、金属ウランは酸化しやすいので焼夷弾のような役割を持っているためです。つまり、放射線による殺傷が期待されているわけではないのです。湾岸戦争では、劣化ウラン弾として約340トンが使われました。
天然ウランには、重さの違うウラン238と235、そしてそれらが放射線を出しながら次から次にできていく新しい元素が含まれています。天然ウランは製錬されてから、原子力発電の燃料や核兵器に使用するためにウラン235の割合を高めます。このときの副産物として、ウラン238の割合が天然より高まった劣化ウランが出てきます。わが国では、青森県六ヶ所村の濃縮工場から劣化ウランが出ます。これは、原子力発電所の燃料をつくる際にできたものです。劣化ウランは貯蔵され、将来、高速増殖炉の燃料として利用されることになっています。
さて、劣化ウランは、製錬されているためにほぼウランの元素だけになり、ウランから生まれた放射線を出す物質は含まれていません。そのため、天然より危険度は100分の1程度と低くなっています。
現状では影響はみられない
ウランによる放射線の影響は、同じ量を取り込んだ場合、子供の方が大人より3〜4倍高くなります。しかし、呼吸や食事による摂取量は、子供は大人の4分の1から3分の1であることから、結局、大人も子供も影響は変わらないとみられています。
一方、ウランは重金属なので、化学毒性の面を持っています。放射線よりもむしろ、この化学毒性のほうが強いと考えられています。ただし、化学毒性も大量に摂取した場合に影響が出るようです。
劣化ウラン弾が目標に命中せずに地中に潜った場合、酸化して水に混じることで植物への影響も懸念されますが、現状ではその心配もないようです。劣化ウランの影響がみられたのは、樹皮や樹上の植物などでした。大気中に飛散した劣化ウランによって、ウラン濃度が高まった痕跡が見られたそうです。
UNEPなどの報告では、放射線の影響も含め今後のリスクはあるものの、現状で人や動植物などに影響を与えるものではないと結論付けています。