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パレスチナ少女にとどめの乱射 イスラエル兵が内部告発
http://www.asahi.com/international/update/1014/008.html
通学の途中だった13歳のパレスチナ人少女が今月5日、イスラエル兵に撃たれて死んだ。パレスチナ自治区では珍しくない事件だが、イスラエルでスキャンダルに発展している。兵士が少女を誤射したうえに、司令官が少女に歩み寄ってライフルでとどめの乱射を加えたことが内部告発で明るみに出たためだ。
事件はガザ南端のラファ近くで起きた。イマーン・アルハムスさんは朝6時ごろ、昼食のサンドイッチを手に、母のフワイダさん(40)にキスして家を出た。数百メートル離れた学校に歩いて向かう途中、イスラエル軍の監視所に詰めていた兵士が見つけ、銃撃した。
軍は監視所の周囲300メートルを立ち入り禁止区域としており、少女はなぜかそこに入り込み、監視所から約70メートルのところまで近づいたらしい。軍は当初、誤射を認めつつも、少女の落ち度を主張していた。
風向きが変わったのは8日。イスラエルの最大紙イディオト・アハロノトに、「部隊司令官が少女にとどめを刺した」という兵士の告発が載った。
それによると、監視所からの銃撃があった後、倒れた少女に司令官の大尉が近づき、頭と腹に1発ずつ、さらに至近距離からライフルの弾倉が空になるまで銃撃を続けた。複数の兵士が同様の証言をし、少女の体からは約20発の銃弾が見つかった。
報道を受けて軍は11日、大尉に対する捜査を始めるとともに司令官の職を解任、「事態の深刻さを認識している」との声明を出したが、大尉本人は告発内容を否定しているという。イスラエルの全メディアは連日、軍の対応を大きく報道。国会外交防衛委員会は12日、ヤアロン参謀長を召喚してこの問題を取り上げ、左派議員が「軍のモラルは崩壊寸前だ」と厳しく批判した。
遺族のもとには軍から何の連絡もないという。父のサミールさん(50)は言った。「娘は戦士でも過激派でもない。イスラエルのシャロン(首相)にただ一言、『なぜなんだ』と問いたい」
イスラエルはパレスチナでの軍事作戦を「テロとの戦い」と銘打っている。だが、この少女が事件当時に持っていたのは、教科書の入ったリュックだけだった。
(10/14 13:06)