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イラク首都中枢で治安悪化 米英大使館「単独行動控えて」
イラク暫定政府の大統領府をはじめとする主要官庁や、米大使館などが集中し、米軍が厳重な警備を敷いている通称「グリーンゾーン」と呼ばれる地域で、治安が急速に悪化している。9月にゾーン内で米国人の拉致未遂が2件起きたほか、10月にはカフェで爆弾が発見された。米英両大使館は、ゾーン内でさえ拉致の危険が出てきたとして、昼夜を問わずひとりで行動しないよう、自国民に警告している。
グリーンゾーンは、広さ約10平方キロ。旧フセイン政権時代から、大統領宮殿や旧バース党本部など主要施設が集中する最重要地域だった。イラク戦争後は米軍が接収し、米英暫定占領当局(CPA)など、占領行政の中枢が置かれた。
この地域内には旧政権時代から、約1万人のイラク人が居住している。その中には武装勢力の協力者もいるとみられ、米軍が捜索を続けてきた。
こうした中、今月4日に「グリーンゾーン・カフェ」でTNT火薬を使った爆弾が発見された。ゾーン内で爆発物が見つかったのは、イラク戦後初めてだったという。このカフェは、米大使館のすぐ近くにあり、米軍関係者や米英系企業の社員、外交官らが頻繁に利用していた。
一方、米紙USAトゥデーは、イラク人4人が9月初旬、グリーンゾーン内で米国政府職員2人の拉致を図ったとしてイラク警察に逮捕されていたと報じた。逮捕者には、イラク人通訳1人と、ゾーン内に事務所を置く外国企業で働くイラク人2人が含まれていた。拉致に成功すれば、ファルージャの武装勢力に売り渡される手はずになっていたという。
さらに、別の米国人2人が9月下旬、車で近づいてきたイラク人に拉致されそうになる事件も起きた。
こうした事態を受けて、在イラクの米英両国大使館は、ゾーン内であっても、昼夜を問わず単独行動は避けるよう自国民に警告する通知を出した。さらに、ゾーン内にある米兵らに人気の中華料理店2軒とピザ店1軒にも、今後は立ち寄らないよう求めている。
ゾーン内で働いていたが、最近、市内のホテルに移った外国人女性(33)は「親米的だったゾーン内のイラク人住民が、最近は明確に反米を口にするようになっており、外国人が非常に居づらい雰囲気になっている」と話している。
(10/13 17:55)
http://www.asahi.com/international/update/1013/004.html