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◇┃C│O│L│U│M│N┃ ◇ 日本政府の救いがたいほどのお粗末
―――――マスメディアはなぜ「自衛隊撤退」を語らないのか
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田悟 恒雄
先日、ラムズフェルド米国防長官がイラクに大量破壊兵器がなかったことをしぶし
ぶ認めたばかりだが、こんどはチェイニー副大統領も同じくしぶしぶ、これを認めた
よう。おまけに、「フセインとアルカイダは関係を確立していた」と言ったかと思う
と、そのすぐあとで「私はイラクと同時多発テロとの関係を示唆したことはない」と
弁解する。まあ、何とも往生際の悪いお方だ。
最初は思いきりでっかいウソをついておいて、分が悪くなると、最後は「言った/
言わない」の泥仕合に持ち込む―。これって、洋の東西を問わず昔からよくある、ウ
ソつきの典型的な行動様式だと思う。私にゃ、どうにもこれが許せない。
ラムズフェルドやチェイニーが兜を脱がざるをえなくなったのも無理はない。彼ら
が選んだ米調査団までもが、「生物・化学兵器の備蓄はいっさいなく、核兵器開発計
画も91年以降、頓挫していた」「9・11事件と旧フセイン政権との関係の証拠は
ない」との結論を出したのだから。
これに対する日本政府のコメントは、もはや救いがたいほどのお粗末―。「そうい
うもの(大量破壊兵器)がないということは非常に結構…戦争を支持した日本政府の
判断に誤りはない」だって!? 嗚呼!
では、マスメディアはどうか? 8日の朝日新聞社説は「大量破壊兵器―なかった
からには」とあったので、「すわっ」とばかり真っ先に読ませてもらったが、またし
ても肩透かし―。「国際協調の下でイラクに安定を取り戻させることが先決」と言う
ばかりで、相変わらず自衛隊撤退問題には言及しない。これって、ほとんど意地にな
ってるんじゃないのか? 「撤退はよくない」と考えているなら、その理由の説明責
任がある。
(でんご つねお/リベルタ出版・代表)
リベルタ出版HP
http://homepage3.nifty.com/pub-liberta/
http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200410090610000000102032000
政府のスポークスマンを演じる記者
12月21日のサンデーモーニングで、毎日新聞の岸井成格 という人が再び「新聞界は自衛隊イラク派遣の支持を決断した、今後の日本の国益には不可欠だと判断したからだ」という趣旨の発言をしていた。世論に抗して「新聞界が内閣の決定を支持する」などという発言自身が驚くべきものだが、そのようなことを事も無げに言い、しかも内閣の主張を鸚鵡返しに伝える以上、ジャーナリストの看板を降ろし政府スポークスマンと名乗るべきではないか。
半年前の以下の発言とはどう整合するのか?政府を支持する、政府は説明が不足しているから自分が説明してあげよう、という以外に一貫した姿勢があるのか?
矛盾に満ちた日本の国是 2003,年3月11日 毎日新聞より
「日本政府は一貫して国連中心の平和解決を望み、一方でアメリカに自制を求め、他方で国連が一致してイラクに圧力をかけ続ける必要性を説いてきた。この姿勢は間違っていないと思う」
問題は、なぜ政府はそうした経過を国民に分かりやすく説明しないのか、またアメリカに自制でなく武力行使反対と言えないのか、ということだ。
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/cat_eaieae.html#000383
テキサス州オースチンの論客、モリー・アイヴィン女史は、デイリーカメラなどの新
聞論評で、ブッシュ政権がイラク侵略の合法性の元にしている国連決議1441につ
いてこう喝破しています。(抄訳)
国連決議1441を自動的な戦争容認と解釈するか、あくまでも武器査察を履行する
ためのものと解釈するかの違いが米英と独仏露で別れている。
なぜアラブ国であるシリアまでが国連決議1441に賛成したのか?その真意を探る
には、全会一致で賛成されるにいたった議論をひもとくのが最良の方法である。
国連決議1441の投票が行われたまさにその日、アメリカの国連大使、ジョン・メ
グロポンテ氏は安保理でこう発言した。
「この決議そのものは(戦争の)自動承認のためにあるのではない。この決議は2段
階のプロセスをへるものだ。だからこそ、この決議が戦争容認に繋がるのではないか
という一部の国々の懸念を払拭するものである。
もしイラクが武器査察に従わなかったら、もしくは大量破壊兵器が存在すると判明し
たら、それらの問題は、新たにこの安保理にかけられ、善後策が決定されるだろう。
安保理は、いかなる行動(戦争)が始まる前にも、この問題について協議する機会を
得るだろうから」
・・・さあ、これですべては明確である。
だからこそ、安保理の国々が今、にがにがしく感じているわけだ。人を騙す連中と
は、誰ももうつきあいたくはないからである。(引用終わり)
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/3?expand=1