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ガリバーたちが唱える「創造なき破壊」2
http://www.chibalab.com/news_otoshiana/documents/20041009.htm
アメリカが中東で泥沼化したために、兵力の不足が明確となった。それでやむなく今回のアメリカ軍の再編(トランスフォーメーション)計画が発表されることになる。韓国からは数回の段階を踏まえて駐留兵士を引き上げることになったが、日本は逆にアメリカの陸軍第一軍団司令部を座間に持ってくると同時に、グアムの第13空軍司令部が横田基地に統合される流れが明らかになった。小泉首相は7日昼、ベトナムのハノイ市内で、「抑止力の維持を含めて、国外移転はあっていい」と記者団に述べた。 (参考記事)
つまり、これは沖縄に駐留する第3海兵師団第4連帯3000人の国外移転の変わりに、アメリカの陸海空のすべての司令部が日本に集中してしまう流れである。しかし、これはとんでもない危険な選択である。アメリカは2010年頃に勃発すると思われる中台戦争リスクから、たぶん、うまく圏外に逃げようとしていると思われる。中台戦争が起きた場合、アメリカは台湾の安全を保障すると言いつづけて来たわけだから、当然アメリカも中国と戦闘状態になる。
しかしアメリカの司令部をすべてアメリカ本土から日本に移転してしまっておけば、中国のミサイルはアメリカ本土ではなくて、当然日本にあるアメリカの陸海空司令部に向けられることになるのだ。その上アメリカはいま、カスピ海の石油パイプライン上にある北オセチア共和国ベスラン等でロシアと激しい石油利権闘争をやっている真っ最中だから、下手をすると、いつ何時ロシアのプーチンとも新たな緊張が生まれるかまったくわからない状況といえる。
ようするに、いまアメリカはドル帝国主義を守るために、世界中を相手にして複雑でタフな戦いを演じているのである。イラクの民主化という表向きの戦いだけでなく、公表できない裏側の戦いであるドル帝国主義を守るために、ユーロ諸国とロシアと中国という「目に見えない潜在敵」と必死に戦っているのである。そういった状況を計算した上でアメリカは、日本の本土に陸海空すべての司令部を日本に持ってこようとしているのである。そうすれば、アメリカ本土はミサイルの危機から回避できるからである。
なにしろ、アメリカが日本に売り込んでいるとんでもない値段のMD(ミサイル防衛構想)システムは、今のところ迎撃に失敗する可能性のほうが高いからである。もし私が小泉首相なら、「テロとの戦争には、いまさら在日米軍基地なんて時代遅れだからいらない。だから在日米軍駐留経費負担はすみやかに廃止したいと思う。もし段階的に駐留軍を撤退していただけるなら、浮いた在日米軍駐留経費で自衛隊を格上げして、自分の国は自分で守ります。できれば、ロシアや中国に取り込まれないためにも戦略核を持つことを許可願いたい」とブッシュ大統領に向かって、さりげなく言いたいと私は思うのだ。どうせダメもとなのだから…。
どうして小泉首相は、こんなやりがいのあるパフォーマンスに挑戦してみようとしないのだろうか?これをやれば間違いなくイチロウ以上に、目立つことが大好きなミーハー小泉純一郎首相が、全世界から注目される可能性大だと思うのだけどなあ。
千葉邦雄のニュースの落とし穴
http://www.chibalab.com/news_otoshiana/