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(回答先: Re:イスラエル軍のパレスチナ侵攻を正当化する意味でもこのテロは重要 投稿者 明日がある限り 日時 2004 年 10 月 09 日 03:37:37)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041009-00000008-san-int
【カイロ=加納洋人】エジプト東部シナイ半島の保養地で七日夜に発生した自動車爆弾テロについて、イスラエル政府は、国際テロ組織アルカーイダ系の組織による犯行の可能性が高いとの見方を強めている。エジプト政府はイスラム原理主義過激派を徹底的に封じ込めてきており、テロは周到に計画したうえで、厳しい当局の包囲網を突き破って実行された格好だ。
イスラエルのボイム国防次官は八日、今回のテロについて、「アルカーイダの犯行の可能性がある」と表明。シャローム外相も「アルカーイダはすべての国の脅威で、世界的規模で活動している」と指摘した。
エジプトは、一九九七年のルクソールでの外国人観光客襲撃事件以降、国内のイスラム原理主義過激派の取り締まりを徹底しており、三カ所で同時発生した今回のテロは、厳しい包囲網をかいくぐり、かなり組織的に行われたことを浮き彫りにしている。八九年にイスラエルからエジプトに返還されたタバは、イスラエル人が今でもビザ(査証)なしで訪問できる地域で、エジプト人らがタバに入るには、治安部隊の検問所を通過しなければならない。今回、相当量の爆発物を積んだ自動車が、治安部隊に気付かれることなく侵入していることから、地元にネットワークを持つ組織が関与した疑いが強い。
今回のテロでは、正体不明の「世界イスラム集団」を名乗る組織と、アルカーイダ系とみられる「イスラム一神教旅団」を名乗る勢力が犯行声明を出した。両声明とも真偽は不明だが、「世界イスラム集団」は、エジプト最大のイスラム過激派組織「イスラム団」の組織名に酷似している。イスラム団は、シャリア(イスラム法)に基づくイスラム国家樹立を目指し、サダト大統領暗殺(八一年)やムバラク大統領暗殺未遂事件(九五年)、ルクソール事件に関与したとされる。九九年三月、武装闘争の放棄を宣言したが、分派が活動を続けているとみられている。
一方、「イスラム一神教旅団」は声明で、アルカーイダの指導者ウサマ・ビンラーディン氏を称賛し、攻撃はイスラエル軍が今年三月、イスラム原理主義組織ハマスの創始者ヤシン師を殺害したことへの報復だとした。
今回のテロは、イスラエルがパレスチナ自治区ガザからのミサイル攻撃を阻止するとして、ガザ北部へ侵攻し、パレスチナ側の死者が九十人を超える緊迫した情勢の中で発生しており、パレスチナ過激派の犯行との見方もある。しかし、ハマスは闘争を海外に拡大することを否定しており、八日には関与を否定する声明を出した。
アルカーイダのナンバー2、アイマン・ザワヒリ副官はエジプト人で、米中枢同時テロの実行犯には、モハメド・アタ容疑者らエジプト人が含まれている。
反イスラエル感情の高揚とともに、アルカーイダと原理主義過激派のネットワークが動いた可能性がある。
ザワヒリ副官は一日、「パレスチナ解放はすべてのイスラム教徒の緊急の義務だ」として、イスラエルや米英、日本などへ攻撃を行うよう呼びかける声明を発表していた。
(産経新聞) - 10月9日2時37分更新