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【ジュネーブ大木俊治】国連児童基金(ユニセフ)は8日、世界各国の乳幼児死亡率(5歳未満の子供1000人当たりの死者数)の現状をまとめた報告書を発表した。国連は乳幼児死亡率の引き下げを21世紀の大きな目標の一つに掲げているが、この10年余りでイラクでは戦争や経済制裁の影響から2.5倍になるなど、16カ国で逆に増加していることが判明した。
90年と02年の乳幼児死亡率を比べると、最も増えたのはイラクで年平均増加率7.6%(02年の死亡率は125人)。以下ボツワナ5.3%(同110人)▽ジンバブエ3.6%(同123人)と続き、カンボジア、カザフスタン、ウズベキスタンでも増えている。ユニセフはこうした「逆転現象」の要因として、紛争などの社会不安やエイズを挙げている。
また、02年に乳幼児死亡率が最も高かった国はシエラレオネ(284人)。以下ニジェール(265人)▽アンゴラ(260人)▽アフガニスタン(257人)▽リベリア(235人)など11カ国で200人を超え、その大半をアフリカ諸国が占める。
日本の02年の死亡率は1000人あたり5人で、3人のスウェーデン、4人のノルウェー、デンマーク、アイスランドに次いで低い方から5番目。ただ、チェコ、ギリシャなど9カ国と並んでおり、日本が世界のトップクラスだった90年(6人)と比べ、その後の日本の年平均減少率は先進国の中で最も低い1.5%にとどまっている。
国連は年平均1100万人の乳幼児が伝染病など「予防可能な原因」で死亡していると推定。2015年までに各国が乳幼児死亡率を90年の3分の2に減らすよう、ヘルスケア体制の整備など各国の努力と国際支援を呼びかけている。
毎日新聞 2004年10月8日 18時09分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20041009k0000m040017000c.html