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イラク邦人殺害:
遺体頭部は星条旗で包まれ
【カイロ小倉孝保、斎藤義彦】香田さんの遺体は、バグダッドのナツメヤシ畑で発見された。遺体頭部は血塗られた星条旗(米国旗)で包まれ、日本の「米国追従」を批判する犯人たちのメッセージが読み取れる。「イラクの現状が見てみたい」。香田さんの率直な思いを実現するには、イラクの現状は厳し過ぎた。
毎日新聞助手の取材によると、遺体が発見されたのは、ハイファ通りとウタイフェイア地区の間にあるナツメヤシ畑の中。市中心部にあって電灯がなく、誰でも入れることから、普段は若者が隠れて酒を飲む場所になっており、周辺には酒瓶が転がっていた。旧政権時代も殺人事件などが発生した場所だ。
ハイファ通りは旧フセイン政権時代、隣国シリアから政治亡命した人たちが多く住んだ地域で、今は外国から流入する過激派の潜伏場所になっている。米軍が連日の掃討作戦を実施し、バグダッド市内でも最も治安の悪い地域だ。
その周辺住民からバグダッドの中央救急センターに「アジア系の男性の遺体が放置されている」と連絡があったのは、30日の日没直後(日本時間31日未明)ごろ。イスラム教の断食明けの食事(イフタール)が終わった後だった。
同センターのジャワッド・カードム所長(42)は直ちに救急車を急行させた。救急隊員のラエド・アブドルマジッドさん(27)によると、遺体は首の部分で切断。うつぶせにされた背中に頭部が置かれ、その上に星条旗がかけられていた。星条旗と首の周りには、血がべっとりと付いていた。
遺体はベージュのTシャツ、ジーンズ姿で黒の中国製下着を身に着けていた。脚は白いひもで縛られ、長髪で薄いひげがあった。下着などに血痕が付着していたが周辺には血はなく、別の場所で殺害され運ばれたようだった。アブドルマジッドさんは遺体の状態から、「30日午後4時半(日本時間同午後10時半)ごろ、殺害されたのではないか」という。
遺体はその後、近くのカルク・ジョムホリ病院に運ばれ、医師は集まったイラク人ジャーナリストらに「(遺体は)テレビで見た日本人人質と同じだ」と語った。
遺体は午後11時(同31日午前5時)にバグダッド市内の検視センターに運ばれた。同センターによると、顔にかすり傷があったが、撃たれたり、拷問された跡はなかった。31日午前10時ごろ日本大使館員が訪れ、検視に立ち会った。遺体の指紋は、香田さんのものと一致した。
毎日新聞 2004年10月31日 20時27分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20041101k0000m040077000c.html