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ザルカウィ幹部の集団 人質解放はイラク非派遣国のみ
イラクで日本人旅行者の香田証生さん(24)を殺害したと見られる「イラク・アルカイダ機構」は、同国の武装集団のなかでも最も過激なイスラム系テロ組織として知られる。リーダーとされるアブムサブ・ザルカウィ幹部(38)はテロ事件で指名手配されており、米国は2500万ドルの懸賞金をかけて身柄拘束に躍起になっている人物だ。
同機構は4月以来、13件で計22人の外国人とイラク人2人を拉致。そのうち16人を殺害した。組織は極端に政治・宗教色が強く、拉致された者の多くが殺された。解放されたのは、イラクに派兵していないトルコ人とソマリア人の例しかない。外国人が主体の組織で、4月に日本人が人質になった際に仲介役を果たした有力部族や宗教勢力の説得が通じないとみられている。
拉致以外にも、関与が指摘されたテロ攻撃は十数件にのぼる。03年に国連現地本部(バグダッド)への爆弾テロで20人以上を殺害。今年は北部モスルなど5都市で計100人以上が死んだ6月の自動車爆弾テロのほか、今月24日にはイラク軍新兵49人の殺害で犯行声明を出している。
リーダーとされるザルカウィ幹部はヨルダン出身で、本名はアフマド・ファデール・アルハライレ。ヨルダンの首都アンマンでホテルや米系施設などの破壊テロを計画した容疑で、01年に同国軍事法廷が被告不在で懲役15年の判決を言い渡し、指名手配されている。さらにニューヨーク・タイムズ紙などによると、02年10月にアンマンで起きた在ヨルダン米国大使館員射殺事件では、事件を指揮したとして、ヨルダン当局から本人不在のまま死刑判決を受けた。
ザルカウィ幹部は89年にアフガニスタンに渡り、米同時多発テロの首謀者となるオサマ・ビンラディン容疑者らとつながるアラブ人武装勢力と関係を作った。01年秋には同地で負傷し、バグダッドで治療を受けたといわれる。イラク戦争後は撮影された映像がなく、正体はなぞに包まれている。
自らは「タウヒード団」を組織。イラク戦争後は「タウヒード・ワ・ジハード(統一と聖戦)団」を名乗り、この組織が17日に国際テロ組織アルカイダへの忠誠を誓う声明をネット上に発表し、名前を「イラク・アルカイダ機構」に変えた。
(10/30 13:00)
http://www.asahi.com/international/update/1030/009.html