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2004.10.28
Web posted at: 13:40 JST
- CNN/AP
ワシントン――アフガニスタンの旧タリバン兵や国際テロ組織アルカイダのメンバーとして米軍に拘束され、キューバのグアンタナモ米海軍基地に2年以上拘束されていた英国籍の4人が27日、米兵から拷問され虐待されたとして、ラムズフェルド米国防長官やマイヤーズ統合参謀本部議長らを相手に、損害賠償請求の訴えを米連邦裁判所に起こした。弁護団が同日、ワシントンで発表した。
弁護団によると、原告4人はグアンタナモ基地での日常的な虐待行為は、国防総省の指揮系統が指示・容認していたものだとして、1人あたり1000万ドル(約11億円)の損害賠償を求めている。
4人は2年以上拘束された後、今年3月に釈放され、英国へ送還された。何らかの罪状で訴追されたことは一度もなかった。
訴えによると4人は、冷房で冷え切った部屋の床に鎖で縛り付けられ、ストロボの光を浴びせられ、大音量の音楽を鳴らされている状態で、時には14時間以上にもわたる尋問を受け続けたと主張している。さらに全裸にされたり、命令されて男同士で性交する他の囚人のビデオを観させられたとしている。尋問の際には強制的に薬物を注射されたこともあるという。また憲兵の中には、囚人のコーランをトイレに投げ捨てた者もいたという。
原告はルーエル・アフメドさん、シャフィク・ラスールさん、アシフ・イクバルさん、ジャマル・アルハリトさんの4人。アフメドさん、ラスールさん、イクバルさんの3人はアフガニスタンで拘束された。アルハリトさんはパキスタンでタリバンに拘束され、英国スパイの疑いをかけられタリバンの刑務所に収容されていたところを米軍に拘束された。
アルハリトさんは文書で、「タリバンに拷問された後、次は米軍の拘束下で2年にわたりさらに拷問された。その後、なぜ自分が拘束されたのか何の理由も説明も謝罪もないまま釈放された。このため米国の裁判所で正義がついに行われることを求める」とコメントを発表した。
4人は被告としてラムズフェルド長官やマイヤーズ議長のほか、グアンタナモ海軍基地のミラー元司令官を名指ししている。
国防総省の報道官はAP通信に対し、4人はアルカイダの兵士で、アフガニスタンで拘束された後はグアンタナモ基地で適正な扱いを受けていたと反論。「米国の法的責任にもとづき拘束者を収容し、尋問を執り行うのが、米政府の方針。戦闘行為の結果、拘束され収容された人物に、損害賠償を支払うなど、その根拠となる米国法が存在しない」とシェーバース報道官は話している。
グアンタナモ基地収容者の扱いをめぐっては、まだ収容されているサリム・ベレビ収容者が今年1月、ブッシュ大統領と米政府を相手取り、自分は何の法的根拠もなく拘束されており、憲法上の権利が侵害されたとして訴えを起こしている。
グアンタナモ基地には現在、約40カ国出身の約550人が収容されているとされる。具体的な罪状で訴追されたのはわずか4人のみ。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200410280007.html