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今日、イラクで何人死んだ。銃弾で人が死ぬだけじゃない。その報道の影に、生活の破壊が確実に進行する。スンニ派トライアングルや、サドルシティー、ファッルージャ等で執拗に繰り返される戦闘は、各地で更なるインフラ崩壊を生み、復興など笑い飛ばしている。そのあとに、更なる死がやってくる。イラクは更なる奈落に落ちることを望まれているか。
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Iraq/illness_spread.htm
スンニ派三角地帯やバグダッド貧困地帯で深刻化する“新しい人道的危機”。
米軍による上下水道・医療施設への空爆・砲撃と保健衛生システムの崩壊
各種肝炎・腸チフスなど感染症の急増、癌・心臓病・糖尿病など慢性疾患の急増:「疾病の二重負担」
(1) この9月から10月にかけて、イラクにおける衛生危機、致死的な疾病、伝染病拡大の危機に関する報道が相次いで出された。以下に、米ニューヨーク・タイムズ紙、英インディペンデント紙から翻訳し紹介したい。
戦争によってイラク全土で、そして特にサドルシティやマムーディアなど貧困地帯で腸チフスや肝炎が蔓延しているという。これらの都市は他でもない、米軍が現在、破壊と殺りくの限りを尽くすシーア派地域の中でも最も反米意識が高い貧困地域である。スンニ派三角地帯などその他掃討作戦のターゲットとなっている地域も同様の被害が広がっている。
これらの疾病被害の拡大は、4月のファルージャの大虐殺、8月ナジャフでの掃討作戦などに代表される米軍による大規模掃討作戦と密接不可分に関係している。反米・反占領闘争の拠点となっているスンニ派三角地帯、シーア派の最も貧しい民衆が集中する人口密集地が空爆や砲撃で攻撃されたために、都市のインフラ基盤が破壊されてしまったのだ。また米軍の攻撃は休みなく続くため、正常な市民生活ができず、病院や医療施設も破壊と荒廃、薬・医療品不足で機能しなくなっているのである。−−まさにイラクの“新しい人道的危機”である。
(2) イラク戦争による衛生危機と健康被害についてはこれまでもしばしば警鐘が鳴らされてきた。たとえば、2003年11月に出された「メディアクト」のレポートでは、21000〜55000人がイラク戦争によって命を落としているが、戦争による直接の死だけではなく、劣悪な衛生状態によって死に至る例が急増し、それはイラク戦争前よりも増えている、という衝撃的な内容が明らかにされた。
今回の記事は、米と多国籍軍による、来年の選挙を強行実施するための大規模掃討作戦の下で事態がますます悪化していることを示すものである。
※「Death and Disease in Iraq」(2003.11.)
http://www.lewrockwell.com/ips/lobe16.html
※「Continuing Collateral Damage:The health and environmental costs of war on Iraq」(2003.11.medact)
http://www.mapw.org.au/iraq/2003/ippnwiraq/11-11medact-reportexecsum.html
※「Millions of People in Iraq at Risk as Water and Sewage Systems Crumble」(2003.5.CARE)
http://www.globalresearch.ca/articles/CAR305A.html
(3) 9月25日付のニューヨーク・タイムズの記事「イラクでの疾病−−肝炎発生は給水と下水の破壊によるものだ−−」は、バグダッドのサドルシティやマムーディアにおける悪性肝炎患者の増加の実例を報告している。肝炎について、2003年には、戦争前の2002年の70%増、そして今年の前半だけで2002年1年と同じ数が報告されているという。事態は確実に悪化しているのだ。特に妊婦と乳幼児が命の危険にさらされている。汚染された水しか口にできない状態がこの危機をもたらしているのだ。
記事ではブッシュ政権の「イラク支援」の実態の一面を痛烈に批判している。復興資金34億ドル以上の多くを、ブッシュ政権は「治安維持予算」、つまり治安弾圧と掃討作戦用に振り替えようとしているからである。これは上下水道設備の再建プロジェクトを実質上ストップするものだ。しかも、実際にアメリカが「イラク復興資金」として昨秋計上した184億ドルのうち、執行されたのはわずか5%の10億ドルにすぎない。
こんな状況が続けば、保健衛生システムの深刻な崩壊によって、多数のイラク住民が感染症で死んでいくしかない。米はイラクの民族抹殺を目論んでいるのであろうか。
※「THE REACH OF WAR: DISEASE IN IRAQ; Hepatitis Outbreak Laid to Water and Sewage Failures」ニューヨーク・タイムズ 2004年9月25日付 以下に翻訳。http://query.nytimes.com/gst/abstract.html?res=F20E15F7355D0C768EDDA00894DC404482
(4) 10月13日付のインディペンデントの記事「イラクは致命的な疾病による犠牲者の増加に直面している」は、戦争による深刻な二次被害=致死的な疾病の急増として、水道、医療施設などの保健衛生インフラが崩壊し、腸チフスが蔓延している状況を報道している。
上記ニューヨーク・タイムズがバグダッドのサドルシティやマムーディアなどの米軍との激戦地域での保健衛生システムの崩壊について報道しているのに対して、同紙は、イラクの全般的傾向をレポートしている。2004年の第1四半期だけで公式統計で5460人の患者が報告されており、実態はさらにこれを上回ると考えられている。湾岸戦争で痛めつけられ、その後10年以上にもわたる経済制裁が、当時中東で最先端を誇っていたイラクの医療体制をガタガタにし、そして今回のイラク戦争がこれを最貧国並のレベルにまで突き落としたのだ。
※「Iraq faces soaring toll of deadly disease」Independent 2004年10月13日付 以下に翻訳。http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=571593
(5) 以上のようなイラクの上下水道の破壊と保健衛生システムの危機についての報道は、明らかに日本で10月13日から14日にかけて開催された「イラク信託基金拠出国会議」(イラク復興支援国会議)に向けて、人道復興支援の拠出を訴えるためのものである。
※「Iraq in need of funding for sewage, water infrastructure」The Daily Star 2004年10月8日
http://www.dailystar.com.lb/article.asp?edition_id=10&categ_id=3&article_id=9081
しかし予想された通り、イラク復興支援国会議は、様子見のために関係者は集まったものの、事実上失敗に終わった。その場で拠出する国はほとんどなかった。当然である。ブッシュのイラク侵略を支持し、多国籍軍として占領支配に加わる日本政府が、ブッシュの代理人として威張っても誰も付いてこないからだ。イラク全土に及ぶ大規模戦闘、大規模殺戮と大規模破壊のもとで、「復興予算」が数%しか実現できないのは当然であるし、「再建」にむけた展望を指し示すことができなかったのも当然であった。とにかく一刻も早く復興するには、その前に大前提として米英・多国籍軍の撤退、自衛隊の撤退が不可欠だからである。
ブッシュ政権は「復興ビジネス」を政権と親密な米系多国籍企業(ハリバートン、ベクテルなど)に優先して割り振り、その多くのカネが不明瞭な形で流用されたと批判されている。多くの水増し請求、架空請求が発覚している。イラクの石油輸出で稼がれた資金は暫定占領当局CPAの管理の下で不透明に雲散霧消し米企業を潤すだけで、イラク市民の生活改善には使われていない。多くのイラク市民が失業し極度の貧困に追い込まれている。
また「復興ビジネス」が行った施設復旧についても、見せかけばかりの手抜き工事、一向に進まない工事の進捗状況に民衆の怒りが噴出している。優先課題とされていた電気供給は一向に改善を見せていない。上下水道について言えば、日常的な空爆で下水管が破壊され、汚水が街に流れ出している。必要なのは飲料水に下水が混ざらないための下水管の補修や家庭供給するための水道管、飲料水用の消毒剤、そして電気の供給である。ところがこのような住民ニーズにはほとんど資金が振り向けられず、今のイラクには不必要なベクテルなど米多国籍企業の巨大プロジェクトだけが、計画されているのである。
(6) 米軍は、ラマダンに入って、ファルージャ、ラマディ等への攻撃を一層エスカレートさせている。一月総選挙など幻想である。米軍による破壊と一層の生活環境破壊が、より多くのイラク市民の怒りを駆り立て反米行動に結びつけ、「治安状況の悪化」を生み出している。私たちはすでに復興事業の破綻については、「イラク:軍事占領だけでなく経済占領でも破綻」で明らかにした。
※「それでも武力を使ってイラクの石油・国家資産の略奪・支配を狙う−−米国と日本の政府=多国籍企業の際立つ貪欲さ−−」(署名事務局)
復興事業の破綻で米系多国籍企業が損失を被るのは自業自得だ。しかし米英・多国籍軍が傀儡政府を抱き込んで居座り、石油収入を横領したり「復興ビジネス」で金儲けをするだけで、イラク人による真にイラク人のための復興の機会を奪ったり、ここで紹介したように、健康・衛生環境を悪化させ、深刻な疾病・伝染病を生み出すことは断じて許すことができない。
2004年10月22日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
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戦争がもたらすもの:イラクでの疾病
肝炎発生は給水と下水の破壊によるものだ
ジェームズ・グランツ
ニューヨーク・タイムズ 2004年9月25日
THE REACH OF WAR: DISEASE IN IRAQ; Hepatitis Outbreak Laid to Water and Sewage Failures
http://query.nytimes.com/gst/abstract.html?res=F20E15F7355D0C768EDDA00894DC404482
"Free Republic"に転載
http://209.157.64.200/focus/f-news/1226659/posts
バグダッド、イラク(9.24)-妊娠中の女性にとって特に危険な悪性型の肝炎が、イラクの最も問題の多い地区のうちの2つに発生した、とイラクの保健省職員は今週当地でのインタビューで語った。彼らは国内で暴力が続く中、給水と下水システムが崩壊した事が、おそらく発生の根源である、と警鐘をならした。E型肝炎と呼ばれるこの疾病は、大抵の場合、下水に汚染された飲料水によって広げられるウイルスによって引き起こされる。職員らは、症状のある人々のほんの限られた人数にしか検査する設備をもっていないと語り、きちんと診断されたのはほんの一部にすぎないことを示唆した。サドル・シティは、地域の市民軍と米軍との間の銃撃戦で何ヶ月間も揺れているバグダッドのスラム街である。ここで155もの症例が現われた、と職員らは語った。
第2の発生はマムーディヤで、ここはバグダッドから35マイル南にあり、貧困と同じくらい誘拐と銃撃があることで有名な街であるが、ここでは60症例があると見られている。少なくとも妊娠中の女性9人が感染したと考えられており、そして1人が死んでいる。全部で5人の死が報告されている。
「私たちは、実数はこれをはるかに上回るだろうと話している。この地区では極めて過小に報告がされているからだ」とアッタ・アラメクリフ・アル−サルマニ博士(保健省の疾病コントロールセンターのウイルス性肝炎部門長)は言う。
W.H.O.は肝炎E試験キット、浄水タブレット、情報パンフレットおよびその他用品をイラクに急送している、とナイマ・アル−ガサラ博士(W.H.O.イラク代表で、現在ヨルダンのアンマンに拠点を置いている)は語った。
しかし、ウイルス性肝炎は多くの型で発生するし、別の前兆となる統計一式は、昨年アメリカが主導して戦争をはじめて以来、全国で給水の質が下がった事を示している、とサルマニ博士は述べた。2003年には、イラク全土で全ての型の肝炎について、前年より70%も増加した症例が報告された、と彼はいう。そして2004年の前半6カ月間で、2002年の全症例と同数が報告されている。
まだ他にもイラクで水と食物の安全性が下がっている兆候があり、腸チフス渦の報告されている症例数は今年急激に上昇している、とニマ・S・アビッド博士(保健省の公衆衛生・基礎健康長官)は述べた。全国の病院で、深刻な下痢症状を示す子供であふれている、とアビッド博士は言う。
これらは、ブッシュ政権がイラク向け復興資金の34億6000万ドルを、治安状況の掌握を回復しようとして増員した何万もの警官、国境警備員および兵士を訓練し装備をするプログラムへ振り向ける提案をしていたときに報道された。この予算の振替(議会承認を必要とする)は、イラクのボロボロになった給水、下水道設備を再建するための大掛かりなプログラムに対し、そのほとんどのプロジェクトの取り消しや遅延を強要することで中身のないものにしてしまうだろう。昨秋、議会はイラク復興のために184億ドルを承認した;これまでのところ、約10億ドルだけしか費やされていない。
「問題は全体のインフラストラクチュアだ」アビッド博士は侵略が始まるかなり前からも怠慢によって発生した多くの障害についても言及しながら、増大する健康問題について語った。しかし、彼は言う。「この問題を改善するための大がかりな介入といったものは、この昨年1年と6ヵ月の間、全くなにもなかった。」
ウイルス性肝炎は多くの型が発生し、良性のものから致命的なものまで様々な影響をもたらす。最も一般的な型であるA型肝炎は、人から人に、あるいは汚染された水によって感染する。他の全ての型同様に、それは肝臓細胞に感染して黄疸その他の症状を引き起こすが、多くの場合は回復後に恒久的な障害は残らない、とウィリアム・シャフナー博士(ナッシュビルにあるヴァンタービルト大学メディカルセンターの予防医学部長)は話す。
またE型肝炎は水から感染するが、これはよく理解がされていないため、妊娠中の女性には特に危険なものとなっている。妊娠している子供を失い、妊婦自身も死ぬ可能性があるのだ、とシャフナーはいう。彼は、この病気は主として中央アメリカ、インド、中東で見つかった、と述べる。
それを予防するワクチンも、標準的な治療薬もない。
サドル・シティとマムーディヤでの感染の理由は全く明白な事だ、とアビッド博士はいう。自身で現地訪問をした博士の話では、インフラストラクチュアが不足しているため、家族らは水道の本管から即席のホースで枝管を引くようになっている。小型の電動ポンプで水が各家庭に汲み上げられている。しかしこれらの地域では、下水管が破損して下水が地下に染み出たり、路上にそのまま放出されたりしており、ひび割れや穴を通して家屋の中に入ってしまっている。こうして下水は吸収され、飲料水に混入してウィルスを感染させるようになる。
あるバグダッド市当局の水道担当長官助手(ハーリドとのみ名乗った)は、大規模な水道プロジェクトがサドル・シティで進められていたが、治安状況が不安のため続行不可能になった、と語った。
イラクは致命的な疾病による犠牲者の増加に直面している
ジェレミー・ローレンス(健康問題論説委員)
インディペンデント 2004年10月13日
Iraq faces soaring toll of deadly disease
http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=571593
疾病と保健衛生システムの損壊の上昇傾向は、イラクの人々にとって、戦争の影響で死んだよりもさらに多くの人々を死に追いやる恐れがあるという、新たな危機を持ち出している。腸チフスや結核を含む致命的な伝染病が全国にわたって猛威をふるっている、と国の健康状態に関する最初の公式レポートは述べている。
警報を発する証拠として、見殺しにされ続け、障害をもたらした制裁の年月と2つの血なまぐさい戦争による遺産があげられる。イラクの病院と保健衛生センターのネットワークは、中東ではかつて賞賛されたほどのものであったが、戦争と略奪によって深刻なダメージを受けており、スタッフは対処しようと努力しているが、危機は深まるばかりである。
バグダッドにある保健省が編集したレポートは、2003年の戦争以降におけるイラク人口の健康および保健衛生施設の状態についての初めての詳細な描写を提供するものである。このレポートは本日、アラディーン・アルワン博士(イラク暫定政権の厚生大臣)の手によって、東京での国際的な支援者会議において発表された。
レポートは、サダム・フセイン時代に人口の健康状態の劇的な低下と医療施設の破滅的な悪化があったこと、そして戦争以降これに拍車がかかったことを図示している。保健衛生センターの3分の1、病院の8つに1つは、家具、冷蔵庫、エアコンなどを略奪されたり、戦争の直接の余波で設備を破壊されている。
水道設備と衛生施設への損害は腸チフスの急増に結びつき、2004の第1四半期に5,460症例が記録されている。都市においてはほぼ5つに1つ、地方ではほぼ5つの内3つの世帯が、安全な飲料水を手に入れる事ができない。
貧困が急激に上昇しており、2003年では概算で人口の27%が1日当たり2ドル未満で生活している。この世界でも最も豊富な油埋蔵量をもつ国家においてである。
子供の3人に1人は慢性的な栄養不良であり、麻疹、おたふくかぜ、黄疸が発生する重大な危険の下に生活している。これら疾病には全国で何千人もが感染している。保健省のデータと国際的な調査結果から編集されたリポートは、10年間も後を引いた国内政策と国際制裁の組み合わせにより母親と子供が最も激しい打撃を受けた、と述べている。他の国々のほとんで保健衛生が改善していた1990年代に、幼児と子どもの死は2倍になった。
1990年から1998年の間で、最初の誕生日を迎える前に死ぬ幼児の数は死産を除いて1,000人あたり40人から、103人までに上昇した。母親の死亡率は同じ期間にほぼ3倍にまで上昇した。出産中に100,000人あたり(死産除く)、279人が死亡している。
成人の死亡率も上昇し、平均寿命は男女共に60歳未満に落ちた。全般にイラクの保健衛生状態は現在、スーダン、イエメン、およびアフガニスタンといった貧困に陥った国々と同等であると評価される(かつてはヨルダンやクウェートと肩を並べていたのに)、とレポートは述べている。
アルワン博士は昨日語った:「戦争と暴力で死ぬよりもさらに多くのイラク人が、過去15年にもわたる保健衛生分野での不適当な保健政策、制裁および怠慢の結果として死んでいるだろう。主な原因は貧困、貧弱な栄養、水と衛生サービスの悪化、そして保健衛生サービスの崩壊....イラクはかつてこの地域で最良の保健衛生サービスをもっていたが、サダムはそれを優先事項と考えなかった。予算は90パーセントもカットされた。」
レポートは戦争がはじまって以来の保健衛生施設の大規模な略奪と破壊について詳述している。これらは当てにならない電気、水の供給や、引き続く暴力の脅威と結びついて、難問を増やしている。
アルワン博士は、イラクは今、感染症の復活とともに癌、糖尿病や心臓病といった急速に増加している慢性疾患の「疾病の二重負担」に直面している、と語った。
癌はこの10年間で急激に増加しており、大抵は病状が進行した状態になってから癌と診断されている。糖尿病患者の内4分の1に満たない者しかインシュリンを受け取っていない。そして大きくなってきた問題として、PTSD(心的外傷ストレス障害)が、特に子供たちの間で広がっている、とレポートは述べている。