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(回答先: 【いい加減「テロ」の定義を明確にしたらどうだ】イラク国家警備隊基地で自爆テロか、応募の10人死亡【朝日】 投稿者 傍観者A 日時 2004 年 10 月 07 日 07:53:39)
朝日新聞は、「自爆テロ」と表現し続けているが、この行為は、イスラエル、米英の戦争行為への荷担である。
似非紳士の面目躍如であるが、日本共産党とその系統の組織でも、「反戦」とは言うが、わけのわからぬ「戦争にもテロにも反対」という「良い子振りっ子」ごっこを続けている。
この連中は、典型的な「偽の友」である。
911事件以後、国連は、「テロ」の定義を議論したが、結論を出せずに、放棄した。
私は、この呼び名を、日本の侵略戦争における「匪賊」と同じであると、批判した。朝日新聞は、中国侵略の当時も、「暴戻なる支那人を膺懲(ようちょう、こらしめる)すべし」という論調を張って、戦争を煽った。
敗戦後は、「軍人が悪かった」と言って、自分たちは生き残った。
歴史は繰り返すのである。
以下は、911事件の翌年、2002年10月25日に発行した編著、『9.11事件の真相と背景』からの関係箇所の抜粋である。
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は し が き
私は、2001年9月11日にアメリカで起きた大事件を、9・11事件または9・11と呼ぶ。世間一般では、「テロ」とか「同時多発テロ」とか呼び、今もなおそれを続けているが、私は、その呼び方自体が、いわゆるキーワード(鍵言葉)による世論操作の策謀に引っかかった重大な間違いであり、特に言論機関や言論人に対しては、あえて警告する。
この呼び方は極悪な政治犯罪への軽率かつ自覚なき荷担行為にすらなっているのである。
中国の儒教の基本文献、五つの「経」の筆頭の『易経』には、「乱を生ずる所は、則ち言語を以て階をなす」とある。儒教は政治学であり、「階」は「秩序」の意味である。争乱のような重大事態に際して、指導者は言葉を選び、それに基づいて秩序を作り直すべし、という教えである。
ブッシュ大統領または「極右」イスラエルとアメリカ帝国の「陰の政府」の代理人は、今回の9・11事件を「テロ」と言い張り、「戦争だ!」と叫ぶことで「階」をなし、「戦争」を彼らの「秩序」としたのである。この「秩序」とは、湾岸戦争に際してブッシュ(親)大統領らが宣言した世界支配構想、「新世界秩序」(後述)のことであった。だから、この彼らの「秩序」を拒否する者は、まず最初に、彼らの「言葉」の「階」を拒否しなければならないのである。
私は、以下のように事態を整理し直して考える。
2001年9月11日にアメリカで「大事件」、または「大惨事」が起きた。この大事件は、今では911、または英語の発音の「ナインワンワン」または「ナイン・イレヴン」だけで世界中に通用するようになった。戦前の日本の軍人によるクーデター、226(ににろく)、515(ごいちご)事件と同様である。本書では、この事件を、9・11事件または単に9・11と記し、「きゅう・てん・いち・いち」と区切って発音する。
私は、日本中の大手から中小のメディア、市民運動の末端のチラシに至るまでが、一斉に9・11事件を「同時多発テロ」とか呼び始めた頃、しばし憮然となり、ややあって、次の言葉を思い出した。それを読み直して、これまでに何度もあったこと、別に驚くに当たらずと思い定め、やっと気を取り直した。
以下は、私自身の言葉ではなくて、10年前の拙著『湾岸報道に偽りあり/隠された十数年来の米軍事計画に迫る』の序章、「帝国主義戦争と謀略の構図」の中で抜粋して引用した『月刊アサヒ』(1991・4)における静岡大教授中西輝政の発言である。
「歴史家としてこれを見ますと、世界の人たちが一瞬にしてリアリズムを失った」「なだれを打って、国連による新秩序とか法の支配を口にする」「憑きものがついたんじゃないか」「みんながそのレトリックに乗った」
つまり、ほとんど同じことが、またもや起きたわけである。
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