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さて、ブッシュ再選の究極のサプライズは起るのか
http://www.chibalab.com/news_otoshiana/documents/20041026.htm
■ふたつのオクトーバー・サプライズ
今回の新潟地方における地震で亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。また今回の度重なる台風と地震等で家屋を損壊および負傷された方々に一日も速く通常の生活ができますよう、地方と国が一体となって2次災害の予防と復旧に力が注がれることを、心より祈っています。新潟はすぐ隣の県なので、本当に他人事ではない気がいたします。私の家のガラス戸や木々も3〜4本、今回の台風23号でなぎ倒され、夜はずっと停電で、蝋燭の灯かりに引き寄せられるように家族が寄り添うという経験もしました。
さて 前回のNo.49コラム で書いたように、このままサプライズが起らない可能性もあるが、究極のサプライズが起る可能性も、まだまだ残されている。アメリカ大統領選まであと1週間足らずである。このままブッシュとケリーが拮抗した流れの中で、なぜかブッシュが再選されてしまったなら、今度こそブッシュ政権は長続きしないと思われるのだ。少なくてもアメリカ国民が心から説得されるためには、どうしてもサプライズが、歴史的な事件が勃発しなければならない。
私は今まで、ブッシュが窮地に追い込まれたら、アメリカ本土か中東の何処かで、大統領選の前に歴史的事件が起きる可能性が高い、と今年の1月からずっと言い続けてきた。 6月24日のコラム でも、ブッシュ政権の巻き返しのためのチャンスが、オサマ・ビンラディンの拘束劇なるか、大規模テロになるかは別として、偶然(?)訪れる可能性が高いと述べてきた。できれば私の過去のコラム( 1月30日 、 5月11日 、 5月28日 、 6月24日 、 7月25日 )を読み返していただきたい。
そしてもちろん、その流れは確かに隠されて進行しているようである。まず最初のひとつは、「米国がイスラエルに『バンカーバスター』を売却」との報道が、つい最近欧米のメディアを賑わしている。その報道に反応したイランのハラジ外相は22日、「事実ならば、もっとも手厳しい反撃を招くだろう」と警告している。「バンカーバスター」は、敵の地下施設等を破壊するミサイルで、GPSによって精密陽動され、厚さ2mのコンクリートを貫く威力がある。
イスラエルは6月、総額1億3千900万円のスマート爆弾5000発を購入する契約を結んだが、この中に「バンカーバスター」が500発含まれていたようである。ロサンゼルスタイムスは、10月21日と22日にわたってイランの核疑惑問題をとりあげて、イスラエルがイランの核施設への先制攻撃の可能性を報じている。イラク戦争の泥沼化で余裕のないブッシュ陣営が、事実上イスラエルのシャロン首相に先制攻撃のゴーサインを示唆したものと考えられる。シャロン首相にしてみれば、ガザ地区問題で国内勢力を一気に押さえ込む手法として、先制攻撃をする腹を決めた可能性が高くなってきていると思われる。( 参考記事1 、 参考記事2 )
そしてもうひとつサプライズは、もちろんオサマ・ビンラディン拘束の流れである。インフォメーション・クリアリングハウス(ICH)という独立系サイトがスペインの主要紙からスクープしたものである。その記事によると、ラストスパートに入った大統領選で、ワシントンは北京政府と、中国西域のイスラム圏(新疆ウイグル自治区)に隠遁するビンラディンの引渡し交渉を極秘に詰めているということである。
ビンラディンは昨年、中国に身柄を保護してもらうのを引き換えに、同国内のイスラム勢力による反政府ゲリラ戦をやめさせるという合意をしたらしい。この水面下で進められている米中交渉がまとまり、中国がこの9.11の首謀者とされるビンラディン拘束に協力し成功したなら、今後の米中関係は相当に変化する可能性がでてくる。しかしこの場合は日本にとってあまり良い流れにはならない。
この計画を知っているのは、ブッシュ政権の最上層部であるチェイニー副大統領とラムズフェルド国防長官までぐらいということらしい。ところが、民主党大統領候補ジョン・ケリーのテレサ夫人が2週間前、「選挙前にブッシュがオサマを捕まえても驚かないわ」と突然ほのめかして云ったらしいのだ。しかしその後はこの爆弾発言についてのコメントは拒んでいるようである。
このような取引の可能性が浮上したのは、今年の初め、極東歴訪中のラムズフェルドが中国代表団と会談した時だったらしい。またペンタゴン高官は、「投票日までの残る数週間に、この米中合作が実現するかどうかは、ブッシュ大統領が中国首脳に信頼されるかどうかにかかっている」と述べている。( 参考記事 )
このふたつのサプライズが、本当に究極のオクトーバー・サプライズになるかどうかである。私ははっきり言ってブッシュ政権は大嫌いである(ケリー候補も日替わりメニューみたいで好きになれない)。どういった風な流れになるにしろ、ずっと言ってきているように私としては、ブッシュが再選されるような気がしてしょうがないのである。もちろん「ブッシュ大統領になってもらわないと困る」と発言した武部勤幹事長のように、アメリカ様にすがりつくような哀れな態度とは無縁であることはご理解願いたい(爆笑)。 やれやれ
《主な参考文献および記事》
(本記事をまとめるにあたり、次のような文献および記事を参照しました。ここに、それらを列記して、著者に感謝と敬意を表すると共に、読者の皆様の理解の手助けになることを願います。)
★ Bin Laden is in China Translated from El Mundo
★ 「バンカーバスター」がイランに刺さる日
千葉邦雄のニュースの落とし穴
http://www.chibalab.com/news_otoshiana/