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安保防衛問題懇談会報告は、日本版のブッシュ・ドクトリン!
http://www.asyura2.com/0411/war61/msg/102.html
投稿者 happyblue 日時 2004 年 10 月 07 日 08:01:38:BaRfZQX6fAfSk
 

@安保防衛問題懇談会報告は、日本版のブッシュ・ドクトリン!
10月4日、小泉首相の諮問機関である「安全保障と防衛力に関する懇談会」が報告
書を作り、小泉首相に渡しました。
この内容は、新聞各紙で大々的に扱われていますが、原文を見ると、マスコミが扱っ
ている(日米同盟の強化、武器輸出三原則の見直し、ミサイル防衛構想、海外での治
安活動の強化)より以上の事が、この報告で提案されていることが分かりました。
ちなみにブッシュドクトリンとは、9・11をうけてブッシュ政権がアメリカ国家安
全保障戦略として打ち出したもので、先制攻撃を自衛権の範囲に含めるという近代の
戦争概念をひっくり返した侵略戦争戦略です。

@先制攻撃の正当化と国家総動員態勢
報告の「はじめに」では、二つの点が強調されまず「一つ目は、今日の安全保障環境
の下では、さまざまな脅威への水際での対処に加え、できるだけ早期に、外側で脅威
の予防、火消しに努めることが重要だということであります」と、予防を口実にした
海外での軍事展開を正当化させる主張が述べられ、二つ目の論点は、「統合的な意思
決定・連携や国家緊急事態における待ったなしの意思決定を現実にどううまく機能さ
せるか」「情報機能の充実と安全保障会議の積極的な活用」などと述べたあと、「国
民全体が国を思い、平和と安全を守るため、わが国のハード、ソフト両面のパワーを
結集することが大切ではないでしょうか」と国民総翼賛体制の必要性をあからさまに
強調しました。

これは、先制攻撃を自衛権の範囲だと強弁したブッシュ・ドクトリンとまったく同じ
構造です。「世界各地における内戦や民族対立、政権不安定などの状況は、冷戦終結
後の主要な軍事紛争の根源となっており、常に国際的な軍事対立につながる可能性を
秘めている。」という言い方はブッシュドクトリンでの言い回しとまったく同じなの
です。

@海外の日本企業防衛のための統合的安全保障戦略
そして、報告書では専守防衛に中心をおいてきたこれまでの「基盤的防衛力構想」を
見直し、海外への軍事展開を中心に据える「統合的安全保障戦略」を打ち出しまし
た。

彼らの言葉によれば
「統合的安全保障戦略における大きな目標は二つある。第一は、日本に直接脅威が及
ぶことを防ぎ、脅威が及んだ場合にその被害を最小化することである。第二の目標
は、世界のさまざまな地域において脅威の発生確率を低下させ、在外邦人・企業を含
め、日本に脅威が及ばないようにすることである。端的に言えば、第一は日本防衛と
いう目標であり、第二は国際的安全保障環境の改善という目標になる。」
ということです。

すなわち、自衛隊の主任務を日本本土の防衛のみにおいてきたあり方から、「在外邦
人・企業」を守る事も、自衛隊の主任務にして積極的な軍事展開を海外で行うように
転換しようということです。特にこの「在外邦人・企業」という言葉は、報告の原文
にはありながら、朝日新聞や読売新聞はこの決定的な言葉を隠していることから見て
も、きわめて重要な所です。、まさに日本の大資本の侵略の先兵に自衛隊を位置づけ
ようというのですから。

これは日本の帝国主義国家化宣言そのものの恐るべき提言です。

@そのための日米同盟強化、装備の強化、体制の見直し、改憲
報告では、以上の目的を達成するために、専守防衛の自衛隊を抜本的に改悪すること
を具体的に提案しています。今回は詳細には論じませんが、興味のある方は、是非マ
スコミが改ざんした要約ではなく、原文を以下のホームページでみて見てください。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/ampobouei/dai13/13gijisidai.html

@みなさんのご意見お待ちしています。

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