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http://sp.mt.tama.hosei.ac.jp/users/igajin/home2.htm
「伊東局長から『実は内部でいろいろと番組を検討している最中です』というご説明があった」
これは、昨日放送されたフジテレビの「報道2001」に出演した中川昭一経産相の発言です。大変興味深い、極めて重要な意味のある発言だというべきでしょう。
ここで名前が出ている「伊東局長」というのは、今問題になっているNHKの番組の責任者である伊東律子番組制作局長(当時、その後NHK理事、現在NHK顧問)のことです。いよいよ、名前が出てきたというわけです。その名前を出したのが中川さんだったというのも注目されます。
というのは、私のこのHPの1月19日付で紹介したように、4年前の『週刊新潮』2月22日号が「NHKの番組製作の責任者である伊藤(ママ)律子・番組制作局長が自民の大物議員に呼び出されクギを刺された、という噂」について報じていたからです。中川さんのこの発言が事実だとすれば、伊東律子番組制作局長を呼び出してクギを刺したのは中川さんだったのではないかという疑いが濃厚になります。
もう一つ注目されるのは、中川さんが「『実は内部でいろいろと番組を検討している最中です』というご説明があった」としている点です。「番組を検討している最中」というからには、まだ放送されていないということは明らかでしょう。
この説明は「事前に会ったことはない」という主張と矛盾します。「『検討している最中』なら番組放送前ではないか」と問われた中川さんは、慌てて「今から考えると、会ったのは2日で、終わったあと」と、訂正しました。
「放送前に会った記録はない」と主張している中川さんですが、記憶に基づく発言では、事前に説明を受けたり注文を付けたりしたような内容を繰り返しています。「記録」と「記憶」の、どちらが正しいのでしょうか。
これを判断するカギは、NHK側と中川さんとが放送前に会っていたことを示す客観的な証拠や証言があるかという点です。朝日新聞は、松尾武元放送総局長の証言以外に、このことを示す材料を持っているのでしょうか。
朝日新聞によって報道された証言内容について、松尾さんはほぼ全面否定しています。メモを取ることも拒んだそうですが、取材テープが残っているかもしれません。
裁判になれば、これらの物証が出てくる可能性があります。果たして中川さんは、そのようなリスクを犯しても裁判に訴えるのでしょうか。
もう1人、ことの真実を知る人物がいます。冒頭に名前の出ている伊東律子さんです。
内部の事情を知ると思われる方から私に送られてきた文書にも、「長井さんの証言を裏付けられるのは、もう一人、伊東律子番組制作局長」と書かれていました。中川さんに会ったのも、伊東さんです。
いつの時点で会い、どのような会話がなされたのか。長井さんに続いて、是非、伊東さんにも真実を明らかにしていただきたいものです。
伊東さん、NHKの信用を回復し、放送の自由を守ることができるカギはあなたが握っています。勇気をもって発言してください。
★下の日刊ベリタの記事によると、新たな内部告発者が出るとの噂もあるようだ。この伊藤律子という人にも、松尾武という人にも小生は同情する。自分がその立場に立ったとき、どのような行動がとれるかとも思う。自分だけの問題なら気楽だが、家族や近縁者がNHKや関連企業、あるいは政党関係の事務所に所属でもしていたら、個人の信念だけでは決めきれないだろう。
しかし、小生は、ここはがんばり時と思う。たとえ誰かが裏で絵を描いていようと、最初から談合の上だった事件であろうと、朝日の誤報であろうと、仕掛けであろうと、安倍は事前介入を認め、番組の担当者も内容に手が入ったことは変えようのない事実であり、ネット右翼も残念ながら、そのことについては触れようがない。そして、この事実の中に、現在のNHKおよびマスメディアの問題点が凝縮している。この問題を解消することにより、(たとえ誰かが裏であざけんでいようと)現在より少しはましな世界が現出するはずだ。そして、それはどんなにわずかなものであろうと、こちら側の勝利であるはずだ。のこされた問題は、その次に取り組めばいいのだから。