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アメリカのペテン政策
By StrangeLove
ブッシュ政権の第2期目がスタートした。この政権の性格を一言で表現すると「ペテン」ということになるだろう。
最初の大統領選挙でブッシュが本当に当選したと思っている人は多くない。投票で不正があったと指摘する声は依然と
して小さくならない。昨年の投票では最初のような露骨な不正はなかったようだが、電子投票に対する疑惑を口にする人は多い。
イラク戦争を始める口実、「大量破壊兵器」や「アル・カイダとの関係」も嘘だったことが明らかになっている。
「9/11」に対する疑惑は膨らむばかりだ。
ブッシュ政権は事実を尊重しない。自分たちのビジョンを実現するために都合の良い「物語」をでっち上げ、全世界の人間を
騙そうというわけである。イラク戦争前、その道具として設置されたのがOSPである。旧日本軍の作戦参謀と似た精神構造を
しているようだ。
これに対し、CIAやDIAといった既存の情報機関で分析を担当している人びとは事実を重視しようとする。そこでブッシュ政権に
なってからホワイトハウスと情報機関との間にはすきま風が吹いていた。CIA長官がゴスに交代してからCIA幹部が相次いで
辞任しているのは、そうした対立が影響しているわけだ。現在、大規模な粛清が進行中だとも言われている。
ペテン政策の道具としてマスメディアの果たした役割を忘れてはいけない。ホワイトハウスがでっち上げた話を垂れ流した
メディアの責任は重い。自分たちの信頼度が急速に低下していることに彼らは気づき、軌道修正を図っているようだが、
本質的な問題は解決されていない。
そのアメリカのメディアよりもひどいのが日本のマスコミ。最近、NHKの番組をめぐり、与党の政治家から「圧力」があったか
どうかが話題になっている。「圧力」とは主観的な問題なので、深入りしても意味はない。ただ、言えることは日本のマスコミが
権力者(日本よりもアメリカの権力者)の顔色をうかがい、自主規制していること。これは筆者自身も実感している。
「圧力」が問題になるということは、まだ期待できるということかもしれないが、イラク戦争前、2002年の秋頃から日本の
マスコミは急速に「プロパガンダ機関度」を高めたように感じられる。イラクで3名の日本人が人質になった際、与党政治家や
マスコミが「自己責任論」を振りかざして攻撃したが、これは象徴的な出来事だった。
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