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<2005年1月24日>
森派の収支報告
首相、足元の「改革」から
開幕した国会の前半の焦点は「政治とカネ」だ。
臨時国会で不十分だった自民党旧橋本派の一億円献金隠しの全容解明とともに、党利党略で先送りされた政治資金規正法改正である。
政治家は「政治の信頼」が問われ、今国会は答えを国民に提示する責務を負っている。
この時期に「派閥とカネ」の新たな疑惑が浮上した。
今度は、小泉純一郎首相の出身派閥である森派(森喜朗会長)の不明朗な会計操作の疑いである。
同派の一九九八年から二〇〇三年まで六年分の政治資金収支報告書で、所属議員への資金提供が記載されてない可能性が出てきた。
いわゆる「氷代」「もち代」で、森派では七月と十二月に、当選一―三回議員は二百万円、三、四回議員が百万円とされ、同派の複数の議員は「もらった」ことを認めている。
報告書には配った資金の明細な記載はなく、同派も否定している。
しかし、たとえば〇三年の収支報告書では、明細記載の必要がない五万円未満の「その他支出」が約四千万円と記されている。これは八百団体以上に寄付などしたことになる。
もともと「もち代」は各派閥とも配っている。政策研究集団の看板があるとはいえ、「カネを配るのが派閥」という認識は議員にはあり、資金供給が派閥の吸引力となっている。
実際、旧橋本派や亀井、堀内、山崎の各派では、議員への「寄付・交付金」を明記している。
一億円献金隠し事件では実態のない繰越金も「派閥の闇」として解明が待たれるが、森派の収支報告でも同様に繰越金の問題が指摘されている。
小泉首相は、施政方針演説で「国民の政治への信頼なくして、改革の達成はない」と政治資金の透明性を確保するための法整備を強調した。
足元の派閥、総裁を務める自民党の「政治改革」に指導力を発揮してもらいたい。郵政改革はその後だ。
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20050124.html#no_2