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本社の基本的な考え方 NHK「番組改変問題」報道
NHKのいわゆる「番組改変問題」について、朝日新聞社は今月12日から報じてきました。主眼は「NHKの報道に政治家の圧力があったのではないか」という問題です。
報道後、NHKや取材に応じた政治家から、「事実を歪曲(わいきょく)している」などの批判や抗議を受けました。
しかし、18日付の朝刊で詳細をお知らせしましたように、朝日新聞社は、具体的な取材をもとに正確な報道を続けてきました。これに対しNHKは19日、松尾武・元放送総局長が取材の際の発言を翻す記者会見を行い、朝日新聞の報道は「記事内容が取材内容から大きく歪曲されて意図的に書かれている」などと言い、誤報と決めつけました。
この日以降、NHKはこの「松尾会見」を繰り返しニュース番組で流し続けました。言論に携わり、NHK放送総局長という要職にあった立場の人が、取材から10日で自らの発言を翻したことに驚きを禁じ得ません。
これに対し、朝日新聞社は「2人の記者が松尾氏に長時間会って取材した結果などを正確に報じた、根拠あるものだ」と説明しております。
これにもかかわらず、NHKは繰り返し、「松尾会見」をもとにした朝日新聞の名誉を傷つける虚偽の報道を続けています。中には、10分以上にわたってNHK側の言い分を一方的に流したものや、「朝日新聞虚偽報道問題」などとレッテルを張った報道もありました。
これらは、双方の言い分を伝えるのが使命である報道機関にあるまじき行為です。公共の電波を使った一方的な誹謗(ひぼう)中傷でもあり、とうてい見過ごすことはできません。
本日は、さらに虚偽の記載を含む「公開質問状」を配布しました。朝日新聞社への中傷をさらに広げるものと言わざるを得ません。
こうした一連のNHKの報道および言動は、朝日新聞社の名誉を著しく傷つけるもので、本日、提訴を前提に訂正と謝罪を求める通告書をNHKに対して出すに至りました。
報道機関同士なので、正確な事実に基づいてやりとりしていかなければならないと思ってきました。NHKからの本社への抗議も朝日新聞社は逐一、報道してきました。
しかし、NHK側は冷静さを欠いた一方的な報道を展開しています。また、取材の過程を明かすよう迫るなど、同じジャーナリズムに携わるものとして信じられない思いです。
今回の通告書への回答如何(いかん)によっては、司法の場できちんとした判断を仰ぐつもりです。
1月21日
朝日新聞社
(01/21 23:46)
http://www.asahi.com/national/update/0121/037.html