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(回答先: Re: NHK番組に中川昭・安倍氏「内容偏り」幹部呼び指摘(朝日新聞、01/12、08:52)【歴史から何も学ばないダニたち】 投稿者 鷹眼乃見物 日時 2005 年 1 月 12 日 22:23:51)
「天木直人、メディア裏読み(1/12)」より転載
NHKに圧力をかけた中川、安倍両議員
12日に朝日新聞は有意義なスクープを載せた。もう三年も前のことであるが、明らかにさ
れてよかった。2001年1月、旧日本軍慰安婦制度の責任者を裁く民主法廷を扱ったNHK
の特集番組について、中川昭一・現経済相と安倍晋三・現自民党幹事長代理の両議員が
放送前日にNHK幹部を呼んで、「偏った内容だ」などと圧力をかけていたことが内部告発で
明らかになったのだ。
この記事を読んでいくつかの事が頭をよぎった。
まず今の政権の要職を占めている国会議員が、三年前に憲法や放送法で禁じられてい
る検閲まがいの事をやっていたと言う事だ。朝日新聞の記事によれば、中川議員は「それ
(変更)ができなければやめてしまえ」などと放送中止を迫ったと言う。安倍氏は「偏った報
道と知り、反対側の意見も紹介しなければならない。国会議員として言うべき意見を言っ
た」と開き直っている。なんというつまらない議員たちだ。この際修正前のビデオと修正後
のビデオを見比べて徹底的に検証して白黒をつけるべきだ。こういう国会議員を日本の国
を動かす要職につかせておいてよいのだろうかと思う。
つぎにこの事実が明るみに出たのは、番組の制作に当たった現場責任者が、NHKの内部
告発窓口である「コンプライアンス(法令順守)推進委員会」に訴えたからであることに注目
したい。当時の幹部は、それが政治的圧力と感じつつも、国会でNHKの予算が審議されて
いる時期に政治とは闘えないと膝を屈したのである。このスキャンダルはこのまま闇に葬ら
れるところであった。それが内部告発制度の整備にともなって我々の知るところとなったの
だ。
法的整備が整えば正義感のある人間が行動し始めるのだ。今政府はあらたな法律をつく
って内部告発者の権利を奪おうとしている。時代の流れを逆行させてはならない。権力者
の不正を暴く内部告発はどんどん奨励されるべきだ。