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2005年1月5日(水)「しんぶん赤旗」
日本をイラクの敵に
バグダッド大学教授 自衛隊駐留延長を批判
【カイロ=小泉大介】イラクのバグダッド大学教授で政治評論家のサルマン・アルジュメイリ氏はこのほど、日本政府による自衛隊イラク駐留の一年間延長の決定について、日本とイラクを敵対関係にするものだと批判する談話を本紙に寄せました。
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イラクを占領する米軍はいまだに、イラク全土で多数のイラク人を殺害し、犯罪を続けています。ファルージャでは数千人の住民が殺害されました。米軍の攻撃は現在も続き、殺害された住民はいまも瓦礫(がれき)の下です。
日本はこの米軍と軍事同盟関係にあるだけでなく、イラク戦争を支持しました。日本政府が派遣した軍隊は米軍とどう違うのでしょうか。イラク人は、米国にいわれるまま派遣された日本の軍隊を占領軍の一部と見なしています。
日本の軍隊はイラクで殺人をおこなう米軍の占領に参加しているのです。しかも小泉首相は米軍のファルージャ攻撃さえ支持しました。イラク人犠牲者の家族は、米国とこれを支える国の政府をけっして許さないでしょう。
バグダッドでは、日本人は安全に歩けなくなっています。日本企業は、投資チャンスを失うでしょう。イラク人にとっては米占領を支持する国はイラク人の敵であり、日本も同じなのです。
日本政府のいう「イラク復興」という口実はうそです。日本の軍隊が駐留する地域では、学校のペンキが新しくなった程度で、真の復興とは程遠いのが現実です。駐留開始から一年たったいまも、きれいな水を飲めない子どもたちがいます。
日本政府は自国民の反対にもかかわらず、米政権との関係を優先し駐留期間の一年延長を決定しました。政治学者の立場からいえば、日本の首相は、日本人をイラク人の敵にしてしまったといって過言でありません。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-01-05/07_02.html