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http://www.asahi.com/national/update/1228/002.html
イラク派遣されていた航空自衛隊のC130輸送機が27日、愛知県小牧市の空自小牧基地に戻った。先遣隊の出発から1年が過ぎた空自では、延べ800人以上が派遣された。帰還隊員たちの話からは、危険と隣り合わせのイラクの実態が浮かび上がる。
「実は6月ごろからバグダッドへ向け飛行する予定だった。イラク国内の治安悪化がこれほど長引くとは」。小牧基地の隊員は、この1年を振り返った。
政府はイラク特措法で、空自の活動地域として首都バグダッドや北部のモスルなどを指定しているが、戦闘激化でいずれも見合わせている。飛行先のほとんどが、陸自が活動を展開するサマワに近いタリル飛行場だ。
小泉首相はイラク派遣延長を閣議決定した今月9日の記者会見でも「武器・弾薬を運ばないとの方針に変わりはない」と述べた。だが、明確な区分けは示されず、現場では混乱が生じる場面も出ている。
C130の荷物の積み下ろしなどを行うロードマスター(空中輸送員)の曹長(47)は、第2次要員として派遣中、積み荷をチェックしていて「おい、これちょっと大丈夫か」と戸惑った。
米軍などから託される搭載品は、雨ざらしになることを想定してラッピングされた状態で届く。このため空自隊員は、中身を自ら確かめることができない。
曹長は、託された搭載品のリストに「部品」の表記を見つけたことがある。中身はミサイルや武器などに使うネジ1本だったとわかったが、それでも判断に迷い、積み荷の仕分けを担当する上級部隊が米軍などに問い合わせをした。結果は「一つの部品に過ぎないので問題なし」だった。
同機の搭乗員で飛行に関する各種情報を集めて分析、目的地へのルートを選ぶナビゲーター(航法士)。第3次要員として派遣された3佐(49)は、イラク国内でのC130の飛行ルートについて「すべて米軍頼みだ」と話す。
3佐はPKO(国連平和維持活動)など、海外派遣の経験は豊富で、これまでいろいろなデータを集めたうえでルートを考えていた。だがイラクの場合は、前日に戦闘行為があるなどすれば、急にルート変更になることもある。
現状で空自は、肝心の航空情報を独自に入手する手段がない。米軍から提供された情報の真偽を自衛隊員が確認する方法もない、という。
(12/28 03:23)