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【モスクワ23日共同】ロシアのプーチン大統領は23日の内外記者会見で、北方領土問題について「日本側が四島返還を持ち出すのは不可解だ」と述べ、四島返還には応じない姿勢を明確にし、歯舞、色丹両島の返還を明記した1956年の日ソ共同宣言に基づき「二島返還」で決着を図るとの立場を強調した。
来年に予定されている大統領の訪日を前に、「四島返還」に固執する日本側をけん制した発言といえ、日本政府は厳しい対応を迫られることになった。訪日の具体的時期についての質問には答えなかった。
プーチン大統領は「(共同宣言は)ソ連と日本が共に批准し、ロシアはソ連のすべての権利を引き継いでいる」と指摘。さらに「二島返還は平和条約締結後と記されている。つまり、領土問題は(二島返還で)すべて解決することを意味している」と述べた。また「共同宣言では二島返還の条件や時期、(日ソの)主権の及ぶ範囲などについては書かれておらず、これらは今後の(日ロ間での)研究対象になる」と指摘した。 (21:09)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20041223STXKE029623122004.html