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陸自の活動「約束の5%」 サマワ学生がメッセージ(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041218-00000121-kyodo-int
【サマワ18日共同】陸上自衛隊が駐留するイラク南部サマワの大学生グループが18日までに、自衛隊の復興支援について「日本政府が約束した水準の5%にも達していないとイラク人が考えている」などとする日本へのメッセージを共同通信に寄せた。
陸自の活動が学校や道路修復などにとどまっていることに強い不満を抱くサマワ市民の声を代弁。また「イラク人は物ごいをしているわけではない」「イラクを資源豊富で能力もある独立国として扱ってほしい」と、豊かな国だと自負しながら支援を必要とするイラク人として複雑な心境をのぞかせた。
メッセージを寄せたのは、同市内にあるムサンナ教育大と科学大の学生グループ。
(共同通信) - 12月18日18時34分更新
http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/news/20041218010023111.asp
▼サマワ学生のメッセージ要旨
【サマワ18日共同】イラク南部サマワのムサンナ教育大、科学大の学生グループが18日までに寄せた日本へのメッセージの要旨は次の通り。
一、サマワの陸上自衛隊の活動に関して、いくつか明確にしておきたいことがあります。日本人とイラク人の間には人間同士の付き合いや経済的な関係がありますが、自衛隊や日本人は、以下の点についてよく理解していないのではないかと思うからです。わたしたちは陸自の撤退を主張しているのではありません。客観的かつ論理的に対応してもらいたいのです。
一、日本政府はイラク問題について、米国とばかり協議するのではなく、イラクに対して尊敬を払うような方法で対応すべきです。確かにイラクは米国の支配の下にありますが、イラク暫定政府と協議すべき事項はたくさんあるはずです。
一、自衛隊のこれまでの活動は日本政府が約束した水準の5%にも達していないとイラク人が考えていることを、日本政府と自衛隊はよく理解すべきです。建物にペンキを塗ったりすることは、イラクのインフラ再建とは考えられません。多くの分野で大規模事業や設備の提供が必要です。自衛隊は1年間、この小さな州でさえ、そうした事業実施ができなかったのですから、イラク全体の復興にどうして参加できるのでしょうか。
一、イラク人は、物ごいをしたり、助けを求めたりしているわけではありません。双方が利益を享受できる関係を求めているのです。日本がイラク復興に参加し、その結果、石油や貿易の利益を得るという形です。
一、自衛隊の活動が限定的な理由を不安定な治安情勢のため、と説明するのならば、それはイラクの北部や中部であれば合理的かもしれませんが、南部、特にサマワでは誰もが何でも自由にできるのですから、受け入れられません。
一、日本の人たちに知ってほしいのは、われわれはどんな理由でも一般市民を殺害したり、拉致したりするいかなる行為にも反対だということです。そうした行為はイスラム教やイラク人の倫理観、伝統とは相いれないし、実行者はイラク国外から来たテロリストです。
一、われわれは日本人に感謝をし、尊敬もしています。日本とは友好的な関係もあります。だから、日本人にはイラクを、占領された無力な国としてではなく、資源豊富で能力もある独立国として扱ってほしいのです。イラクの苦悩や問題は自分たちの手で解決できるはずです。
(共同通信社)