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日本歯科医師連盟(日歯連)をめぐる一連の事件に関連し、自民党の元宿(もとじゅく)仁・事務局長が東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、党の政治資金団体「国民政治協会」を使って迂回(うかい)献金が行われたことを認める供述をしていたことが関係者の話でわかった。「日歯連から議員名を指定した献金を受け取り、国民政治協会と党を経由してその議員に渡していた」などと説明したとされる。
元宿事務局長は、長く同党の経理畑を歩み、今秋まで経理部長職を兼任して政治献金処理を担当。小泉首相は国会で「迂回献金はない」と答弁し、与党は政治資金規正法改正案に迂回献金の禁止規定を盛り込むことを見送ったが、直接の実務責任者が自ら迂回献金の存在と手法を供述していたことで、首相の答弁の信頼性が揺らぐことになる。
次期通常国会で同法改正案をめぐる迂回献金問題は大きな焦点となっており、供述内容を受けて民主党は自民党に再調査と元宿事務局長の証人喚問を強く求めるとみられ、与党側も新たな対応を迫られそうだ。
関係者によると、元宿事務局長は「あて先の議員名を指定した献金を日歯連から受け取った」と述べた。さらに、「自分が協会に振り込み、党本部に送金された後、日歯連が名指しした議員に党幹部が手渡していた」などと説明し、日歯連の献金を迂回献金の仕組みを使って処理したことを認めたという。ただし、党幹部を通じて献金を受け取った議員名については「記憶していない」などと話したとされる。
一方、日歯連前常任理事で会計担当だった内田裕丈被告(64)=政治資金規正法違反罪などで公判中=も「自民党本部に現金を持参し、元宿事務局長にあて先の議員を伝えた」と供述しているとされる。
朝日新聞は元宿事務局長に対し、文書などを通じて取材を申し込んだが、回答はなかった。
特捜部は、日歯連が協会と党を経由して、厚生労働政務官だった佐藤勉・衆院議員に提供したとされる500万円について収賄容疑を視野に捜査したが、協会で他の資金と一緒になり、「日歯連から」と特定するのは困難と判断したことなどから立件を見送った。
また、佐藤議員と元宿事務局長は、佐藤議員の政治団体の政治資金収支報告書にこの献金を記載しなかったとする政治資金規正法違反容疑で9月に告発されたが、特捜部はこの件も近く不起訴処分にする見通しだ。 (12/17 06:11)
http://www.asahi.com/national/update/1217/003.html