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25日に外遊から帰ってきた小泉総理の出席をえてイラク特委員会が開かれました。
閉会を一週間後にひかえ、イラクへの自衛隊派遣延長問題を質疑する最後の機会だったかもしれません。しかし、その内容は低調なすれちがい質疑に終始しました。イラク全土で非常事態宣言が行われ、自衛隊宿営地への迫撃砲・ロケット弾攻撃が頻発し、さらにサマワの治安維持を担っていたオランダ軍が来年3月には撤退を決定するなど、自衛隊への脅威は急速にまた確実に拡大しています。
自衛隊派遣の根拠となっているイラク特措法はイラクへの「人道支援」を目的として、自衛隊の非戦闘地帯への派遣を認めています。しかし、自衛隊の給水活動などは別途ODAから供与されている外国NGOへの資金援助や本格的な浄水場の完成などで、ほとんど意味を持たなくなってきている状況です。さらに、同法では現実に戦闘が行われていないだけでなく、派遣期間を通じて戦闘が行われる可能性がないことが派遣要件なので、自衛隊宿営地への砲撃が頻発するような状況では、任務を中断して安全なとことろに退避することを義務付けてます。その意味で、まずとりあえずサマワの宿営地からクウェートに退避すべきでしょう。
こうした基本的な問題点を岡田代表、鳩山NC外務大臣が質問しましたが、小泉首相も大野防衛庁長官もまともに答えられない。まったく意味のない堂々巡りの説明や官僚メモ棒読みは、委員会室にいる皆をあきれさせるものでした。総理が出席しての委員会質疑は希なケースなので、通常は必ずTVカメラが入って、放映します。ところが今回にかぎってはTVカメラなし...これほど世間の目を恐れているのでしょうか。
いかにも自然な姿勢、くだけた調子でTVカメラの前で一言感想を述べる、小泉首相十八番のいわゆるワンフレーズ・ポリティクスですが、これも結局は管理された人造映像であることが国民にもだんだん見えてきましたね。
何を言われようと国会会期は12月3日まで、それまで逃げ切ればもう国会議員はみな自分の選挙区にもどり、年末行事や挨拶に追われる...そして12月14日、国民の目も手も届かない密室の「閣議」で自衛隊派遣の自動延長が決定されてしまいます。ギリギリと歯軋りして怒りを噛締めているのは私だけでしょうか?
2004年11月26日 首藤信彦
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