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金正日政治軍事大で撮影されたとされる写真。車が不自然に大きく、通常では考えられない位置に駐車されている、との指摘がある
めぐみさんの「遺骨」は、やはりニセ物!? 北朝鮮が第3回日朝実務者協議で日本側に提示した拉致被害者の追加資料に、62項目もの矛盾・疑問点があることが25日、分かった。家族会や救う会がまとめたもので、同日午前、政府に提出する。注目の横田めぐみさん=失跡当時(13)=の「遺骨」は、高温で焼却され、鑑定がかなり困難。加えて、北では火葬した遺骨を自宅で保管する習慣がなく、長女のキム・ヘギョンさん(17)も遺骨の存在を知らなかったことから、北が拉致問題の幕引きを狙ったニセ物の可能性が高くなった。
【朝鮮文化と矛盾】
1994年(平成6年)4月に「平壌49予防院」で亡くなったとされるめぐみさん。その「遺骨」について、夫とされるキム・チョルジュン氏はこう説明していた。
「めぐみさんの遺体は土葬にした。その2年半後、手元に残しておきたいと思い、掘り返して火葬し、遺骨は自宅で保管していた」
家族会では「火葬した遺骨を自宅で保管するなどという習慣は朝鮮文化にはまったくない。(仮に)保管していたとしたら、なぜ娘のヘギョンさんは知らなかったのか」と疑問を呈する。
「死亡から2年半後に夫らが掘り返したということだが、土葬から2年半の時点では肉や髪が付着し、素人が掘り返すことは考えられない」とも指摘している。
【カルテも欠落】
今回、北はめぐみさんに関する190ページにも及ぶ詳細なカルテを日本側に提出している。
薮中三十二アジア大洋州局長はカルテについて、「日本政府代表団の中には警察も医師もいるが全体の目で見て、非常に信憑(しんぴょう)性があるのではなかろうか、と心証を受けた」と説明した。
だが、49予防院での死亡に関するカルテは欠落しており、めぐみさんの死亡を証明する証拠はない。死亡に関しても、平成14年の時点では「病院に死亡日時を覚えている人はいなかった」と説明していたが、今回は不可思議にも死亡日時を特定している。
外務省の斎木昭隆アジア大洋州局審議官は24日、参院拉致問題特別委員会で、めぐみさんが死亡したとされる「49号予防院」のカルテがないことに関連し、「死亡した確証があるのかと言われれば、ない」と述べた。
【鑑定は困難】
「遺骨」は、拉致事件を捜査する新潟県警の要請で、警察庁科学警察研究所と帝京大などでDNA鑑定が行われているが、結論は12月中旬までかかる見通しだ。しかし、検体の状態については悲観的な見方が出ている。
関係者によると、警察庁の北村滋外事課長は同委員会で、めぐみさんの「遺骨」について、「かなり高温で焼かれ、細かくなっている」と説明、骨にあごの部分や歯が含まれるかは「分からない」と述べた。
小熊博内閣官房拉致被害者・家族支援室長は鑑定に関連し、「どれくらいの時間がかかるか、家族会にはメドは言ってない」と説明した。
「遺骨」をどのように火葬したのかについて、具体的な説明はキム氏からはなかったという。
【写真にも矛盾点】
北側は提供した3枚の写真のうち、これまで成人後に撮った写真について、「影の方向が違う」「コートの縁や道路と樹木の境が直線的で不自然」といった指摘が相次ぎ、合成写真の疑いが強まっている。
さらに最難関の工作員養成機関・金正日政治軍事大で撮影されたとみられる写真についても、合成の疑いが出ている。
元工作員の証言によれば、「車(ベンツ?)の大きさが不自然に大きい。また、政治軍事大では車をあの位置に止めれば道をふさいでしまうので、あの方向には止めない」と指摘する。
そのほか、「顔と服の部分だけが光っている」との指摘もある。
【捏造を認める】
北朝鮮は今回、めぐみさんも含め、「死亡」とする被害者8人について、平成14年秋に提示した死亡確認書や死亡台帳の「捏造(ねつぞう)」を認めた。
確認書をめぐっては、生年月日や住所の誤りなどが指摘され、北は今回の協議で「慌てて作ったもので正確なものではなかった」と説明し、捏造を認めた。救う会では「悪意に満ちた捏造だ」と批判する。
【矛盾だらけ】
被害者の個別説明でも多くの疑問点、矛盾点が浮上している。
田口八重子さん=同(22)=については、大韓航空機爆破テロ(1987年)の実行犯、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元工作員に日本語を教えた「李恩恵(リ・ウネ)」であることを改めて否定した。
今回の協議で北朝鮮は、田口さんが1981年から1984年までめぐみさんと生活をしていたと説明したが、金元工作員は犯行後、1981年7月から1983年3月まで、李恩恵と呼ばれる日本人女性とともに生活をしたと証言。その後の警察当局の捜査で、李恩恵は田口さんであることが判明している。
田口さんは、トラックにぶつかって死亡とされたが、今回は「軍車両」となっている。
有本恵子さん=同(23)=についても、「死亡とされた1988年以降も最近まで多数の生存情報がある」など3項目を挙げている。
家族会と救う会では25日、62項目の疑問点を拉致被害者・家族支援室に示し、真相の徹底解明と経済制裁を視野に入れた北に対する強い姿勢を求めていく。
【家族会が指摘する主な矛盾・疑問点】
横田めぐみさん
<横田めぐみさん>
▽2002年には、病院に死亡日時を覚えている人はいなかったと説明しながら、今回なぜ特定できたのか
▽提供された3枚の写真のうち2枚は、めぐみさんと背景に不整合な部分が多く、合成加工した痕跡がある
▽火葬した遺骨を自宅で保管するなどという習慣は朝鮮文化には全くない。わざわざ保管したなら、なぜ娘のヘギョンさんは知らなかったのか
▽拉致実行犯は脳出血で死亡と報告されたが、客観的証拠がない
田口八重子さん
<田口八重子さん>
▽大韓航空機爆破事件の金賢姫元死刑囚の教育係・李恩恵が田口さんではないというのは、日本警察の捜査結果を否定する強弁ではないか
▽交通事故死の資料には手書きの説明文と略図しかなく、現場写真などの物証がない
▽拉致した犯人も交通事故で死亡し、同じ車に乗っていた指導員や運転手も全員死に、具体的証言を聞く人物がいないのは不自然
市川修一さん
<市川修一さん>
▽今回提供の物証は「死亡日」の気象資料だけ。これで死亡が証明されるのか
▽前回は水死と説明したのに、今回心臓まひとしたのは家族会などの指摘をみて変更したのではないか
▽泳げない市川さんが、肌寒い9月に海水浴をするはずがない
<増元るみ子さん>
▽日本側が追及していないのに「結婚日」を訂正したのはなぜか
▽「死亡」とされた後、目撃証言がある
<石岡亨さん>
▽日本警察の捜査で明らかになったよど号グループの拉致関与を否定している
▽石岡さんが北朝鮮で書いた手紙を持ち出したポーランド人の証言と矛盾する
<有本恵子さん>
▽「招待所で日本語教育に従事」とされたが、入国後1年でできるのか
▽「死亡」とされた後も、最近まで多数の生存情報がある
<松木薫さん>
▽前回は「2回火葬」としたが、今回は「交通事故で遺体が焼け、洪水で墓が流された後、発見された遺体を火葬した」と説明を変えたが、根拠が示されていない
▽遺品はないと言っていたのに、今回書籍が出てきたのはなぜか
▽02年9月の首相訪朝直前に、松木さんの「遺骨」だけを保管していたのは不自然
ZAKZAK 2004/11/25
http://www.zakzak.co.jp/top/2004_11/t2004112527.html