現在地 HOME > 掲示板 > 政治・選挙6 > 711.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
『日本マスコミ「臆病」の構造 なぜ真実を書かないのか』 ベンジャミン・フルフォード著 宝島社の167頁から貼り付けます。
(貼り付け開始)
「創価学会」への挑戦
本書で触れなかった「タブー」として、創価学会がある。私は最近、アメリカにおける創価学会の行状をリポートした記事を『Forbes』に発表したが、記事の出る前から、相手方の弁護士から警告を受け、記事の発表後も非常に強いクレームとプレッシャーを受けた。
私は取材前・創価学会について先入観を持たないようにしていれ一部の週刊誌に書かれている創価学会の姿はウソで、日本のメディアにいじめられている可愛そうな宗教団体ではないか。たくさんの信者をひきつける、何か素晴らしい教義があるのではないか。むしろ、週刊誌報道のファッションを疑ってかかりつつ、調査に入ったのである。
ところが、少し取材を進めただけで、これまで聞かされていた創価学会の悪評は、かなり当たっているということが分かってきた。そして、執拗に取材者に対して、組織をあげてプレッシャーをかける姿勢も、日本で創価学会を批判する立場の人々から聞かされていた話どおりだった。
現在、日本のテレビ局は、出演者が「公明党は創価学会」という発言をしても、あわててカットしてしまうほどでこわばった姿勢でいるが、逆に私は、自民党と手を組んで権力を握る公明党の実態について、さらに興味を深くしている。
(貼り付け終了)
「日刊デンダイ」2004年(平成16年)11月12日(11日発行)の第2面から貼り付けます。
(貼り付け開始)
批判勢力の「携帯電話」を次々と…
発覚! 創価学会員による「通話記録」盗み出し事件
「これは第2の盗聴事件に発展するのか」――。創価学会の会員が、創価学会に敵対する人物の携帯電話の「通話記録」を次々に盗み出していたことが発覚した。東京地検特捜部が11月2日、創価大OBの嘉村英二(28)を「電気通信事業法違反」で起訴したのだ。
嘉村は、創価学会を脱会した創価大教授・元夫人の福原由紀子さんと、学会批判を続けるジャーナリスト・乙骨正生氏の通話記録を不正に引き出していた。今回、嘉村が起訴されたのは2人分の通話記録についてだが、数百人分の通話記録を盗み出した疑いあるという。
事件の発端は02年9月、嘉村が別の事件で逮捕されたことだ。
「創価大剣道部監督の田島稔が、創価大副学生課長の根津丈伸に『女友達の素行を調べてほしい』と依頼したのが発端です。頼まれた根津が、NTTドコモの子会社『ドコモ・システムズ』に勤める嘉村に、女性の携帯電話の通話記録を引き出させた。それが女性にバレて3人は『電気通信事業法違反』ならびに『窃盗容疑』で警視庁に逮捕された。その捜査の過程で、嘉村が創価学会に批判的な福原さん、乙骨さんの通話記録を引き出していたことが明らかになり、今回の起訴となったのです」(捜査事情通)
嘉村が盗み出していたのは02年の3月と4月。通話月日、通話開始時刻、通話先電話番号、通話時間を記載したデータを引き出していた。田島の交際相手の通話記録を引き出す1カ月半以上も前のことだ。
問題は、この犯行が嘉村の個人犯罪なのかどうかだ。創価学会は昭和45年、対立する共産党の宮本委員長宅を組織的に盗聴していた過去がある。椙山女子大教授の川崎泰資氏がこう言う。
「もし、創価学会が組織的に不正をやっていたのなら民主主義を揺るがす大問題です。地検、裁判所は勇気を持って全容を解明すべきです」
初公判は今月下旬の予定。なにが飛び出すのか。
(貼り付け終了)
『週刊実話』2004年11月25日号の36頁から貼り付けます。
(貼り付け開始)
創価大グループが盗み出した「学会被害者」携帯通話記録の使われ方
東京地検特捜部が実行犯を起訴
自公連立政権発足から5年。9月27日の内閣改造では、1期生の北側一雄・公明党代議士(政調会長=写真左)が国土交通大臣に就任したことで、ついに卒業生から大臣が出たとして大喜びしている創価大学、そして創価学会に激震が走った。
11月2日東京地検特捜部は、NTTドコモの携帯電話通話記録の不正引き出し容疑で再逮捕していた創価大学OBで、ドコモの社内システムを管理しているドコモ・システムズ元社員の嘉村英二被告(28)を、通信の秘密を侵害した「電気通信事業法違反」で起訴したのだ。
「今回の事件は、2年前に発覚した元創価大職員らによる別件の、”携帯電話通信記録不正事件”から発生したものです。今回事件が拡大したことで、事件の真相を求める声がいっそう強まるものとみられています」(社会部記者)
別件の事件とは、02年9月に、元警視庁巡査部長で創価大学の剣道部監督だった田島稔元被告(41)が、交際相手の女性の男性関係を探る目的で、創価大学学生課副課長の根津丈伸元被告(43)に相談。根津元被告が嘉村被告に指示して、田島元被告の交際相手の女性の携帯電話の通話記録を不正に引き出させ盗み出させていたもの。
3人には同年11月、いずれも執行猶予のついた懲役1年から1年6ヵ月の”有罪判決”が下されていた。
「有罪判決を受けた実行犯の嘉村は創価学会の男子部活動家、嘉村に指示した根津は創価学会の全国副青年部長などを歴任した大幹部、そして田島は創価学会の八王子組織の男子部主任部長です。嘉村から見れば、不正引き出しを指示した根津は雲の上的な存在の幹部という関係でした」(創価学会に詳しいジャーナリスト)
ところが事件の捜査過程で警視庁は、嘉村被告は田島元被告の交際相手の女性の通話記録ばかりではなく、創価学会を脱会し創価学会と対立する日蓮正宗の信徒組織に所属する福原由紀子さん(元夫は創価大教授の通話記録を不正に引き出していたことや、日蓮正宗の信徒組織の幹部である佐藤せい子さんのドコモ加入リストにアクセスしていた事実などを把握していた。
しかも警視庁は福原さんに嘉村被告による犯罪事実を告知した上で、被害調書まで作成していたのだ。
ところが警視庁並びに東京地検は、なぜかこの事件を立件せず、田島元被告の「交際相手の女性に対する通話記録の不正引き出しと窃盗のみ」を立件しただけだった。
その初公判(東京地裁)で被告側は、創価学会の副会長を含む11人の大弁護団を結成。弁護側は事件は「私的で偶発的かつ一過性」のものだとして情状酌量を要求、3人とも執行猶予付きの判決で幕が引かれる形となってしまった。
だが、犯罪事実を把握しているにもかかわらず立件しないという不可解な警察及び検察の姿勢に、犯罪事実を告知され、被害調書まで作成されていた福原さんや佐藤さんは「事件は創価学会と対立する人物に対する組織的犯罪の疑いがある」として、嘉村被告と氏名不詳の創価学会関係者を刑事告発する。
その後、昨年10月には2人を支援し、『事件の真相を究明する会』が発足、全国各地で署名活動などを展開した。
今年2月には東京地検に対して福原さん、佐藤さんが1万数千人の署名を提出し、速やかな捜査を要請していた。
「こうした経過を経て、東京地検特捜部も再捜査に着手。10月13日に嘉村被告を再逮捕し、11月2日、嘉村被告を電気通信事業法違反で起訴しました」(前出・社会部記者)
ところで今回の起訴には、注目される新事実がある。というのも起訴事実のだ。
起訴状などによると、嘉村被告は02年3月と4月に計4回、「2人」の人物の便用する携帯電話(ドコモ)の通話記録を不正に引き出していたという。
そのうちの1人は刑事告発した福原さんとみられているが、問題はもう1人の人物だ。
東京地検はこの人物が男性であるということしか発表していない。だが、本誌が独自に取材したところ、この男性Aさんは、元学会員で創価大学の卒業生、そして創価学会に批判的な言論活動を繰り広げていることが判明したのだ。Aさんは日常的に創価学会側から激しい攻撃を受けているという。
「要するに嘉村が不正にアクセスし通話記録を引き出していた2人は、ともに創価学会に批判的な人物だったわけです。しかも嘉村と2人との接点はないそうで、つまり嘉村が福原さんらの携帯電話の通語記録を引き出す“個人的動機”が全く見あたらないんです」
ではなんのために嘉村被告は福原さんやこの人物の通話記録を不正に引き出したのだろうか。
かつて創価学会は対立する日本共産党の宮本顕治委員長(当時)の情報を収集するために、違法な盗聴事件を引き起こしている。この盗聴事件は北条浩副理事長(同)の承認のもと創価学会が組織的に行った犯行だと東京地裁・東京高裁が認定、損害賠償を命じる判決を出している。
また今年2月には、その「宮本盗聴事件」の実行犯が、「ソフトバンク恐喝事件」で逮捕されてもいる。
もし仮に創価学会に批判的な言論活動を繰り広げている人物の動静や情報を得るために、組織的行動を起こしていたら、それこそ大問題なのはいうまでもない。
果たして携帯電話の通信記録を不正入手できる立場だった嘉村被告が何者かの指示によって通話記録への不正なアクセスと盗み出しを行っていたのだろうか。
今後の公判が注目される。
(貼り付け終了)
『週刊新潮』2004年11月18日号の142頁から貼り付けます。
(貼り付け開始)
[特別手記]尾行 盗撮 そして私は「創価学会員」に通話記録を盗まれていた
「反学会」ジャーナリスト 乙骨正生(おつこつまさお)
ジャーナリスト・乙骨正生氏は、創価学会ウォッチャーである。元創価学会員で創価大学を卒業。その論評は創価学会の急所を突き、ために学会は関連メディアを通じて、彼を徹底的に罵倒してきた経緯がある。何者かに尾行されたり、盗撮された経験のあるその乙骨氏に、このほど新たな“被害”が発生した。彼の携帯電話の通話記録が盗み出されていたのだ。犯人は創価学会員。マスコミが報道しないその事件を乙骨氏が特別手記で告発する。
池袋演芸場で友人の金原亭世之介の独演会を観ていた私の携帯電話に、東京地検特捜部から連絡が入ったのは10月27日の午後7時頃だった。
「NTTドコモの携帯電話の通話記録引き出し事件でお話が伺いたい。東京地検にお運び頂けませんか」
落語に笑い転げていた私は、担当検事の硬い声に、突如、現実に引き戻された。
翌28日の午後6時、私は東京地検に足を運んだ。通常、東京地検の庁舎に入るには日比谷公園側の正面入口が使用される。しかし、この日、私は地下鉄有楽町線桜田門駅の出口に待機していた検察事務官の案内で、人目を避けるようにして旧法務省の入口から東京地検へと入った。どうやら特捜部は、私が何者かによって尾行されたり盗撮されていることを知っており、その点を配慮したようだった。
事件を担当する特捜部は検察庁舎9階にある。私はその東南角にある902号室に案内された。広くゆったりしたスペースに、捜査資料が山積みされた検事の大きな机があった。
私の経歴や事件の事実関係など一通りの事情聴取が終わった時、担当検事はおもむろに次のように言った。
「乙骨さん、あなたが使用している携帯電話の通話記録が引き出されています」
ここで私が事情聴取に応じたNTTドコモ事件とは一体どのような事件なのか、その経緯を説明しておこう。
そもそもこの事件は、平成14年9月に創価大学OBで創価学会男子部の活動家だった嘉村英二、創価大学剣道部監督で創価学会男子部の八王子組織主任部長の田島稔、創価大学の学生課副課長で創価学会の全国副青年部長などを歴任、池田大作名誉会長の三男・尊弘氏とともに創価大学OB会の評議員を務めていた根津丈伸の3人が、電気通信事業法違反ならびに窃盗容疑で逮捕されたことに端を発している。
事件の構図は、田島が自分が交際していた女性の男性関係を疑い、この女性の動静を探るために根津に相談。根津がNTTドコモの子会杜であるドコモ・システムズに勤務し、顧客データにアクセスすることが可能だった嘉村に指示して、田島が交際していた女性の携帯電話の通話記録を不正に引き出させたというもの。この通話記録をもとに田島が女性を詰問したことが事件発覚につながった。
起訴後の同年11月5日に初公判が開かれた。私は初公判を傍聴したが、その弁護団の陣容は異様だった。 嘉村、根津、田島の3被告に、なんと福島啓充氏ら3人の創価学会副会長を含む11人の学会員大弁護団が代理人についていたのだ。そして、事件を「私的で偶発的な一過性」のものだと強調。本人らも「深く反省している」として寛大な判決を求めた結果、公判はわずか1回、実質2時間ほどで終了し、嘉村に懲役1年6月、根津に懲役1年2月、田島に懲役1年の各執行猶予3年が付いた有罪判決が言い渡された。
驚くのはその後の光景である。釈放された3被告と学会員弁護士らは、有罪判決にもかかわらず、まるで勝訴でもしたかのように肩を叩き合い、握手をし、嬉々として法廷を後にしたのだった。一体、彼らはなぜそこまで喜びあったのだろうか。
見送られていた余罪立件
この事件は発端こそ田島の女性関係からだったが、警視庁生活安全課と深川署はその捜査の過程で、創価大学教授の元夫人で、現在は創価学会を脱会し創価学会と対立する日蓮正宗の信徒となっている福原由紀子さんの使用する携帯電話の通語記録を嘉村が不正に引き出していた事実をつかんでいた。平成14年9月22日には、福原さんを深川署に呼び犯罪事実を告知した上で、被害調書まで作成していた。
さらに、驚くべき事実はつづく。福原さんと同じように、創価学会に批判的な立場をとる日蓮正宗の信徒団体の1つ、妙観講の副講頭である佐藤せい子さんの携帯電話の個人データも嘉村によってアクセスされていたことが、警視庁による佐藤さんへの事情聴取によって、明らかになる。
男女の恋愛問題から始まった事件が、民主主義の根幹を揺るがすような大きな事件に発展しつつあったのだ。
ところが警視庁はこの福原さんらの事件を立件しなかったのである。
警視庁の人事と予算は東京都議会で審議される。その都議会のキャスティングボートは公明党が握っており、龍年光・元都議会公明党幹事長によれば、「警視庁は創価学会・公明党の言いなり」だという。竹入義勝元公明党委員長は「朝日新聞」に連載した政界回顧録の中で、創価学会の選挙違反事件をもみ消してもらった事実を記載している。また警視庁の元防犯部長だった平沢勝栄自民党代議士はテレビ朝日の「朝まで生テレビ」において、「公明党・創価学会は刑事事件のもみ消しまで依頼してくる」旨、明言している。
そんな警視庁が、そのタブーに踏み込む解明を優先できなかったとしてもなんら不思議ではない。
だが被害者の福原さんと佐藤さんが、平成15年5月、事件は創価学会による組織的犯行の可能性があるとして、嘉村と氏名不詳の創価学会関係者を東京地検に刑事告発したことから事件は再び動き始める。
東京地検特捜部はこの刑事告発を受けて再捜査を開始し、この10月13日に嘉村の再逮捕に踏み切ったのだった。
「やっぱり、やられていたか」
担当検事から、私の携帯電話の通話記録が不正に引き出されていると告げられた時、私はそう思った。というのも嘉村が通話記録や個人データを引き出していた福原さんと佐藤さんは、私にとって創価学会問題についての情報源かつ友人だったからだ。しかも私は、福原さんや佐藤さん以上に創価学会から憎まれている。「聖教新聞」や「創価新報」などの機関紙、さらには創価学会の外郭出版社から発行される「潮」や「第三文明」などの諸雑誌において、恒常的に“ガセネタ屋”“ウソツキ男”“売文屋”などと罵られている。また「マスコミ界から追放しろ」とのスローガンのもと名誉毀損に基づく訴訟を連発し、私の原稿料まで差し押さえ、あまつさえ私の住む埼玉県の創価学会組織では、私を“撲減”するための祈念・唱題まで行っている。
そんな私の動静や人脈、ネタ元や情報源を創価学会は喉から手が出るほど欲しいはず。それだけに私の携帯の通話記録も狙われているに違いないと思っていた。
口汚い攻撃と共に
東京地検は11月2日に嘉村を通信の秘密を侵害した電気通信事業法違反で起訴したが、それによると私と福原さんの携帯電話の通話記録が引き出されていたのは、平成14年の3月7日と8日、それと4月5日に2回の計4回で、通話月日、通話開始時刻、通話先電話番号、通話時間等を記載したデータが引き出されていた。このうち3月の犯行は、嘉村が田島の交際相手の女性の通話記録を引き出す1カ月半以上前のことであり、田島の事件は私と福原さんの事件のついで、おまけと見ることも可能だ。
そして平成14年の3月に犯行が行われたことについては、思い当たる節があった。私が発行している宗教と政治、宗教と社会を考える隔週刊誌「フォーラム21」の創刊が、嘉村が通話記録を引き出した平成14年3月だったからである。
多くのジャーナリストや識者が創価学会問題を執筆してくれている「フォーラム21」が目障りのようで、創価学会はその後、「フォーラム21」を“ガセネタ屋が発行するデマ雑誌”などと呼び、名誉毀損に基づく損害賠償請求訴訟などを連発している。平成14年当時、創価学会は私が雑誌を創刊するということに神経を尖らせていた。
もとより私も福原さんも嘉村とは一面識もない。したがって嘉村には、私や福原さんの通話記録を盗み出す動機も必然性もない。嘉村が田島の交際していた女性の通話記録を盗み出したのは根津の指示だった。その根津は創価学会青年部の最高幹部であるとともに、創価学会と対立する人物の動静や情報を収集する「広宣部」の幹部だったと伝えられる。これは一体なにを示唆しているだろうか。
さらに興味深いことがある。私の通話記録が引き出された3月8日の午後、私は「フォーラム21」の創刊号を福原さんに手渡すべく、新宿駅東口にあるアルタ横の銀行の前で待ち合わせていた。私が福原さんに近づいていくと建物の陰から、待ち伏せしていたとおぼしき2人の男が私たちの写真を撮っていることに気付いた。私は福原さんに盗撮されている事実を伝え、「フォーラム21」を手渡すとすぐにその場から離れたが、盗撮をしていた人物はその後、福原さんのあとをずっと尾けていったという。
私が福原さんと「フォーラム21」の受け渡しについて電語でやり取りしたのは前日と8日の午前中。福原さんの通話記録が引き出されたのが3月7日であることを考えると、待ち合わせ場所について聴かれていた可能性も否定できない。
当の福原さんが言う。
「『フォ一ラム21』を受け取るための乙骨さんとの待ち合わせ場所は、電話でしかやり取りしていません。待ち伏せていたとしたら電話で話した中身を聴かれていたとしか考えられないんです。また、私の携帯電話の通話記録は平成14年の3月と4月に引き出されたということですが、同年夏頃、・離婚した創価大学教員の前夫から電話があった時、前夫は“お前、乙骨と会っているようだな。あんなブラックジャーナリストとは関わるな”と発言しました。どうして前夫が乙骨さんの取材を受けていることを知っているのかと、本当に驚きました」
同様に携帯電話の個人データにアクセスされていた佐藤さんも、自らの体験をこう話す。
「妙観講内の人事について電話で大草講頭と話をした内容が、学会系の文書に掲載されたことがあります。当事者が電話でしか話していない内容が掲載されているのでびっくりしました」
なぜ新聞は報じないのか
創価学会は昭和45年、対立する共産党の宮本顕治委員長宅の電話を盗聴した。この事件は昭和55年に山崎正友元創価学会顧問弁護士の造反によって明らかになったが、創価学会は山崎元顧問弁護士が勝手にやったことだと抗弁した。しかし、東京地裁、東京高裁は、事件は北条浩理事長の承認のもと行った組織的犯行であると認定した。その時の盗聴実行犯が今年2月、ヤフーBBの顧客データ460万人分もの流出事件にからむ恐喝未遂事件で逮捕されたことも記憶に新しい。
また、最近では、阿部日顕日蓮正宗法主が滞在する予定の香川県高松市のホテルの部屋から、盗聴器が発見されたり、日顕法主の移動の手配を担当していた旅行代理店の社員の自宅からも盗聴器が発見されている。
だがこうした事件、事実をマスコミは報じようとしない。NTTドコモ事件でも、再逮捕された嘉村の起訴を報じたのは、一般紙では東京新聞ただ一紙だった。しかも福原さん以外に、新たな人物(つまり私)の通話記録が引き出されているとの事実が明らかになったにもかかわらず、どこもこの事実を書こうとはしなかった。ちなみに東京地検の発表を受けて、私は司法記者クラブに記者会見を申し入れ、取材を受ける旨、通知したが、問い合わせは一社もなかった。情けないことにそれが日本のマスコミの現状なのだ。
いま創価学会は、政権与党の最大のバックボーンとして日本を左右していると豪語する。その関係者が、創価学会を批判する言論活動をしてきた私や、創価学会と対立する目蓮正宗の信徒の通話記録を不正に引き出していた。昭和44年に創価学会は言論出版妨害事件を起こし、自らに批判的な言論を力によって封殺しようとしたが、プライバシーの侵害とともに思想・信条の自由や信教の自由、さらには言論・表現の自由まで侵害した今回の事件も、言論出版妨害事件と同様、自由と民主主義に対する重大な脅威を示している。
今後、私は刑事事件の推移を見守るとともに、場合によっては民事訴訟を提起して徹底的に事件の真相究明を図るつもりである。言論出版妨害事件が発覚した35年前、多くの国民は創価学会のファッショ体質に怒りの声をあげた。私はそうした日本人の良心を信じて戦っていこうと思っている。
〔編集部注〕
なお、創価学会広報室からは、「当会には、情報収集機関である『広宣部』などは存在せず、(今回の通話記録抜き取りについても)当会とは関係のない話ですので、わかりません」との回答が寄せられた。
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/
(貼り付け終了)
『週刊現代』2004年11月27日号の30頁から貼り付けます。
(貼り付け開始)
自公連立に激震! 創価大OBが通話記録ドロボー事件で逮捕起訴
スクープ 女性タレント「私の創価学会脱会と学会員の犯罪」
東京地検特捜部が扱う事件であれば、通常、マスコミ各社の取材合戦が繰り広げられる。ところが、なぜかこの事件は新聞・テレビの大マスコミが凍ったように沈黙を続けている。いったい、どんなタブーがあるというのか。「池田家の人々」を知ってしまった美人被害者が重い口を開いた。
主人は東大卒の学会エリート
「なぜ警察から電話がきたのか、その理由がピーンときたとき、恐怖がこみ上げてきました。体がワナワナ震えだしたのです。その日、私は歯医者で治療を受けていたのですが、歯の痛みも感じなくなるほどのショックを受けたのです。動転していたせいで、歯医者からの帰り道、何度も電車を乗り間違えてしまいました」
こう告白するのはタレントの福原由紀子さん(46歳)。大学時代(81年)に映画『理想郷伝説』に主演、共演は石坂浩二だった。同年、50〜60倍の競争率を突破してソニーのショールームのアテンダントに選ばれた。このとき同時に採用されたのが東ちづるだった。ドモホルンリンクルのCMや、人気バラエティ番組『鳴呼! バラ色の珍生』の再現ドラマなど、CMやドラマに多数出演しているので、顔を見れば思い出す人も多いはずだ。タレント業のかたわら、得意の語学を生かして自宅で英語とスペイン語教室を開いている。
福原さんは、元創価学会員で93年に脱会した。東京地検特捜部は先月の10月13日、福原さんの携帯電話の通語記録を盗んだ容疑で、創価大学OBで元NTTドコモ・システムズ社員の嘉村英二被告(28歳)を逮捕。11月2日、電気通信事業法違反で起訴した。今回、福原さんは、数々の圧力と嫌がらせが続くなか、勇気を振るって自身が巻き込まれた犯罪の全貌を明らかにした。
私は、大学時代に創価学会信者だった異母兄の勧めで、日蓮正宗・創価学会に入信しました。ところが、90年の暮れから、聖教新聞に日蓮正宗の宗門と猊下に対する批判記事が載り始め、おかしいなと思うようになりました。
当時私は、地区担と呼ばれる地区の責任者でした。幹部会で、「大石寺を参拝してはダメか?」と質問すると、「行くな」と強く止められ、「葬儀に僧侶を呼ぶな」などと言われました。しかし、そもそも日蓮正宗の源は大石寺で、そこに行くなと言うなら日蓮正宗ではなく違う宗教ではありませんか。納得がいかず疑問を口にすると、「あなたのような幹部がそんな質問をすること自体おかしいしと、周囲から袋叩きのような反論を受けました。
85年、私は池田大作名誉会長の三男・尊弘氏の義母の紹介でお見合いをして、結婚しました。私の母と、尊弘氏の義母が知り合いだったからです。
媒酌人は、創価大学学長(当時)の高松和男氏にお願いしました。結婚相手は、創価高校・東京大学を卒業して創価大教授になった人ですから、創価学会エリートです。ゲーテが専門で、池田名誉会長と雑誌でゲーテ論について対談したこともあります。
彼は池田名誉会長に心酔していましたから、当然、私が大石寺に行くことに反対で、家のなかでも批判されました。私たちの日常生活には、宗教が入り込んでいましたから、次第に私の居場所がなくなっていったのです。
93年に、学会は宗門とは別に、「学会版の本尊」を主張し始めました。私たちに言わせれば、それは本物ではありません。もうこれ以上創価学会の方針に我慢することはムリだと思い、悩み続けました。最終的に、主人には申し訳ない思いで一杯でしたが、脱会届を秋谷栄之助・創価学会会長宛に内容証明郵便で送りました。
脱会届を出したことを夫に伝えると、それはもう怒りを通り越して我を失っている様子で、タバコに火を点ける手が震えていました。信仰以外のことは信頼できるいい人でした。
その現場に私の母も立ち会っていましたが、主人はかなり動揺していたのです。
私たちが離婚したのはその年の11月です。
この頃から、私は学会員によるものと思われる嫌がらせを受け始めました。私は自宅で英会話教室を開いていたのですが、学会婦人部の女性が、私の生徒の保護者に、「福原さんは頭がおかしい。近寄らないほうがいい」と、吹き込んだのです。私に対する根拠のない噂を流されたことに、ひどいショックを受けました。
それと同時に、噂を流した人物の差別意識には強い嫌悪感を覚えたものです。
また、学会員が入れ代わり立ち代わり家に来て、「池田先生のお世話になりながら、どうして辞めたのか」などと私のことを批判しました。まるで吊し上げです。私はストレスで体調を崩してしまいました。
なぜ私の記録は盗まれたのか。
福原さんの携帯に、警視庁深川署の刑事から電話があったのは、脱会から9年後の02年9月のことだった。
「捜査過程で福原さんが持っている2台の携帯のことが出てきました。最近、携帯料金のプラン変更や料金トラブルでドコモに電話しましたか」
刑事はこう言った。実はこのとき、警察は、創価学会幹部が通話記録を盗み出した事件を捜査していたのだ。
創価大学剣道部監督・田島稔、創価大学学生課副課長・根津丈伸、それに前出の嘉村英二の3容疑者を、電気通信事業法違反と窃盗容疑で02年9月に逮捕した。容疑は、田島が交際していた女性の携帯電話の通話記録を、根津を介して、ドコモの関連会社に勤める嘉村に不正に引き出させたというもので、裁判の結果、02年11月、3人に、執行猶予つきの有罪判決が言い渡された。この事件は、田島が交際相手の”不倫”を勘ぐり、携帯電話の通話記録を入手した「個人的な犯罪」として片づけられた。しかし、福原さんと嘉村被告たちは面識がない。なぜ、嘉村被告は福原さんの通話記録を盗んだのか。
通話記録を盗み出された2台の携帯電語のうち1台は娘が使っています。そのため、深川署には娘と二人で行きました。すると、刑事さんが開口一番、
「福原さんは、お手持ちの二つの携帯電話の料金明細システムに不正にアクセスされています。これによって、通話開始時刻、通話時間、通話先の電話番号などが分かるのです。業務上、料金のプラン変更やトラブル発生時のクレーム内容確認のためにアクセスするのは違法ではないが、そうした理由なしに料金明細システムにアクセスして調べる行為は違法です。福原さんの場合はこちら(違法行為)に当たります」
と言われ、事情を聞かれました。
「3月7日にアクセスされ盗まれているが、何か心当たりはないか」
と聞かれて、私はふっと思い出すことがありました。翌日の8日に、私は創価学会に批判的な立場のジャーナリスト・乙骨(おつこつ)正生さんと会っていたのです。
と言いますのは、私は乙骨さんが発行している『フォーラム21』という雑誌を受け取るため、新宿駅東口の元富士銀行前で待ち合わせをしていました。乙骨さんがやってきて、雑誌を受け取ろうとすると、乙骨さんが「写真撮られているよ」と言いました。驚いて振り返ると、白い帽子を被った男が二人、フラッシュを焚いて私たちの写真をパチパチ撮っていたのです。その後、二人の男は私の後をついてきて、私が振り返るたび、携帯で誰かと喋りながら私の写真を撮りました。それは異様な光景でした。なぜ私が見たこともない人に写真を撮られなければならないのでしょう。とても恐ろしい思いをしました。
誰が、この日私が乙骨さんと会うことを知っていたのでしょう。私は、乙骨さんとの連絡は携帯電話を使っていたのです。
その後、前夫から電話がかかってきて、
「乙骨と会っているって聞いてるんだけど、あんなブラックジャーナリストには関わるな。とんでもないやつだ」
と言うのです。しかし、私と乙骨さんが会ったことは誰も知らないはずです。なぜ前夫は私が乙骨さんと会ったことを知っているのか、不思議でなりません。しかし、私の通話記録が盗まれ、さらに盗聴までされていたとしたら、説明がつきます。こんな話をすると、刑事さんは俄然興味を示しました。
検察庁への告発を決意した
刑事さんは、私の話を聞きながら自分でパソコンに入力して、調書を作成していきました。
結局、始まったのが午後2時で、終わったときは午後6時半頃になっていました。帰りに、刑事さんから、「捜査が進まないと困るので、誰にも言わないように」
と、固く口止めされました。
ところが、警視庁は私の事件を立件しませんでした。刑事さんに、「私たちのことはどうなっていますか」と聞くと、「調査していますよ」と言うばかりなのです。
その後、警察が当てにならないのなら、検察庁に告発してはどうかという話がありました。しかし、私は身の危険を感じて躊躇していました。そのうち、娘(18歳)のほうが告発に積極的になったのです。娘はこう言いました。
「私たちは何も悪いことをしていない。それなのに、勝手に通話記録を盗られてしまった。許せないから告発しよう」
私も娘の悔しい気持ちがよく分かります。娘の言葉にも励まされ、私は検察庁に告発する決意を固めたのです。昨年の5月のことでした。
ジャーナリスト・乙骨正生氏が言う。
「福原さんは、昨年5月に私や弁護士が同行して、告発状を東京地検の直告受理係に提出しました。その後、捜査が動く様子が見えなかったので、事件を風化させてはならないと、同年10月、私たちは『真相究明の会』を設立しました。1万人の署名を集めて、今年2月に検察庁に提出し、厳正な捜査をお願いしました。そして、『真相究明の会』設立のちょうど1年後の今年10月13日に、東京地検特捜部が、嘉村被告を、福原さんの通話記録を盗み出した容疑で再逮捕したのです」
嘉村が再逮捕された日、検察庁から電話があり、すぐに来てほしいと言われました。「なんで今頃」と思いましたが、とにかくスケジュールを調整して夕方6時頃、検察庁に出向きました。この日、気味が悪かったのは、家を出て駅に向かう途中、ネクタイ姿の男が、携帯のカメラで私を撮っていたことです。いったいあの男は何者だったのでしょう。検察庁に着き、事務官の案内で庁舎に入ると、部屋には特捜部検事と事務官がいました。検事さんは、
「嘉村が、あなたの通話記録を盗っている。告発してから時間がたち、唐突と思われるかもしれませんが、着実に捜査していました」
と、話しました。それから10月23日まで、ほぼ連日5〜6時間もの長時間の事情聴取が続き、膨大な量の調書をとられました。娘も2度、検察に行きました。私が受けた被害が立件され、ほっとする反面、誰がその指示をしたのか、徹底的に解明してほしいと思っています。
自公連立の矛盾が噴出した
以上が福原さんの告白である。しかし、いったいなぜ嘉村被告は福原さんの携帯電話の通語記録を盗んだのか。それは、福原さんがただの脱会者ではなく、「池田家の人々」と親しかったからではないか、という指摘がある。福原さんの告白にもあるように、福原さんと前夫を紹介したのは、池田名誉会長の三男・尊弘氏の義母だった。その関係もあり、福原さんは尊弘氏の妻とも知り合いだった。尊弘氏の妻は、学生時代から池田名誉会長に可愛がられ、愛用のカメラなどをプレゼントされていたという。
尊弘氏は、現在創価学会の副会長で、将来的には創価大のトップになるのではないかと目されている。一方、長男の博正氏は、創価学会インタナショナルの会長に就任するのではないかという。
前出の乙骨氏は語る。
「通話記録が盗まれた当時、週刊誌で尊弘夫婦に関する記事が報道されたことがあり、福原さんが情報源と疑われたのかもしれません。記事の内容は、一般人の感覚では大騒ぎするようなものではありませんでした。しかし、池田家に関して、学会が管理してない情報が外部に漏れることは、学会にとってタブーなのです。それで福原さんがマークされるようになったのではないでしょうか。今回、福原さんがターゲットにされた背景には、この問題があると見て、聞違いないでしょう。
02年9月に田島稔らが逮捕、起訴された最初の事件の公判で、創価学会は彼ら被告人のために3人の副会長を含む11人の大弁護団を結成しました。事件は偶発的、一過性のもので、計画性はなく、本人たちは反省しているとして、情状酌量を主張し、判決もその主張がほぼ認められたものになりました。
しかし、今回の逮捕・起訴で、その主張が崩れたわけです。事件は計画的・かつ継続的なものだったのです」
今回の福原さんの事件に対して、創価学会はどう説明するのか。創価学会広報室は文書でこう回答した。
――有罪判決を受けた3人の創価学会での役職と活動歴について。
「両名(ママ)ともすでに当会を除名されており、プライバシーに関することですのでお答えできません」
――創価学会の組織的犯罪ではないか、という指摘に対して。
「そのような事実は一切ございません」
――真相究明のための調査を行っているのか、という質問に対して。
「事件は当初から当会とはまったく関係ありません」
一方、創価学会を支持母体とする公明党は今回の事件をどう考えているのか。
同党代表代行の浜四津敏子参院議員は、かつて通信傍受法案反対集会に参加し(98年11月)、「盗聴法(通信傍受法の通称)は憲法上大きな問題がある」と発言した。しかし、わずか半年後に公明党は一転して通信傍受法に賛成した。現在に至る自公連立をにらんだ「変節」だった。福原さんの事件は、創価学会関係者の組織的犯行が疑われ、浜四津敏子参院議員にとって、極めて皮肉な事件と言わざるを得ない。本誌は浜四津代表代行に取材を申し入れたが、まったくの無回答だった。無責任な話である。
今回の事件は、自公連立の矛盾といい加減さを象徴しているのではないか。
最後に福原さんが語る。
「私たち母娘が言いたいのは、創価学会に憲法で保障された『信教の自由』を守ってほしいということです。私たちは、日蓮正宗の信徒として平凡に暮らしてきただけなのに、なぜこんな目に遭わなければならないのでしょうか。
個人情報を手段を選ばずに、犯罪を犯してまで入手することは、私たちの基本的人権を侵害しています。人は、自由に信仰して自由に生きていく権利があると思います」
創価学会と公明党は、福原さんの叫びに真摯に耳を傾けるべきではないか。そして、同党と連立を組む自民党も、党利党略でこの事件を黙殺するのならば、創価学会・公明党と同罪である。
http://kodansha.cplaza.ne.jp/wgendai/
(貼り付け終了)