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白川勝彦が「今の自民党で一番選挙を判っている」と言った加藤紘一が以下の様なことを書いていました。「小選挙区は投票数の51%取れば勝てる。51%というのは70%取るつもりで動いてどうやら取れる数字だ。70%の有権者に支持されるってなんだろう、『安心できる生活を』『お年寄りを大事に』とかありきたりの話で間違っても郵政民営化が憲法がどうのという話には絶対ならない」って。
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いまこそ比例代表中心の選挙制度を 「二大政党」は面白くない 2004/11/11
http://www.janjan.jp/government/0411/041110545/1.php
1994年に「政治改革関連法」が成立し、衆院に小選挙区比例代表並立制が導入されて10年が経ちました。
そもそも、この「政治改革」とは何だったのか?1980年代末から相次いだ汚職事件を背景に「金のかからない政治を」の声が高まったことにあるのではないでしょうか。また、選挙制度については、政権交代をしやすくするということも理由の一つとされました。
この間、1996年、2000年、2003年と3回の総選挙が行われました。結果はどうだったでしょうか。
まず、政治とカネの問題です。皆様もご承知のとおり、制度改革後も汚職事件や疑惑は相次ぎました。最近でも、橋本元総理が、日歯から1億円を受け取ったことが発覚したばかりですし、鈴木宗男被告が実刑判決を受けています。残念ながら、選挙制度を変えても、あまり状況は変わらないようです。
■「比例中心」のほうが政権交代しやすい!
「政権交代」のほうはどうか?
3回の総選挙で、自由民主党は政権を維持しつづけました。これをもって「政権交代しやすくなったとはいえない」と即断はできません。しかし、もし、全議席が比例代表中心(例えばドイツのような小選挙区比例代表併用制)だった場合はどうでしょうか?
1996年の総選挙では全500議席が比例代表制だったすると、自民党173、新進党148、民主党87、共産党65、社民党27という結果になります。
2000年は自民党138、民主党126、公明党70、共産党53、自由党50、社民党43という結果になります。
1996年なら、新進・民主・共産の野党3党で過半数を優に超える圧勝です。これら3党がそのまま連立を組むことは、当時の政治状況からは考えにくいですが、自民党を政権から転落させることは可能でした。
2000年の総選挙に至っては、野党の圧勝で政権交代は明白です。このときは、共産党も割合柔軟姿勢でした。これらから言える事は、比例中心のほうが政権交代はしやすいということではないでしょうか?
■二大政党化は「面白くない」
いずれにせよ、多くの有権者にとって、多様な選択肢があったほうが、「政治が面白くなる」ことは確かではないでしょうか。(逆に、小選挙区制の先輩格、アメリカでは、中間選挙となれば、投票率は4割を切ることもしばしばです。これは、「二大政党化」が政治を「面白くなくしている」証左でもあります。)
価値観がこれだけ多様化している中で、二大政党化というのは、むしろ政治を面白くなくしてしまうデメリットが多いのではないでしょうか(例えば労働者政党vs資本家政党というのがイギリスでしたが、最近では、第三の政党(自由民主党)も力を伸ばしています)。
ちなみに、ドイツの場合は簡単にいえば、まず、比例区で各党の議席数が決まり、小選挙区の当選者から議席が割り当てられていきます。これならば、政党支持率を割合ストレートに議席数に表せる一方で、有権者は比較的通したい候補者を小選挙区で選べることになります。
現行制度の悪影響は、参院選にも及んでいます。衆院の選挙制度の影響で二大政党化が進む中で、自民か民主しか事実上選択肢がなければ、投票率の低下もあたりまえです。ことに定数2の選挙区であれば、有権者も「自民・民主でどうせ決まり」ということが分かりきっていますから選挙戦が盛り上がらないことこの上ありません。広島選挙区もその例外ではなく、投票率は約53%。全国平均も下回りました。
比例代表制だと、小党分立になり政治が不安定になる、という意見もあります。しかし、例えばドイツのように、5%に得票率が満たない政党は議席を与えない、などの制約を課せば、その心配もありません。
(さとうしゅういち)