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http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20041102it01.htm
日本歯科医師会(日歯)側から自民党旧橋本派への1億円ヤミ献金事件で、関係者の話から、橋本竜太郎元首相(67)が1億円の小切手を受け取った会食の模様や、同派政治団体「平成研究会」(平成研)の会計責任者・滝川俊行被告(55)に小切手を渡した際の言動が明らかになった。
今月4日から始まる1億円ヤミ献金事件の裁判で、こうした具体的場面が明らかになれば、「記憶にない」としている元首相は、苦しい立場に追い込まれそうだ。
◆都内の料亭
東京地検特捜部の調べや関係者によると、平成研代表の橋本元首相は2001年7月2日午後7時半から、東京都港区の料亭で、日歯の前会長・臼田貞夫被告(73)、前常務理事・内田裕丈被告(64)と会食。野中広務・元自民党幹事長(79)も同席し、約30分後には、青木幹雄・同党参院議員会長(70)も駆けつけた。
平成研側が飲食代金を負担したが、上座に橋本元首相らが座った。元首相は、臼田被告が差し出した1億円の小切手が入った封筒を受け取り、金額を確認した上で、「ありがとうございました」と述べた。他の2人もそれぞれ謝意を示したという。
臼田被告らには、高級サクランボがお土産として渡された。
◆平成研事務所
臼田被告らとの会食の翌日、橋本元首相は、滝川被告に「はい、これ日歯から」と1億円の小切手の入った封筒を渡した。元首相は「臼田(被告)と飲んだ」とも明かしたという。
滝川被告はすぐに、小切手を銀行で換金し平成研の口座に入金。6日後、現金で引き出し、平成研の金庫に保管した。小切手の裏書として、「平成研究会 橋本竜太郎」の判が押してあったことも判明した。
特捜部は、滝川被告が同派元会長代理の村岡兼造・元官房長官(73)の指示で、1億円を政治資金収支報告書に記載しなかったと認定したが、滝川被告は「橋本会長からは、(日歯側あてに)平成研の領収書を出しておけ、との指示はなかった」とも供述している。
◆わび状
日歯側が1億円を提供したのは、日歯が参院選に擁立した日歯元会長の中原爽参院議員(68)の支援と、悪化していた関係を修復するためだった。
橋本元首相は2000年3月、日歯会長選への立候補を表明していた臼田被告の面前で、「日歯の会長は中原さんでなくてはだめだ」などと、日歯会長4選を目指していた中原議員を持ち上げる発言をした。このため、臼田被告は周囲に怒りをぶちまけていた。
その1年後、橋本元首相は、直筆の手紙で「大変不快な思いをさせて申し訳ありませんでした」と臼田被告にわびていた。その後も関係は良くなかったが、日歯として参院選で中原議員を当選させるため、「手打ち」の意味を込めて1億円の提供を決めたとみられる。
◇
1億円ヤミ献金事件は政治資金規正法違反に問われており、今月4日の臼田被告らの公判で初めて審理される。滝川被告の初公判は同24日、村岡被告は12月14日。
橋本元首相は同事件で、不起訴(嫌疑不十分)となったが、読売新聞の取材に「これから裁判なので、コメントを差し控えたい」(橋本事務所)としている。衆院の政治倫理審査会で説明する意向を示しているが、日程は決まっていない。
(2004/11/2/03:02 読売新聞 無断転載禁止)